熱力学とは? わかりやすく解説

ねつ‐りきがく【熱力学】

読み方:ねつりきがく

熱と力学的仕事との関係から出発して、熱現象根本法則を扱う古典物理学一部門。


ねつりきがく 熱力学 thermodynamics

自然界存在する冷・暖現象に関する基本原理について、また熱と 力学的な仕事との対応、機械への応用等について研究する学問

熱力学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/07 06:16 UTC 版)

熱力学(ねつりきがく、: thermodynamics)は、物理学の一分野で、物質輸送現象やそれに伴う力学的な仕事についてを、巨視的性質から扱う学問アボガドロ定数個程度の分子から成る物質の巨視的な性質を巨視的な物理量エネルギー温度エントロピー圧力体積物質量または分子数、化学ポテンシャルなど)を用いて記述する。


注釈

  1. ^ 佐々 2000清水 2007田崎 2000などを参照。
  2. ^ 清水 2007Lieb & Yngvason 1999を参照。

出典

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熱力学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/03 23:42 UTC 版)

閉環メタセシス」の記事における「熱力学」の解説

RCM反応は、厳密な反応条件触媒基質依存する速度論あるいは熱力学支配化にある。一般的な環である5から7員環シクロアルケン形成される傾向高くラクトン環の形成についてIlluminatiとMandoliniによって示されるように、環化生成物エントロピー有利さによる、より大きな熱力学支配下にしばしばある。5原子と8原子の間のより小さな環は、より低い環ひずみのため、中員環から大員環よりも熱力学的に有利である。環ひずみ異常な結合角原因であり、鎖状のものと比較してより大きな燃焼熱もたらすRCM生成物がひずみのあるオレフィンを含むとすると、この新たに形成されオレフィン開環メタセシス重合によって重合がより有利となる。特に中員環は、部分的には環の両側からの渡環相互作用と、そして不利なゴーシュ相互作用避けるように分子適応させることができないため、より大きな環ひずみを持つ。RCMは、生成物触媒サイクルに再び入ることができない、あるいは平衡により相互変換できないとすれば速度論偏りを持つと考えることができる。速度論生成物分布は、ほとんどの場合RCM生成物与えオリゴマーまたはポリマー生成はほとんどの場合不利である。

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量子統計力学」の記事における「熱力学」の解説

系の力学構造平衡状態の熱力学とを結びつけているのは、ボルツマンの原理 S = kBlnW である。S は系のエントロピーln自然対数を表す。量子統計力学では W はエネルギー固有値が E と E + ΔE の間にある量子状態総数である (ただし E は系全体内部エネルギーにほぼ等しく、ΔE は充分小さものとする)。ボルツマンの原理により、平衡状態でのエントロピー決して負にならないことは明らかである。また系の基底状態極めて大きな巨視的な数の)縮退をもっていない限り、E が最低値をとれば、自由度一つあたりのエントロピーゼロになるはずである。これが熱力学第三法則であり、量子統計力学はまった自然に理解される。これに対し古典統計力学では、エントロピーの値そのもの確定することができず、第三法則説明できない分配関数 Z の対数をとることによって得られるヘルムホルツの自由エネルギー F = kBTlnZ = β−1lnZ は、相互作用があって複雑な多粒子系場合でも、古典統計力学では運動エネルギーからの寄与分離してこれだけはまった一般的に簡単な表式与えられてしまう。ハミルトニアン、 H ^ ( { p i } , { x i } ) = K ^ ( { p i } ) + Φ ^ ( { x i } ) , {\displaystyle {\hat {H}}(\{\mathbf {p} _{i}\},\{\mathbf {x} _{i}\})={\hat {K}}(\{\mathbf {p} _{i}\})+{\hat {\Phi }}(\{\mathbf {x} _{i}\}),} の運動エネルギー項 K とポテンシャル・エネルギー項 Φ が交換可能ならば指数関数 exp{−β^H} は指数関数の積 exp{−β^K}exp{−β^Φ} に分離することができる(ベイカー-キャンベル-ハウスドルフの公式(英語版) を用いる)。不確定性関係より、両者可換ではないが、交換関係寄与充分高温 (β が充分小さい) ならば無視できるため、可換だと思える指数関数の積に書き直すことができれば、あとは通常の数と同様に扱えるため、ヘルムホルツの自由エネルギーを、運動エネルギーによる部分ポテンシャル・エネルギーによる部分とに分離することができる。 Z ( β ) = 1 N ! ( 2 π m h 2 β ) 3 N / 2 ∫ ∏ i = 1 N d 3 x i e − β Φ ( { x i } ) {\displaystyle Z(\beta )={\frac {1}{N!}}\left({\frac {2\pi m}{h^{2}\beta }}\right)^{3N/2}\int \prod _{i=1}^{N}d^{3}\mathbf {x} _{i}e^{-\beta \Phi (\{\mathbf {x} _{i}\})}} F ( β ) = − β − 1 { 3 N 2 ln ⁡ ( 2 π m h 2 β ) − ln ⁡ ( N ! ) + ln ⁡ ( ∫ ∏ i = 1 N d 3 x i e − β Φ ( { x i } ) ) } {\displaystyle F(\beta )=-\beta ^{-1}\left\{{\frac {3N}{2}}\ln \left({\frac {2\pi m}{h^{2}\beta }}\right)-\ln(N!)+\ln \left(\int \prod _{i=1}^{N}d^{3}\mathbf {x} _{i}e^{-\beta \Phi (\{\mathbf {x} _{i}\})}\right)\right\}} このような古典近似とは別に場の量子論におけるファインマン・ダイアグラム同様の摂動計算によって、量子系自由エネルギー近似を得ることができる。

