水溶液
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/20 08:35 UTC 版)
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水溶液(すいようえき)は、物質が水(H₂O)に溶解した液体。つまり、溶媒が水である溶液。混合物の一種である。
水分子は極性分子なので、水溶液の溶質となる物質はイオン結晶もしくは極性分子性物質となる=水溶液(すいようえき)
溶解の仕組み
溶解は熱力学的な平衡反応であり、物質の溶解過程と結晶化過程とは常に同時に進行している。つまり平衡がどちらに偏るかは結晶化エネルギーと水和エネルギーの差による。
イオン結晶の溶解
イオン結晶は明確な電荷が存在する為、結晶エネルギーは大きな値を取る。それはイオン結晶の融点が高いという性質にも表れている。イオンに対する水和の度合と水和エネルギーはイオンの種類や電荷量によりそれぞれ異なり、正・負両イオンそれぞれの水和エネルギーの和となる。
例えば塩化銀の融点は455℃、塩化ナトリウムは801℃であり融解エネルギーの点からは塩化銀の方が結晶からイオン対が遊離しやすい。しかし、これは塩化銀の方が共有結合性の寄与が強くなるためである。 電解質の溶解度は、主に結晶格子のイオン結合の強度の指標である格子エネルギーと、溶媒中におけるイオンの安定化の指標である溶媒和エネルギーに支配され、その他分子間力などの寄与も加わる。例えば塩化ナトリウムおよび塩化銀の水に対する溶解に関する熱力学的諸量は以下のようになり、塩化銀は水にほとんど溶けないのに対して塩化ナトリウムの方はよく水に溶ける。
- MX(s) → M(g) + X(g) (格子エネルギー)
- M(g) + X(g) → M(aq) + X(aq) (水和)
- MX(s) + X(g) → M(aq) + X(aq) (溶解)
物質 | 格子エネルギー |
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水溶液
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/28 22:13 UTC 版)
容器に入った食塩水中の各物質の物質量を考える。 水の物質量 n(H2O) は、食塩水に含まれる水分子 H2O の数を NA で割ったものに等しい。 水素原子の物質量 n(H) は、食塩水に含まれる水素原子 H の数を NA で割ったものに等しい。1個の H2O 分子は2個の H 原子を含むので、n(H) は n(H2O) の2倍に等しい。 ナトリウムイオンの物質量 n(Na+) は、食塩水に含まれるナトリウムイオン Na+ の数を NA で割ったものに等しい。 塩化物イオンの物質量 n(Cl−) は、食塩水に含まれる塩化物イオン Cl− の数を NA で割ったものに等しい。食塩水にはナトリウムイオンと同数の塩化物イオンが含まれるので、n(Cl−) は n(Na+) に等しい。 塩化ナトリウムの物質量 n(NaCl) は、形式的には、食塩水に含まれる要素粒子 NaCl の数を NA で割ったものとして定義される。しかし、食塩水中には化学式 NaCl で表される粒子は実際には存在しない。なぜなら塩化ナトリウムは、食塩水中ではナトリウムイオン Na+ と塩化物イオン Cl− に分かれて溶けているからである。この例のように要素粒子が仮想的な粒子であっても、食塩水中に含まれる塩化ナトリウムの質量 m と後述するモル質量 M(NaCl) とから物質量 n(NaCl) を求めることができる。
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水溶液
「水溶液」の例文・使い方・用例・文例
- 砂糖の水溶液
- 電子受容体水溶液
- 高濃度水酸化カリウム水溶液
- 接着剤と水溶液が化学反応している。
- 青葉アルデヒド 1 万分の 1 の濃度の水溶液で水虫の菌が瞬時に死ぬことが実験で分かっている.
- 水溶液で酸を産するさま
- 水溶液中に塩基を生じる
- 前の行為で使用された化学物質をやわらかくし、取り除く特別の水溶液で浸す
- 水溶液
- 毛様体は水溶液を生む
- 酸(水素イオンを与えるために分離する)と塩基(水酸化物イオンを与えるために分離する)に関して水溶液を記述する理論
- 動物性組織に対して等浸透圧のナトリウム、カリウム、カルシウムの塩化物を含んでいる水溶液
- ヨウ化水素の無色か黄色の水溶液
- 水溶液中で分子がイオン化しない合成洗剤の一種
- アンモニアの水溶液
- 漂白剤として用いられる塩素の水溶液
- 強い液体酸である臭化水素の水溶液
- 塩化水素の水溶液
- 水溶液中でヨウ化水素酸を生成する無色の気体
- ヨウ化水素の水溶液によって生成される酸
水溶液と同じ種類の言葉
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