受粉とは?

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 生物 > 生物学 > 受粉 > 受粉の意味・解説 

じゅ‐ふん【受粉】

[名](スル)雄しべ花粉雌しべ先端につくこと。その結果として受精が行われる。


じゅ‐ふん【受粉】

〔名〕 種子植物で、花粉雌しべ柱頭につく現象その結果受精が行なわれる。花粉出所によって自家受粉他家受粉とに分けられる。花粉移動風媒動物媒虫媒鳥媒など)・水媒などによる。


受粉

英訳・(英)同義/類義語:pollination

花粉をめしべの柱頭付着させること。もしくは花粉がめしべの柱頭付着すること。植物における受精最初段階
「生物学用語辞典」の他の用語
現象や動作行為に関連する概念:  受動感作  受動拡散  受動輸送  受粉  受精  受精卵  受精膜の形成

受粉

雌しべ柱頭雄しべ花粉が付くこと。自然界では花粉が風や昆虫によって運ばれ受粉するが、ナシどのように同じ品種どうしでは結実しにくい場合は、人工的に受粉させることもある。

受粉

花粉塊柱頭に着くこと。
受粉後のランの花
受粉後
萎凋 受粉直後から徐々に花が萎れ始める。 ラン科植物の多く
②非萎凋 受粉しても花が萎れ始めない。 Paph.多く
Phal. luddemannianna,
Phal. mannii,
Phal. mariae,
Z. mackayi

受粉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/24 23:25 UTC 版)

受粉(じゅふん)とは、種子植物において花粉が雌性器官に到達すること。被子植物では雌蕊(しずい、めしべ)の先端(柱頭)に花粉が付着することを指し、裸子植物では大胞子葉の胚珠の珠孔に花粉が達することを指す[1]


注釈

  1. ^ 同一クローン個体間遺伝子型が同じ個体)または近交系として維持されている系統の個体間の受粉を「準自家受粉」(個体間自家受粉)として、自家受粉に含めることもある。その場合、個体内自家受粉は「正自家受粉」として区別する[7]。また、正自家受粉は、同一の花の中での受粉である同花受粉と、同一個体の違う花の間の受粉である隣花受粉に分けられる[6][7]
  2. ^ きょうだい交配・品種間交配など(以上種内他家受粉)、種間他家受粉、属間他家受粉がある[7]
  3. ^ 裸子植物のうちグネツム目ソテツ目には虫媒と考えられる生物種が含まれる[10][11]
  4. ^ 一般的には受粉であるが、植物が受動的に花粉を受けることを「受粉」、花粉が媒体を介して被子植物の柱頭・裸子植物の胚珠に移動することを「授粉」と区別することもある[要出典]。従来、ポリネーションとも表記されていたこれらの現象について、中野治房が「送粉」と言う用語を1966年に提案し、花粉学会・生態学会などで用いられるようになっている[20][1]。しかしながら、漢字表記の意味に応じて、同一文献中でもそれぞれの表記を使い分けることがある[21]
  5. ^ 受粉様式に合わせて特化した花の形質、または形質の組合せ[25]
  6. ^ 自殖・他殖 - 自己花粉で受精する場合を自殖(自家生殖)"autogamy"、他家花粉で受精する場合を他殖(他家生殖)"allogamy"という[31]
  7. ^ 花粉を乗せた葯や花びらが水面を移動し、花粉自体は水につからない[45]
  8. ^ 隣花受粉 - 同一個体の別の花による受粉。自家受粉の一種。
  9. ^ 不稔性(ふねんせい) - 発芽して次の世代の植物を残す種子を生産できない性質のこと[70]
  10. ^ 同属異種の交雑については、自然状態または人為交配での受精に至ることがあり、種間雑種の形成が種子植物の進化育種に寄与している例も多い(コムギやアブラナ科植物など)。また、ランでは属間雑種も珍しい例ではない。[要出典]
  11. ^ 花生態学(送粉生態学)の祖はSprengelとされ、受粉生物学の祖はDawinとされる[79]