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ボース気体」の記事における「熱力学」の解説

粒子数に対す方程式基底状態加えることは、等価基底状態の項をグランドポテンシャル加えることに相当する。 Ω = g 0 ln ⁡ ( 1 − z ) − Li α + 1 ( z ) ( β E c ) α {\displaystyle \Omega =g_{0}\ln(1-z)-{\frac {{\textrm {Li}}_{\alpha +1}(z)}{\left(\beta E_{c}\right)^{\alpha }}}} 全ての熱力学的な性質は、グランドポテンシャルから計算される。以下の表では低温高温の極限粒子数が無限大極限での様々な熱力学的な量を示す。厳密な結果等号 (=)表し、τα の級数最初の数項のみの結果近似記号表している。 量一般場合 T ≪ T c {\displaystyle T\ll T_{c}\,} T ≫ T c {\displaystyle T\gg T_{c}\,} z ≈ ζ ( α ) τ α − ζ 2 ( α ) 2 α τ 2 α {\displaystyle \approx {\frac {\zeta (\alpha )}{\tau ^{\alpha }}}-{\frac {\zeta ^{2}(\alpha )}{2^{\alpha }\tau ^{2\alpha }}}} = 1 {\displaystyle =1\,} 凝縮していない粒子割合 1 − N 0 N {\displaystyle 1-{\frac {N_{0}}{N}}\,} = Li α ( z ) ζ ( α ) τ α {\displaystyle ={\frac {{\textrm {Li}}_{\alpha }(z)}{\zeta (\alpha )}}\,\tau ^{\alpha }} = τ α {\displaystyle =\tau ^{\alpha }\,} = 1 {\displaystyle =1\,} 状態方程式 P V β N = − Ω N {\displaystyle {\frac {PV\beta }{N}}=-{\frac {\Omega }{N}}\,} = Li α + 1 ( z ) ζ ( α ) τ α {\displaystyle ={\frac {{\textrm {Li}}_{\alpha \!+\!1}(z)}{\zeta (\alpha )}}\,\tau ^{\alpha }} = ζ ( α + 1 ) ζ ( α ) τ α {\displaystyle ={\frac {\zeta (\alpha \!+\!1)}{\zeta (\alpha )}}\,\tau ^{\alpha }} ≈ 1 − ζ ( α ) 2 α + 1 τ α {\displaystyle \approx 1-{\frac {\zeta (\alpha )}{2^{\alpha \!+\!1}\tau ^{\alpha }}}} ギブス自由エネルギー G = ln( z ) {\displaystyle G=\ln(z)\,} = ln( z ) {\displaystyle =\ln(z)\,} = 0 {\displaystyle =0\,} ≈ ln ⁡ ( ζ ( α ) τ α ) − ζ ( α ) 2 α τ α {\displaystyle \approx \ln \left({\frac {\zeta (\alpha )}{\tau ^{\alpha }}}\right)-{\frac {\zeta (\alpha )}{2^{\alpha }\tau ^{\alpha }}}} 全ての量は、高温の極限をとると古典的な理想気体の値に近づいていく。上記の値を用いて、他の熱力学的な量を計算することができる。たとえば、内部エネルギー圧力×体積との関係は、すべての温度わたって古典的な理想気体と同じである。 U = ∂ Ω ∂ β = α P V {\displaystyle U={\frac {\partial \Omega }{\partial \beta }}=\alpha PV} 定積比熱においても同様である。 C v = ∂ U ∂ T = k ( α + 1 ) U β {\displaystyle C_{v}={\frac {\partial U}{\partial T}}=k(\alpha +1)\,U\beta } エントロピーは次式で与えられるT S = U + P V − G {\displaystyle TS=U+PV-G\,} 高温の極限をとると、次式が得られるT S = ( α + 1 ) + ln ⁡ ( τ α ζ ( α ) ) {\displaystyle TS=(\alpha +1)+\ln \left({\frac {\tau ^{\alpha }}{\zeta (\alpha )}}\right)} これは α = 3/2 では単なるザックール・テトローデ方程式書き換えたものであるデルタ相互作用をもつ1次元ボース粒子フェルミ粒子として振る舞いパウリの排他原理に従う。デルタ相互作用をもつ1次元ボース粒子ベーテ仮設により厳密に解くことができる。バルク自由エネルギー熱力学的ポテンシャル楊振寧によって計算された。1次元の場合における相関関数評価された。1次元ボース気体量子的な非線形シュレーディンガー方程式等価である。

