物質量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 08:44 UTC 版)
物質量(ぶっしつりょう、英語: amount of substance)は、物質の量を表す物理量のひとつ[注 1]である[1]。系の物質量(記号は n)は、特定された要素粒子の数の尺度である[2]。要素粒子(英語: elementary entity)は、原子、分子、イオン、電子、その他の粒子、あるいは、粒子の集合体のいずれであってもよい。
注釈
- ^ 体積、質量、分子数、原子数などでも物質の量を表すことができる。
- ^ このような物質を強電解質という。
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- ^ 特殊相対性理論 (E=mc2) によれば質量保存の法則は厳密には成り立たない。そのため、グラファイト 1 molあたりの質量は、ダイヤモンド 1 molあたりの質量と厳密には異なる。しかし、その差は標準原子量の不確かさよりも小さいので通常は無視できる。元素変換が起こらない限り、質量保存の法則は十分な精度で成り立っている。
- ^ 食塩結晶中に NaCl 分子は存在しないが、結晶の繰り返し単位としての NaCl が存在する。
- ^ 水以外の大抵の物質は、液相より固相の方が密度が大きい。
- ^ ボイルの法則より、圧力が倍になると気体の体積は半分になる。
- ^ この呼称の是非については、グリーンブック(2009)には述べられていない。
出典
- ^ 大辞林 第三版
- ^ SI文書第9版(2019) p.102
- ^ SI文書第9版(2019) p.104
- ^ 物質量, 『理化学辞典』、第5版、岩波書店
- ^ 清水 (2007), p. 120.
- ^ a b c グリーンブック(2009) pp. 64-65.
- ^ グリーンブック(2009) p.104
- ^ キャレン(1998) p. 12.
- ^ ルイス、ランドル(1971) p. 18.
- ^ ブロック(2003) p. 132.
- ^ 田崎 (2000) p. 52.
- ^ グリーンブック(2009) p. 4, p. 64.
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