実在気体とは? わかりやすく解説

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じつざい‐きたい【実在気体】


実在気体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 01:41 UTC 版)

実在気体(じつざいきたい、英語: real gas[1])とは、現実に存在する気体のことで、不完全気体と呼ぶことがある[2]理想気体と対比するときに用いる語である。


  1. ^ 文部省学術用語集 物理学編』日本物理学会編、培風館、1990年。ISBN 4-563-02195-4
  2. ^ 伏見康治『確率論及統計論』第I章 数学的補助手段 1節 組合わせの理論 p.9 不完全気体の統計力学 ISBN 978-4-87472-012-7
  3. ^ Atkins (2001)、p. 31。
  4. ^ Atkins (2001)、p. 32。
  5. ^ Atkins (2001)、p. 33。
  6. ^ Atkins (2001)、pp. 32-33。
  7. ^ Atkins (2001)、pp. 34-35。
  8. ^ Atkins (2001)、p. 37。
  9. ^ 山本恒雄 『化学工学』(3版) 槇書店、11頁。ISBN 4-8375-0690-9 


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実在気体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 13:08 UTC 版)

気体」の記事における「実在気体」の解説

詳細は「実在気体」を参照 実在気体は、以下のようなことを考慮することで気体振る舞いをさらに広範囲わたって説明するモデルである。 圧縮率因子 Z は 1 以外の値に変化しうる。 比熱容量温度によって変化するファンデルワールス力 非平衡熱力学効果 様々な構成分子解離素反応考慮する。 これらを考慮する問題解法複雑化する。気体密度圧力比例して大きくなる分子間力気体挙動影響与えるようになり、理想気体モデルでは妥当な結果得られなくなる。内燃機関温度の上限あたり(1300 K)では、複雑な燃料分子振動回転の形で内部エネルギー蓄え、その比熱容量単純な二原子分子希ガスのそれとは大きく異なる値になる。さらにその2倍の温度になると、電子励起気体粒子解離起きはじめ、粒子数が増えることで圧力にも影響が出る(気体からプラズマへの相転移)。最終的にあらゆる熱力学的過程は、ある確率分布従った速度をもつ一様な気体として解釈される。非平衡状態を扱うということは、解を求められるような形で流れの場を扱うことを意味している。理想気体の法則拡張しようとする最初試み1つは、状態方程式pV n = 定数変形し、n を比熱比 γ などに依存した変数としたことである。 多く場合、実在気体モデル使った分析過大である。実在気体モデル分析役立った例としては、極めて高温高圧になるスペースシャトル大気圏再突入や、1990年噴火したリダウト山でのガス発生シミュレーションなどがある。

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実在気体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/21 23:32 UTC 版)

状態方程式 (熱力学)」の記事における「実在気体」の解説

実在気体の場合は、以下のいくつかの近似式提案されている。 ファンデルワールスの状態方程式 ペン=ロビンソンの状態方程式 ディーテリチの状態方程式 ビリヤルの式

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実在気体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/06 15:24 UTC 版)

ポアソンの法則」の記事における「実在気体」の解説

実在気体を断熱条件の下で準静的変化させた場合は、指数を等エントロピー指数(isentropic exponent) κ に置き換えて p V κ = const. {\displaystyle pV^{\kappa }={\text{const.}}} と表される右辺定数理想気体場合同じくエントロピー関数として表されるエントロピー S を固定して体積 V で偏微分すれば V κ ( ∂ p ∂ V ) S + κ p V κ − 1 = 0 {\displaystyle V^{\kappa }\left({\frac {\partial p}{\partial V}}\right)_{S}+\kappa pV^{\kappa -1}=0} となり、等エントロピー指数が κ = − V p ( ∂ p ∂ V ) S {\displaystyle \kappa =-{\frac {V}{p}}\left({\frac {\partial p}{\partial V}}\right)_{S}} であることが導かれる

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