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自由度」の記事における「熱力学」の解説

熱力学では、平衡状態自由にとることのできる状態変数の数を示す。 一般に、C 成分 P 相が平衡状態存在する場合には、自由度 F は F = C − P + 2 {\displaystyle F=C-P+2} というギブズの相律呼ばれる式で表される。この場合、2 個の状態変数加え、各成分割合(から相の数を引いたもの)で状態を記述できる。 例えば、純水液相のみで存在する場合、1 成分 1 相系であることより自由度は 2。すなわち 2 個の状態変数温度と圧力温度と体積、など)で状態を記述できる。

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熱力学

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吸熱反応」の記事における「熱力学」の解説

反応の進む方向反応および環境条件熱力学的性質により決まる。熱を Q と表記し、系外から系内へ熱が移動する場合を正とすれば吸熱反応はQ > 0と表される反応熱は -Q である)。定圧過程では熱はエンタルピーH の変化等しいので、∆H > 0となる。熱が移動しない断熱過程)ようにすれば吸熱反応により系の温度低下する定圧過程ではギブズエネルギーG(定積過程ならばヘルムホルツエネルギーF)が減少する過程(これを発エルゴン反応という)は単独自発的に進む。さらに定温過程とすると∆G = ∆H - T∆Sなので、過程におけるエントロピー変化∆Sが十分に大きければ、∆G < 0 となって、吸熱反応は自発的に進行する。ただし吸熱化学反応は高温に加熱して初めて自発的に進行するものが多い。さらにエントロピー変化が小さい場合は ∆G> 0、すなわち吸エルゴン反応となり、電気エネルギー利用する、あるいは他の発熱反応共役させるなどの方法(系に電気的化学的な仕事をする)をとらない進行しない相転移のうち融解気化は、高温または低圧では発エルゴン反応となって自発的に進むが、低温または高圧では逆向き凝縮凍結発エルゴン反応となって進む。

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時間結晶」の記事における「熱力学」の解説

時間結晶熱力学の法則には逆らわない全体の系のエネルギー保存されているのでそのような結晶自発的に熱エネルギー機械的な仕事変換することはな仕事永久保存としては役に立たない。しかし、系が維持されている限り時間固定されパターン永久に変化することがある。それらは「エネルギーなしの動き」を持っている(それらの見かけ動き従来運動エネルギー表していない)。 熱平衡において時間結晶存在しないことが証明されている。近年、非平衡量子揺らぎ研究増えている。

