あつかう

デジタル大辞泉

あつか・う〔あつかふ〕【扱う】

読み方：あつかう

［動ワ五（ハ四）］

１ 道具・機械などを、使ったり操作したりする。取り扱う。「壊れやすいので丁寧に—・う」「旋盤を—・う」

２ 物事をとりさばく。仕事として処理する。「事務を—・う」「輸入品を—・う店」

３ 人をもてなす。世話をする。「大ぜいの客を—・う」

４ ある身分・役割・状態にあるものとして遇する。「大人として—・う」「欠席として—・う」

５ 特に取り上げて問題にする。「環境問題を—・った番組」「新聞で大きく—・われる」

６ 調停する。仲裁する。「けんかを—・う」

７ 看護する。

「病者のことを思う給へ—・ひ侍るほどに」〈源・夕顔〉

８ 持て余す。処置に困る。

「皆この事を—・ひて議するに」〈今昔・一〇・五〉

９ うわさをする。

「人々も、思ひの外なることかなと—・ふめるを」〈源・紅葉賀〉

[可能] あつかえる

あつか・う〔あつかふ〕【熱かふ】

読み方：あつかう

［動ハ四］

１ 熱に苦しむ。

「火の神かぐつちを生まむとする時に、—・ひ懊悩(なや)む」〈神代紀・上〉

２ もだえ苦しむ。思い煩う。

「妃、床に臥して涕泣(いさ)ち、—・ひて」〈継体紀〉

博多弁辞典

あつか・う【扱う】

方言	意味・解説
あつか・う【扱う】	（他動五）いじる；触る。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

あつかう

出典:『Wiktionary』 (2021/07/31 11:35 UTC 版)

語源

古典日本語「あつかふ」

動詞

あつかう【扱う】

1. 機械・道具などを手で持ったり動かしたりして使う。
   • そんな土だらけの汚い手でガーゼを扱ったら、傷がすぐ化膿します。（永井隆『長崎の鐘』）
2. 業務の範囲として処理する。
   • 夏場、東京 魚河岸で扱うまぐろは一日約一千尾という。（北大路魯山人『鮪を食う話』）
3. 取り上げて問題にする。
   • 源氏物語は、男女の恋愛ばかりを扱っているように思われているだろうけれど、我々は此（この）物語から、人間が大きな苦しみに耐え通してゆく姿と、人間として向上してゆく過程を学ばなければならぬ。（折口信夫『反省の文学源氏物語』）
4. 人をもてなす。応対する。
   • この旅館は主として阪東三十三ヶ所お大師詣での団体を扱うのであるが、この団体は六十ぐらいの婆サンが主で、導師につれられて、旅館で酒宴をひらいてランチキ騒ぎをやるのである。（坂口安吾『釣り師の心境』）
   • 時折り彼は彼女をどう扱ってよいか解らなかった。（岡本かの子『決闘場』）
5. （「AをBとして扱う」の形で）ある状態や立場にあるものと捉える。処遇する。
   • つまり彼らは私を親友として扱ってくれているのである。（坂口安吾『巷談師』）
   • これは昔たいへん貴重なものとして扱われた鉱石なんだ。（海野十三『時計屋敷の秘密』）

活用

発音^(?)

東京アクセント

あ↗つかう、あ↗つか↘う

京阪アクセント

↗あつかう

関連語

• あつかい（名詞形）

複合語

• 取り扱う、持ち扱う、もて扱う

漢字辞典

扱

扱	画数：6 学習年：中学校で習う漢字 音読み：ソウ、 キュウ 訓読み：あつかう、 おさめる、 こく、 あつかい、 あつかる ピンイン：xi1 ハングル：급、 삽 対応する英語：handle, entertain, thresh, strip

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「あつかう」の例文・使い方・用例・文例

• 市の行政事務をとりあつかう役所