大変

デジタル大辞泉

たい‐へん【大変】

読み方：たいへん

［名・形動］

１ 重大な事件。大変事。一大事。「国家の—」

２ 物事が重大であること。また、そのさま。「—な失敗をする」「大型台風の通過で—な被害を受ける」

「弥次さんおめえ何のまねをしたのだ—をやらかしたぜ」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉

３ 苦労などが並々でないこと。また、そのさま。「—な目にあう」「毎日の暮らしが—だ」

[派生] たいへんさ［名］

［副］程度のはなはだしいさま。非常に。たいそう。「—おもしろい」「—失礼しました」

→大層(たいそう)［用法］

ウィキペディア

大変

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大変

出典:『Wiktionary』 (2021/11/09 10:15 UTC 版)

この単語の漢字
大	変
たい 第一学年	へん 第四学年
音読み	音読み

発音

• (東京) たいへん [tàíhéń] (平板型 – [0])
• IPA^(?): [ta̠ihẽ̞ɴ]

名詞

大変 (たいへん)

1. 重大な事件。
   • 凡天下の大変ある時は、霊仏霊社の回祿定れる表事也（『太平記』）
   • ここに思ひもよらぬ大変が起つたと申すは、一夜の中に長崎の町の半ばを焼き払つた、あの大火事のあつた事ぢや。（芥川龍之介『奉教人の死』）

類義語

• 一大事

形容動詞

大変 (たいへん)

1. 物事が深刻であること。大いに困ること。
   • 京都へ来て叡山が見えなくなっちゃ大変だ（夏目漱石 『虞美人草』）
   • 「先生、坊やが……」/「え？」/「坊やが……大変な……」/「何？」/「大変なことをしまして……」/「悪くなった？」/「いえ、先生が、お忘れになった、この、大切な御道具をこわしたので御座います」（w:小酒井不木 『初往診』）j
2. 苦労などが甚だしいこと。実現することや対処することが困難なこと。
   • 中谷孝雄氏の「春の絵巻」出版記念宴会の席上で、井伏氏が低い声で祝辞を述べる。「質実な作家が、質実な作家として認められることは、これは、大変なことで、」語尾が震えていた。（太宰治 『思案の敗北』）
3. 程度がはなはだしいこと。
   • 「何しろ金沢町の居廻りは、薄寒いのに夕涼みの人通りで大変な賑いだ」（野村胡堂 『銭形平次捕物控 恋患い』）
   • この吉田の父が辞める時に、退職金に千両くれたんだそうです。その頃の千両といえば大変なもんでしょうからね。（吉田茂 『私は隠居ではない』）
   • 其頃は今より市中は電灯が暗くて月が大変に明るかつた。（川端茅舎 『夏の月』）

類義語

語義1

重大, 深刻, とんでもない, ゆゆしい

副詞

大変 (たいへん)

1. 非常に。大層（たいそう）。
   • 何も貸せと云った訳ではない。向うで部屋へ持って来てお小遣いがなくてお困りでしょう、お使いなさいと云ってくれたんだ。おれは無論入らないと云ったが、是非使えと云うから、借りておいた。実は大変嬉しかった。（夏目漱石『坊っちゃん』）

類義語

• かなり
• すごい
• すこぶる
• 大層
• とても

Weblio日本語例文用例辞書

「大変」の例文・使い方・用例・文例

• 北海道は大変な雪だ
• 彼はお年寄りに大変親切だ
• 根拠のないうわさで私は大変悩まされました
• サラは大変な苦労をして今の地位に出世した
• 最上階まで上るのは大変だった
• 彼は奥さんに対して大変な気くばりを示した
• 動物園は大変な人込みだった
• 彼のすばやい機転がなければ我々は大変困ったことになっていただろう
• この骨董の箱は大変な掘り出し物だった
• 私が理解しているところでは，それは大変複雑な状況だ
• 私はおいしいものを食べているとき，大変幸せである
• 大変よろしい．もうわかったね
• その先生は大変厳しくクラスを統率している
• 彼は大変な借金で，手のほどこしようがない
• 彼らは大変手厚くもてなしてくれた
• その宿題を終わらせるのは本当に大変だった
• 彼は大変な骨董品狂いだ
• 大変申し訳ないけれどもその書類を持ってきてくれませんか
• 彼はいつでも大変問題を起こしてきた
• その俳優はマクベスの役を大変うまく演じた