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仕事 (物理学)」の記事における「熱力学」の解説

蒸気機関考えると、加熱し蒸気圧によって押し出されるピストンが、フライホイール回転させる事で動力生み出している。つまり、フライホイール水蒸気から正の仕事をされて、フライホイール回転エネルギー (及びそこから繋がる機関全体エネルギー) は増える別の表現で、熱エネルギーから仕事取り出すなどとも言う。 仕事生じない例を以下に挙げる熱伝導も、物体間で微視的な原子衝突により原子運動エネルギー移動するが、巨視的に観測できる力ではないため、仕事の定義には含まれない(熱力学における力学的仕事とは、あくまで巨視的なものに限られる)。

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エネルギー」の記事における「熱力学」の解説

熱力学において、ある条件の元で仕事として取り出すことのできるエネルギーとして自由エネルギー定義される自由エネルギーには、ヘルムホルツの自由エネルギーギブズの自由エネルギー2 つがある。ヘルムホルツの自由エネルギー等温操作によって熱力学系から得られる仕事最大値として定義されるギブズの自由エネルギー等温等圧操作によって得られる仕事最大値与える。 自由エネルギーは、適切な変数の下では平衡状態熱力学系すべての情報持った関数、すなわち熱力学ポテンシャルとなる。また、平衡状態自由エネルギー極小である状態として実現するこのように自由エネルギー理論的な道具として良い性質持った量である。 一方工学などの応用領域においては熱力学系仕事寄与する有効エネルギーのみに意味があり、それを評価する量としてエクセルギー考案されている。反対に熱力学系仕事寄与せず捨てられる無効エネルギーアネルギーと呼ぶ。カルノー効率によればエクセルギーアネルギー発生割合は、高温側の熱源低温側の熱源温度比のみで規定されている。 「自由エネルギー」および「エクセルギー」も参照

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ベイナイト」の記事における「熱力学」の解説

変態駆動力生成過程生成相の自由エンタルピーの差によって決まる。つまり必ずしも平衡相にはならず、自由エンタルピー生成過程大きな差がある。マルテンサイト及びベイナイト変態いずれも準安定状態につながる。これらの状態は最小及び遷移しうる状態と関係した平衡状態についてのエネルギー持ち平衡するためにエネルギー放出するこのような準安定状態は、例え炭素リッチなフェライト安定なε炭化物となるようなベイナイト変態時などに生じうる。また、相間の自由エンタルピーの差による濃度勾配は非常に生じにくく、準安定状態につながる。 図4にα及びγ相の自由エンタルピーに及ぼす炭素濃度依存性を示す。Xγの炭素濃度を持つγ相平衡反応により、Xγαの炭素濃度を持つα相とXαγの炭素濃度を持つγ相分かれる。この二つ平衡濃度は次式の接線となる。 Δ G ( X ) = G γ α + ( X − X γ α ) G α γ − G γ α X α γ − X γ α , {\displaystyle \Delta G(X)=G^{\gamma \alpha }+(X-X^{\gamma \alpha }){\frac {G^{\alpha \gamma }-G^{\gamma \alpha }}{X^{\alpha \gamma }-X^{\gamma \alpha }}},} ここでα相γ相の自由エンタルビーと炭素濃度の関係双曲線関数として与えられる。 強い炭素拡散分配α相炭素濃度Xγαとγ相炭素濃度Xαγで起こり、ここで、γ相の自由エンタルピーはGγからγへ低下し同時に変態しα相となった体積の自由エンタルピーはGγαまで低下する。系全体の自由エンタルピーはΔG減少し変態のための駆動力はΔとして与えられる非平衡反応条件置き換えたときの駆動力は、生成した相のXγα或いはXαγの異な炭素濃度として与えられる。図5にオーステナイト相濃度をXγ、フェライト相濃度をXα > Xγαとした場合を示す。純粋な拡散支配変態においては駆動力Δ専ら界面前方拡散領域移動消費散逸)して(ΔG = Δ)、その炭素濃度Xm < Xαγとなる。しかしながら、もし相界面のΔGs加えて剪断誘起されるなら、相界面移動において協調的な原子移動が必要となり、その場所の炭素濃度Xi < Xmとなる。 ΔのΔGdとΔGs分配拡散剪断と同じ速度場合結果である。この拡散剪断結びつきは、図14に示すように移動界面前方炭素濃化するためである。オーステナイト相炭素濃化Xi変態界面影響与える。オーステナイト相からの炭素拡散は、オーステナイト炭素濃度Xγを増加させる(図14破線)。XγがXmの値に達するのは、系のエンタルピー損失がΔG以上にならないために、更なる反応があっても不可能である。ベイナイト変態停止例え炭化物生成させてXを下げることにより、再開温度低くすることでできることになる。

