細胞壁とは?

さい ぼうへき -ばう- [3] 【細胞壁】

植物細胞細菌の最外側にある丈夫な被膜。セルロース・ペクチンを主成分とする後形質で、細胞保護し、その形状保持する。

細胞壁

英訳・(英)同義/類義語:cell wall

植物細胞で、細胞膜外側取り囲み植物細胞支持保護に役く立つ。主成分はセルロールとペクチン細菌の細胞壁はペプチドグリカン糖タンパク質)が主体となる。

細胞膜

同義/類義語:細胞壁
英訳・(英)同義/類義語:cell membrane, plasma membrane

細胞周囲取り囲む脂質二重膜で、主成分リン脂質タンパク質細胞内側外側区分する境界となっており、物質選択透過性や信号伝達イオン濃度勾配形成など細胞機能本質的な役割を持つ。以前には細胞壁も細胞膜とよばれていた時もある。

細胞壁 [Cell wall]

 高等植物藻類真菌細菌藍藻(藍菌)などの細胞細胞質膜外側にある分厚く強固な層で、おもに多糖質から成り細胞の形を維持して外部環境から細胞保護する役目がある。細胞壁自体には代謝活性がなく構造多糖として存在している。動物細胞微小細菌であるマイコプラスマには細胞壁がない。高等植物藻類では繊維性の固形化した層状構造で、植物ではセルロース藻類ではペクチンヘミセルロースその他の多糖基質セルロースキシランマンナンなどから成る繊維が埋まって配列している。藻類では一般に無色透明滑らかであるが、主要な細胞壁多糖種類分類上重要である。真菌の細胞壁も藻類のそれに類似しているが、上記多糖のほかにグルカンを含むものがあるまた、休眠胞子厚膜胞子の細胞壁は特有の成分を含んでおり、乾燥高・低温などの過酷外部条件耐える構造をしている。
細菌の細胞壁はグラム陽性菌グラム陰性菌とで構成成分が違うが、共通の成分細菌特有のペプチドグリカンよばれる多糖質とペプチド結合した複合的な構造である。多糖部分N-アセチルグルコサミンとそれに乳酸結合したN-アセチルムラミン酸である。ペプチド部分アラニングルタミン酸リジン(またはジアミノピメリン酸)の鎖がグリシン架橋された構造である。
グラム陽性菌はこのペプチドグリカン層が分厚くタイコ酸(テイコ酸)とよばれる層が付随している。グラム陰性菌ではさらに複雑で、外部からリポ多糖リポタンパク質タンパク質各層が被っている。グラム染色はこの細胞壁の構造違い原因していると考えられている

細胞壁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/20 00:21 UTC 版)

細胞壁(さいぼうへき)は、植物菌類細菌類の細胞にみられる構造。動物細胞には存在しない。細胞膜の外側に位置するために細胞外マトリクスの1つである。




  1. ^ 細胞壁”. BotanyWEB. Takeshi Nakayama. 2018年5月26日閲覧。
  2. ^ a b c d José Ruiz-Herrera (1991). Fungal Cell Wall: Structure, Synthesis, and Assembly. CRC Press. p. 9-11. https://books.google.co.jp/books?id=GgFOHp-tiF4C&lpg=PA9&pg=PA9#v=onepage. 
  3. ^ a b c d e f g h i j k l 鈴木健一朗、平石明、横田明『微生物の分類・同定実験法』丸善出版、2001年、97-99頁。ISBN 978-4-621-06330-9
  4. ^ a b ジョン・ウェブスター/椿啓介、三浦宏一郎、山本昌木訳、『ウェブスター菌類概論』(1985年)、講談社。58-59頁。
  5. ^ a b c d e 加来久敏『植物病原細菌学』養賢堂、2016年、20-22頁。ISBN 978-4-8425-0553-4


「細胞壁」の続きの解説一覧

細胞壁

出典:『Wiktionary』 (2016/05/01 09:34 UTC 版)

名詞

細胞 さいぼうへき

  1. 細胞膜外側存在し、主にセルロース構成される細胞外マトリックスのひとつ。植物などの細胞存在し、動物細胞には存在しない

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