神代紀とは? わかりやすく解説

神代紀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 01:31 UTC 版)

ツクヨミ」の記事における「神代紀」の解説

日本書紀・神代紀の第五段では、本文で「日の光に次ぐ輝き放つ月の神を生み、天に送って日とならんで支配すべき存在とした」と簡潔に記されているのみであるが、続く第一一書にある異伝には、伊弉諾尊が左の手白銅鏡取り持って大日孁尊天照大神)を生み、右の手白銅鏡取り持って月弓尊月読命)を生んでいる。日と並ぶ月は日月分離前の新月現す考えられるツクヨミ支配領域については、天照大神並んで天を治めるよう指示されたとする話が幾つかある。その一方で、「滄海原の潮の八百重治すべし」と命じられたという話もある。これは潮汐と月の関係を現す考えられる書紀第五段第十一の一書では、天照大神から保食神うけもち)と対面するよう命令受けた月夜見尊降って保食神のもとに赴く。そこで保食神饗応として口から飯を出したので、月夜見尊は「けがらわしい」と怒り保食神を剣で刺し殺してしまう。保食神死体からは牛馬、稲などが生れ、これが穀物起源となった天照大神月夜見尊凶行知って「汝悪しき神なり」と怒りそれ以来、日と月とは一日一夜隔て離れてむようになったという。これは「日月分離」の神話であり、月が新月になるのは太陽との黄経差が0度、即ち見かけ太陽並んだであって満月になるのは180度、即ち見かけ太陽から最も離れた時であることを説明した神話考えられる一方古事記では似た展開で食物の神(大気都比売神・おほげつひめ)が殺されるが、それをやるのは須佐之男命である(日本神話における食物起源神話参照)。この相違は、元々いずれかの神の神話として語られたものが、もう一方の神のエピソードとして引かれたという説がある。

※この「神代紀」の解説は、「ツクヨミ」の解説の一部です。
「神代紀」を含む「ツクヨミ」の記事については、「ツクヨミ」の概要を参照ください。

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