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熱力学

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ルジャンドル変換」の記事における「熱力学」の解説

熱力学ポテンシャル」も参照 熱力学では、熱力学関数間の変換、すなわち内部エネルギー U(S, V) をエンタルピー H(S, p)、ヘルムホルツの自由エネルギー F(T, V) に、またそれらからギブスの自由エネルギー G(T, p) に変換する際にルジャンドル変換用いられる。 H ( S , p ) = U ( S , V ) + p V , {\displaystyle H(S,p)=U(S,V)+pV,} F ( T , V ) = U ( S , V ) − T S , {\displaystyle F(T,V)=U(S,V)-TS,} G ( T , p ) = H ( S , p ) − T S = F ( T , V ) + p V = U ( S , V ) + p VT S . {\displaystyle G(T,p)=H(S,p)-TS=F(T,V)+pV=U(S,V)+pV-TS.} ここで、V:体積、p:圧力、S:エントロピー、T:温度である。U が S, V について下に凸であるため、U(S, V), H(S, p), F(T, V), G(T, p) はルジャンドル変換を介して互いに等価である(同じ情報を持つ)。 ただしここではルジャンドル変換は f † ( p ) = f ( x )x p  at  x  such that  f ′ ( x − 0 ) ≤ p ≤ f ′ ( x + 0 ) {\displaystyle f^{\dagger }(p)=f(x)-xp\quad {\text{ at }}x{\text{ such that }}f'(x-0)\leq p\leq f'(x+0)} という定義が用いられる。この定義でも上に述べた性質はほぼ同様に成り立つが、符号凸性変化などがある。たとえば逆変換f ( x ) = f † ( p ) + x p {\displaystyle f(x)=f^{\dagger }(p)+xp} に変わるという不便さがある。しかし多変数関数をこの定義で変換した場合凸性の上下については、変換した変数についてのみ逆転し残り変数についてはもとのまま保持されるという簡便さがある。 熱力学では導関数不連続性相転移として現れる

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「ゆらぎ」の記事における「熱力学」の解説

熱力学において、ゆらぎとは熱平衡状態からのずれ、もしくは熱平衡ほど遠い系の状態を指す。

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ひずみ (化学)」の記事における「熱力学」の解説

2つ分子配座平衡2つ配座ギブズの自由エネルギー英語版)における差によって決定される。このエネルギー差から、2つ配座対す平衡定数決定できるlnK e q = − Δ G o R T {\displaystyle \ln K_{eq}=-{\frac {\Delta {G^{o}}}{RT}}\,} ある状態から別の状態へギブズの自由エネルギー減少するならば、この変換自発的英語版)であり、より低いエネルギー状態がより安定である。高度にひずんだ、より高いエネルギーを持つ分子配座自発的により低いエネルギー分子配座へと変換するエンタルピーおよびエントロピーは(一定温度において)以下の式によってギブズの自由エネルギー関連している。 Δ G o = Δ H o − T Δ S o . {\displaystyle \Delta {G^{o}}=\Delta {H^{o}}-T\Delta {S^{o}}\,.} エンタルピー通常は、より安定分子配座決定するためにより重要な熱力学的関数である。ひずみには複数異な種類存在するものの、それら全て関連するひずみエネルギー分子内の結合弱くなることが原因である。エンタルピー通常はより重要であるため、エントロピーはしばし無視することができる。これが常に当てはまる訳ではないエンタルピーの差が小さければ、エントロピー平衡に関してより大きな影響持ちうる。例えば、n-ブタンアンチゴーシュ英語版)の2つ可能な配座を持つ。アンチ配座の方が0.9 kcal/mol安定である。室温では、ブタンおおよそ82%がアンチ形、18%がゴーシュ形であると予測できるしかしながらゴーシュ形には2種類あるのに対してアンチ形は1種類しか存在しない。したがってエントロピーは、ゴーシュ配座が有利となる方に0.4 kcal/molの寄与をする。その結果室温におけるブタン実際配座分布70%がアンチ形、30%がゴーシュ形である。

