弱酸とは? わかりやすく解説

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じゃく‐さん【弱酸】

読み方:じゃくさん

水溶液中での電離度小さい酸。炭酸酢酸硼酸(ほうさん)・硫化水素など。→強酸


(弱酸 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/08 14:42 UTC 版)

化学において、(さん、: acid)とは、一部化学物質を指す総称である。具体的な定義は後述。塩基対義語

概要

一般に、プロトン(H+)を与える、または電子対を受け取る物質である。歴史上、概念の拡大を伴いながら、幾つかの定義が考えられた。

酸・塩基は相対的な概念である。ある物質に対する酸が、他の物質に対して塩基であることが多い。例えば、アンモニアに対して酸である(H+を与える)が、塩化水素に対して塩基である(H+を奪う)。

酸の塩基度

酸の1分子中に含まれる水素原子のうち、金属原子で置き換えられる水素原子の数をその酸の塩基度といい、塩基度2以上の酸を多塩基酸と呼ぶ。

一塩基酸

一塩基酸は中和反応において、一分子につきひとつのプロトンを出す。

(例:HA=一塩基酸):

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弱酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 01:21 UTC 版)

水素イオン指数」の記事における「弱酸」の解説

弱酸溶液pH酸解離定数使って見積もることができる。弱酸は、溶液中では一部しか電離しておらず、平衡状態にある。いま弱酸が HA ↽ − − ⇀ H + + A − {\displaystyle {\ce {HA <=> H+ + A^-}}} で電離している時、酸解離定数 KaK a = [ H + ] [ A − ] [ H A ] {\displaystyle K_{\text{a}}={\frac {[\mathrm {H} ^{+}][\mathrm {A} ^{-}]}{[\mathrm {HA} ]}}} と表すことができる。ここで、酸の初期濃度を c、電離度を α とすると、平衡時にはのような濃度になる。 HAH+A−初期濃度c 0 0 平衡後の存在比1−α α α 平衡後の濃度c(1−α) cα cα したがって酸解離定数 KaK a = ( c α ) 2 c ( 1 − α ) {\displaystyle K_{\text{a}}={\frac {(c\alpha )^{2}}{c\left(1-\alpha \right)}}} となり、水素イオン濃度 [H+] は [ H + ] = c α = c K a ( 1 − α ) {\displaystyle [\mathrm {H} ^{+}]=c\alpha ={\sqrt {cK_{\text{a}}(1-\alpha )}}} と表される。 ここで簡単のために、電離度 α が十分に小さいと仮定して、最右辺の 1−α を 1 と置いて [H+] を近似的に求める。このとき弱酸溶液pHは次式で与えられるp H = − log 10 ⁡ c α m o l / L = − log 10c K a ( m o l / L ) 2 = − 1 2 log 10c K a ( m o l / L ) 2 {\displaystyle \mathrm {pH} =-\log _{10}{\frac {c\alpha }{\mathrm {mol/L} }}=-\log _{10}{\sqrt {\frac {cK_{\text{a}}}{\mathrm {(mol/L)^{2}} }}}=-{\frac {1}{2}}\log _{10}{\frac {cK_{\text{a}}}{\mathrm {(mol/L)^{2}} }}} c = 0.1 mol/L酢酸 酢酸酸解離定数 Ka10−4.76 mol/L である。 pH = 1/2(4.76 − log10 0.1) = 2.9 c = 0.1 mmol/L の酢酸 pH = 1/2(4.76 − log10(0.1×10−3)) = 4.4 c = 0.1 mol/Lスルファミン酸 スルファミン酸酸解離定数 Ka10−0.99 mol/L である。 pH = 1/2(0.99 − log10 0.1) = 1.0 この計算から得られpHは、[H+] = c であること、すなわち電離度が1であることを意味しているので、電離度 α が十分に小さいとする近似破綻している。

※この「弱酸」の解説は、「水素イオン指数」の解説の一部です。
「弱酸」を含む「水素イオン指数」の記事については、「水素イオン指数」の概要を参照ください。

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