キチンとは? わかりやすく解説

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キチン【chitin】

読み方:きちん

節足動物表皮軟体動物の殻、菌類の細胞壁などを形成する窒素を含む多糖類弱酸には不溶強酸溶ける


キチン【kitchen】

読み方:きちん

キッチン


き‐ちん【木賃】

読み方:きちん

素泊まりの客が、煮炊きなどのための代(まきだい)として宿に支払金銭木銭(きせん)。

木賃宿」の略。


木賃

読み方:キチン(kichin)

宿泊原始的形態


キチン


キチン・キトサン

キチンはN-アセチル-D-グルコサミンがβ(1-4)結合した直鎖型の多糖類です。さらにキチンからアセチル基外して抽出精製したものがキトサンです。化学処理でキチンを取り出しキトサン化するのですが、その際どうしてもキチンが残りキチンとキトサン混じった状態になります。そのためキチン・キトサンとふたつの物質名重ねて呼んでます。

キチン

【仮名】きちん
原文chitin

一部動植物作る多糖類糖分子)の一種エビロブスター多く昆虫硬い外側甲殻はキチンでできている。

キチヌ

学名Acanthopagrus latus 英名:Yellowfin sea bream
地方名:キチン、トオリチヌシラチン 
脊椎動物門硬骨魚綱スズキ目タイ科
色 形 長崎・日本・世界 住みか 3D

※出典:長崎県水産部ホームページ

特徴
幼魚内湾部に多いが、成魚沿岸部岩礁域に生息する。すんでいる場所により磯臭いクロダイとよく似ているが、うろこが大きく肉食性強く腹びれ尾びれ、尻びれの下の方が鮮やかな黄色をしていることから区別できる甲殻類、貝類ウニなどを食べる。秋に産卵する稚魚30005000ルクスの光によく集まりそれ以外強さの光では分散する

分布:琉球列島除く南日本台湾東南アジアオーストラリアインド洋 大きさ:55cm
漁法:釣り 食べ方:刺身塩焼き洗い

キチン

名前 Kitchin

キチン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/28 15:54 UTC 版)

キチン
識別情報
CAS登録番号 1398-61-4
KEGG C00461
特性
分子式 (C8H13NO5)n
モル質量 203.19 x n
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

キチン (chitin) は直鎖型の含窒素多糖高分子で、ムコ多糖の一種。ポリ-β1-4-N-アセチルグルコサミンのこと。語源は古代ギリシアの衣服であったキトン(chiton)に由来し、「包むもの」を意味する。

節足動物甲殻類外骨格すなわち外皮、軟体動物の殻皮の表面といった多くの無脊椎動物の体表を覆うクチクラや、カビキノコなど真菌類細胞壁などの主成分である。

このように天然物であるキチンはN-アセチルグルコサミンだけでなく、グルコサミンをも構成成分とする多糖であり、N-アセチルグルコサミングルコサミンの比はおよそ9:1といわれている。キチンは天然物であるが故に、その比は由来によって大きく異なるものと考えられるが、N-アセチルグルコサミンだけで構成されるキチンは存在しないと考えられる。

よって、キチンを化学的または酵素的に分解するとN-アセチルグルコサミングルコサミンを含む多様な二糖、三糖やオリゴ糖が生成する。

分子式は(C8H13NO5)nCAS登録番号は[1398-61-4]である。

製造法

工業的には主に水産物として漁獲されるカニ類などの甲殻類の殻から得られる。生体内では、タンパク質カロテノイドなどの色素カルシウム塩を中心とした無機塩類などと複合した構造体を形成している。このため、塩酸による脱灰工程、アルカリ処理による脱タンパク工程、および、アルコール抽出や漂白法による脱色素工程を経て精製される。

構造と特性

構造は、セルロースと類似の構造であるが、2位炭素の水酸基アセトアミド基になっている。即ち、N-アセチルグルコサミンの1,4-重合物である。分子間、あるいは、分子内で形成される強固な水素結合により、明確なガラス転移点や融点を示さず、加熱により分解する。

同様の理由により溶解性に乏しく、ほとんどの溶剤には溶解しない。濃塩酸や濃アルカリには可溶であるが、加水分解などの分子鎖切断による大幅な分子量低下を生じた結果として溶解するものである。 分子量低下をさほど伴わない溶媒としては、ジメチルアセトアミド/塩化リチウムメタノール/塩化カルシウム複合溶剤系などがある。中でも前者の溶媒は非水系であるため、誘導体化、ポリマーブレンドなどに有利であり、近年、それらに対する試みや応用が盛んになってきている。

なお、濃アルカリ水溶液中での煮沸処理などにより、脱アセチル化され、キトサンを得ることが出来る。

生物資源由来の物質であり、枯渇の恐れが無い、安全性が高い、生物分解性であるなどの特徴をもつ。特に生体において容易に分解し、比較的高い強度と柔軟性を持つことから、手術用縫合糸として利用も検討された。

物性

その構造から、セルロースに似た特性を示す。

  • 白色無定形粉末または繊維状。
  • 各種有機溶剤、希酸、希アルカリに不溶。
  • 濃塩酸、濃アルカリに可溶。ただし分子量の低下を伴う。後者の場合アセチル基の脱離も伴う。

健康食品

免疫強化、高脂血症の改善などに効果があるといわれるが、ヒトでの効果は十分検証されていないようである[1]。キチンを酸加水分解して得られるグルコサミンは、アメリカなどで医薬品として認められている。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ キチン - 「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所

関連項目


「キチン」の例文・使い方・用例・文例

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