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ウィリアム・トムソン」の記事における「熱力学」の解説

1845年ケンブリッジ大学卒業したトムソンは、パリのルニョーのもとで実験技術磨き同時にクラペイロン論文通じてカルノー研究知ったトムソンはルニョーの実験結果カルノー研究結果発展させ、1848年に、「温度物体中のエネルギー総量を表す」という絶対温度概念導いた。この単位は後に彼にちなんでケルビン(K)呼ばれるようになった。また熱素説残っていた当時ジュール発表していた「熱はエネルギーの一形態である」という論文高く評価し1851年に「熱を全て仕事にすることはできないトムソン原理)」ならカルノー理論ジュールの法則矛盾しないということ示した。これは現在熱力学の第二法則呼ばれている。 同じく1851年からは熱電気の研究行い、「温度勾配がある物質電流を流すと熱の移動が起こる」というトムソン効果発見した1847年オックスフォード初め会ってから数年間、トムソンジュール共同研究行った1852年二人は細いノズルから気体噴出させる実験行いジュール=トムソン効果発見した

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熱力学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 01:48 UTC 版)

ウィリアム・ランキン」の記事における「熱力学」の解説

ランキンは、若い頃夢中になってい熱機関メカニズム立ち返った1849年には飽和蒸気圧温度の関係を見つけることに成功した翌年には、その理論用いて気体温度圧力密度と、液体蒸発潜熱の関係を確立したランキンは、飽和蒸気見かけ比熱が負の値を取るという意外な事実正確に予測した1851年ランキン熱機関効率計算し、「熱機関最大効率は、作動する2つ温度関数しかない」という原理導き出した同様の結果は、すでにルドルフ・クラウジウスウィリアム・トムソンによって導き出されていたが、ランキンは、カルノー理論その他の追加的な仮定ではなく分子渦の仮説だけで導き出した結果だと主張した。この研究は、ランキンがより完全な熱の理論構築するための第一歩となったランキンは後に、分子理論結果を、エネルギーとその変換に関する巨視的な説明観点から再構成した。ランキンは、動的過程失われる実際エネルギー」(actual energy)と、それに代わる位置エネルギー」(potential energy)を定義し区別した。彼はこの2つエネルギー合計一定であると仮定した。この考えは、エネルギー保存の法則として既に知られているものだったが、あまり広まっていなかった。1854年からは「熱力学関数」(thermodynamic function)を多用したが、後にランキンは、これがクラウジウスエントロピーと同じ概念であることに気づいた。ランキン1855年までに、力や運動ではなくエネルギーとその変換という観点から力学説明するエネルギー学」(science of energetics)(今日「熱力学」と呼ばれているもの)を確立した。この理論は、1890年代大きな影響与えたランキン1859年ランキン温度目盛提案した。これは華氏と同じ温度間隔で、絶対温度を0とした温度目盛である。 エネルギー学により、ランキン別の、より主流アプローチ獲得し1850年代半ばからは、分子渦を使うことは少なくなった。しかし、ランキンは、マクスウェル電磁気学研究が、事実上彼のモデル延長線上にある主張していた。また、1864年には、クラウジウスマクスウェル提案した直線的な原子運動に基づく微視的な熱の理論は不十分であると主張した1869年には、ランキンはこれらの対抗理論の方が正しいと認めたその頃には、ランキン原子モデルJ・Jトムソンのものとほぼ同じになっていた。 ランキンは、自分理論により、以下のような多く実用的な結果その物理的原理明らかにした。 衝撃波伝播に関するランキン・ユゴニオの式は、対向する流れ垂直な衝撃波挙動規定するのであるランキンと、フランス人工学者ピエール=アンリ・ユゴニオにちなん命名された。 ランキンサイクルは、復水器備えた理想的な熱機関分析である。他の熱力学サイクル同様にランキンサイクル最大効率は、カルノーサイクル最大効率計算することによって与えられる