出典

  1. ^ a b 日本花粉学会 1994, p. 216.
  2. ^ a b 日本育種学会 2005, p. 657.
  3. ^ 日本花粉学会 1994, p. 329.
  4. ^ 日本花粉学会 1994, p. 94.
  5. ^ a b c d e f 日本育種学会 2005, p. 287.
  6. ^ a b c d 日本育種学会 2005, p. 245.
  7. ^ a b c 日本育種学会 2005, p. 288.
  8. ^ 日本育種学会 2005, p. 260.
  9. ^ 由井 1989, p. 25.
  10. ^ 横山潤 (2010). “送粉共生系とひろがる送粉昆虫の世界”. 昆虫と自然 45 (8): 4-11. 
  11. ^ 中山剛 "BotanyWEB"「送粉・受粉-動物媒」
  12. ^ a b c d 日本花粉学会 1994, p. 163.
  13. ^ a b c d e f 日本花粉学会 1994, p. 172.
  14. ^ a b 日本花粉学会 1994, p. 14.
  15. ^ a b 日本遺伝学会 1993, p. 547.
  16. ^ a b 日本植物学会 1990, p. 527.
  17. ^ a b 日本花粉学会 1994, p. 178.
  18. ^ 日本花粉学会 1994, p. 82.
  19. ^ 日本動物学会 1988, p. 912.
  20. ^ 日本育種学会 2005, p. 287-288.
  21. ^ 田中 1993, p. 9.
  22. ^ 小沼 明弘 (2017). “花を訪れる昆虫はなぜ農業に必要か?” (PDF). ニュース 農業と環境 (農研機構) 111: 6-11. https://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/files/no111_6.pdf 2021年3月25日閲覧。. 
  23. ^ a b 甲山 2004, p. 161.
  24. ^ a b c 米国農務省森林局Pollinator Factsheet
  25. ^ Fægri, K. and L. van der Pijl. The Principles of Pollination Ecology. (3rd ed.) New York: Pergamon Press, 1979. ISBN 0080213383
  26. ^ 種生物学会 2008, p. 10-11.
  27. ^ 日本育種学会 2005, p. 151.
  28. ^ a b 日本育種学会 2005, p. 574.
  29. ^ 日本育種学会 2005, p. 312.
  30. ^ 甲山 2004, p. 160.
  31. ^ 日本育種学会 2005, p. 253.
  32. ^ a b c 甲山 2004, p. 162.
  33. ^ 田中 1993, p. 126,144-145.
  34. ^ 甲山 2004, p. 163.
  35. ^ 田中 1993, p. 127.
  36. ^ 中村 肇 (2014). “名古屋市で生育が再確認されたオニバスの記録” (PDF). なごやの生物多様性 1: 33-48. ISSN 2188-2541. https://www.city.nagoya.jp/kankyo/cmsfiles/contents/0000103/103464/Nagoya_biodiversity_1st-1_33-48.pdf 2021年3月28日閲覧。. 
  37. ^ 角野康郎 (1984). “兵庫県播磨地方のオニバス群落” (PDF). 水草研究会報 17. http://mizukusakenjp.sakura.ne.jp/dmo69416/wp-content/uploads/2019/09/BWPSJ017_13 2021年3月28日閲覧。. 
  38. ^ 田中 1993.
  39. ^ 八坂, 通泰 (2007). “森林植物の開花結実特性の解明とその保全管理に関する研究”. 北海道林業試験場研究報告 (農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター) 44: 1-44. ISSN 09103945. https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010742090. 
  40. ^ 井上 & 湯本 1992, p. 226.
  41. ^ 田中 1993, p. 101-102.
  42. ^ 岩槻 & 加藤 2000, p. 301.
  43. ^ 井上 & 湯本 1992, p. 33.
  44. ^ a b 日本育種学会 2005, p. 573.
  45. ^ a b 井上 & 湯本 1992, p. 224.
  46. ^ 日本花粉学会 1994, p. 195.
  47. ^ 日本育種学会 2005, p. 117.
  48. ^ a b 日本花粉学会 1994, p. 218.
  49. ^ 日本花粉学会 1994, p. 251.
  50. ^ 日本育種学会 2005, p. 429.
  51. ^ 日本育種学会 2005, p. 428.
  52. ^ 田中 1993, p. 73-75.
  53. ^ 金井賢一. “花と昆虫の進化 (PDF)”. 鹿児島の自然だより 110号. 鹿児島県立博物館. 2021年3月27日閲覧。
  54. ^ a b c d e f 日本花粉学会 1994, p. 217.
  55. ^ a b 日本花粉学会 1994, p. 241.
  56. ^ 日本育種学会 2005, p. 432.
  57. ^ 米国農務省森林局Pollinator Syndromes
  58. ^ 田中 1993, p. 101.
  59. ^ 佐藤和弘 (2008). “生命と地球Ⅱ - 総論としての生命の多様性 -”. 青森公立大学紀要 14 (1): 23-38. 
  60. ^ 菊沢 1995, p. 19-20.
  61. ^ 日本花粉学会 1994, p. 224.
  62. ^ 日本育種学会編『植物育種学辞典』288ページの図表、および田中肇『花に秘められたなぞを解くために』155-156ページを基に作成。
  63. ^ 日本花粉学会 1994, p. 304.
  64. ^ 日本花粉学会 1994, p. 43.
  65. ^ 日本花粉学会 1994, p. 232.
  66. ^ 日本育種学会 2005, p. 416.
  67. ^ 日本育種学会 2005, p. 272.
  68. ^ 日本育種学会 2005, p. 685.
  69. ^ a b c 日本育種学会 2005, p. 30.
  70. ^ 日本花粉学会 1994, p. 299.
  71. ^ 田中 1993, p. 155.
  72. ^ 田中 1993, p. 155-156.
  73. ^ 日本花粉学会 1994, p. 351.
  74. ^ a b c d 日本花粉学会 1994, p. 302.
  75. ^ 日本育種学会 2005, p. 246.
  76. ^ a b 日本育種学会 2005, p. 266.
  77. ^ 田中 1993, p. 147-148.
  78. ^ 田中 1993, p. 144-145.
  79. ^ a b c 日本花粉学会 1994, p. 180-181.
  80. ^ Fægri, K. and L. van der Pijl. The Principles of Pollination Ecology. (1st ed.) New York: Pergamon Press, 1966.
  81. ^ 日本花粉学会 1994, p. 217-218.



受粉

出典:『Wiktionary』 (2018/08/19 08:40 UTC 版)

名詞

 じゅふん

  1. 花粉おしべ先の柱頭につくこと。

翻訳

関連語




受粉と同じ種類の言葉


品詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「受粉」の関連用語

受粉のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



受粉のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
JabionJabion
Copyright (C) 2021 NII,NIG,TUS. All Rights Reserved.
園芸ネット園芸ネット
(c) copyright 1999-2021 engei.net all rights reserved.
Park TownPark Town
(C)ParkTown H&M
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの受粉 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの受粉 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2021 GRAS Group, Inc.RSS