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熱力学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/26 14:25 UTC 版)

コンスタンティン・カラテオドリ」の記事における「熱力学」の解説

任意の熱平衡状態近傍には、断熱変化では到達不可能な状態が存在する」というカラテオドリ原理定理とも)を提唱した。これは熱力学第二法則等価原理であり、またサイクル用いない定式化でもある。この原理から、積分分母として温度定義しエントロピー諸性質を導くことが出来る。

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熱力学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/09 02:03 UTC 版)

化学親和力」の記事における「熱力学」の解説

IUPACによる現在の定義では、定圧および定温での反応進行度対応したギブズ・エネルギーの負の偏微分親和力定義している。すなわち、次のうになる。 A = − ( ∂ G ( T , P , N 1 , ⋯ ) ∂ ξ ) T , P = − ( ∂ G ( T , P , N 1 0 + ν 1 ξ , ⋯ ) ∂ ξ ) T , P = ∑ i ν i μ i ( T , P , N 1 0 + ν 1 ξ , ⋯ )   {\displaystyle A=-\left({\frac {\partial G(T,P,N_{1},\cdots )}{\partial \xi }}\right)_{T,P}=-\left({\frac {\partial G(T,P,N_{1}^{0}+\nu _{1}\xi ,\cdots )}{\partial \xi }}\right)_{T,P}=\sum _{i}\nu _{i}\mu _{i}(T,P,N_{1}^{0}+\nu _{1}\xi ,\cdots )\ } ここで N 1 0   {\displaystyle N_{1}^{0}\ } は反応開始時( ξ = 0   {\displaystyle \xi =0\ } )における成分1の物質量、 ν 1   {\displaystyle \nu _{1}\ } は成分 1 の化学量論係数である。 定圧定温条件では、ギブズエネルギー最小になったときが熱力学的平衡状態である。よって自発的に反応が進むにつれて親和力が正の値から減少していき、平衡状態になったとき A = 0   {\displaystyle A=0\ } となる。 1923年ベルギー数学者物理学者テオフィル・ド・ドンデは、化学反応における親和力 A とギブズの自由エネルギー G の関係を明らかにした。一連の導出通して、ド・ドンデは化学種混合物における化学反応可能性考えたとき、次の関係が成り立つことを証明した。 A = − Δ r G {\displaystyle A=-\Delta _{r}G\,} ド・ドンデに続いてイリヤ・プリゴジンとR・デフェイの著書 Chemical Thermodynamics (1954) では、化学親和力 A を化学反応の非補正熱の増分 dQ' と反応進行度勾配 dξ の関数として定義したA = d Q ′ d ξ {\displaystyle A={\frac {dQ'}{d\xi }}\,} この定義は、平衡系A = 0場合)の状態や非平衡系(A ≠ 0 の場合)の状態変化両方決定付ける要因定量化するのに役立つ。

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熱力学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/16 00:33 UTC 版)

エントロピー的な力」の記事における「熱力学」の解説

一般に自発的変化自由エネルギー減少する方向進行する自由エネルギー G はエンタルピー項 H とエントロピーTS からなる変化分で書くと Δ G = Δ H − T Δ S {\displaystyle \Delta G=\Delta H-T\Delta S} (等温定圧条件) すなわち自由エネルギー減少( Δ G < 0 {\displaystyle \Delta G<0} )にはエンタルピー減少( Δ H < 0 {\displaystyle \Delta H<0} )またはエントロピーの増加( Δ S> 0 {\displaystyle \Delta S>0} )が必要である。 このうちエンタルピー減少比較してエントロピー項の増加大き場合、これによる力をエントロピー的な力という。(それに対して電磁気力などはエンタルピー項に寄与するエントロピーとは、ある巨視的状態を「微視的に見た場合乱雑さ」であり、これが増加するというのは多数微視的状態からなる巨視的状態、つまり確率の高い状態に移行するということである。エンタルピー変化なければこの方向に変化が起こる。 エントロピー的な力代表的なものとして浸透圧エントロピー弾性疎水効果がある。

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熱力学

出典:『Wiktionary』 (2021/06/13 12:23 UTC 版)

名詞

力学ねつりきがく

  1. 熱的な現象物質巨視的性質から扱う物理学の一分野

翻訳


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