分子間力とは? わかりやすく解説

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ぶんしかん‐りょく【分子間力】

読み方:ぶんしかんりょく

分子分子との間に働く力。遠距離では引力近距離では反発力となる。


分子間力

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/28 08:27 UTC 版)

分子間力ぶんしかんりょく: intermolecular force)は、分子同士や高分子内の離れた部分の間に働く電磁気学的なである。


  1. ^ 量子力学的な電子の揺らぎがロンドン分散力であり、場の揺らぎによる引力がカシミール効果である。


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分子間力

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 13:08 UTC 版)

気体」の記事における「分子間力」の解説

詳細は「ファンデルワールス力」および「分子間力」を参照 粒子間には引力と斥力働いており、それが気体力学影響を及ぼす物理化学ではこの力をファンデルワールス力と呼ぶ。この力は粘度流量といった気体物性決定する重要な因子となる。ある条件下ではそれらの力を無視することで、実在気体理想気体のように扱うことができる。そのような仮定の下では理想気体の状態方程式使い、解に至る経路大幅に単純化できるそういった気体の関係を正しく把握するには、気体分子運動論再度考慮する必要がある気体粒子電荷や分子間力を持つとき、粒子同士の距離が近いほど互いに影響及ぼしやすくなる(図のような水素結合もその一例である)。電荷ない場合気体粒子間の距離が極めて近くなれば、粒子同士衝突避けられなくなる。気体粒子間の衝突増大する別の場合として、体積一定の気体熱した場合があり、粒子速度高速になる。つまり理想気体の状態方程式は、圧縮によって極めて高圧になった状態や高温によってイオン化した状態では適切な結果示せない。このとき除外され条件では、気体系内でのエネルギー伝達発生することに注意が必要である。系内部におけるエネルギー伝達がないことは理想条件など呼ばれその場エネルギー伝達は系の境界でしか発生しない実在気体粒子間の衝突や分子間力を一部考慮する粒子間の衝突統計的に無視できる程度なら、理想気体の状態方程式結果は妥当といえる一方気体極限まで圧縮する液体のように振る舞い流体力学で扱うのが妥当となる。

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分子間力

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 21:03 UTC 版)

化学結合」の記事における「分子間力」の解説

詳細は「分子間力」を参照 分子間力について説明するための予備知識として、双極子について簡単に説明する極性共有結合では、分子内で電子片方原子により、全体として電気的な偏り生じる(分極)。分子内にある原子電気的にプラスであるかマイナスであるかを極性といい、分子のような小さな物体両方極性がある状態を双極子という。双極子は分子間力を作り出す原因一つとなっている。 分子間力には、以下のものがある イオン-双極子双極子-双極子ロンドン分散力 イオン-双極子力は、双極子電気的に正の部分負の部分それぞれ陰イオン陽イオン引き寄せられる事により生じる力である。この力は NaCl {\displaystyle {\ce {NaCl}}} のようなイオン物質水溶液で重要であり、極性を持つ水分子イオン取り囲む双極子-双極子力はある分子双極子別の分子双極子内の逆向き引きつける事によって生じる。一般にこの力は弱く、3~4 kJ/mol程度であり(p212)、分子密着している場合のみ働く。双極子-双極子力は沸点関係しており、分子分極大きいほどその分からなる化学物質沸点高くなる双極子-双極子力は一般的には弱いが、電気陰性度の高い O {\displaystyle {\ce {O}}} 、 N {\displaystyle {\ce {N}}} 、 F {\displaystyle {\ce {F}}} と水素原子との間に生じ双極子-双極子力は例外的に異常に強くなり、これを水素結合という。水素結合において双極子-双極子力が強くなるのは、水素原子場合には原子核電気的な力を遮蔽する内殻電子持たず、しかも水素原子は他の原子よりも小さいので、他の分子に近づいて密着できるためである。 全体として極性もたない分子であっても分子運動により電子雲歪められ一時的な電気的偏り生じ、これが分子同士引きつける原因になる。このような分子運動による電気的偏りから生じる分子間力をロンドン分散力という。分散力一般的に弱く1~10 kJ/mol程度であり、その大きさ電子雲歪められやすさの尺度である分極率依存する一般論として大きな分子や重い分子多く電子を持つため分極率高くなる傾向にあり、形が対象でない分子分極率高くなる傾向にある。

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分子間力

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 01:18 UTC 版)

重合体」の記事における「分子間力」の解説

詳細は「分子間力」を参照 ポリマー構成する高分子鎖の間に働く引力は、ポリマー性質大部分決定づけている。高分子鎖は大変長いので、鎖間に働く力は典型的な分子比べてはるかに超えて増幅されている。長い分子鎖はほとんど非結晶状になっているランダムに配向している)。ポリマー絡まったスパゲッティーのような有様で、あるスパゲッティー引っ張ると、他の鎖は一層絡まり具合ひどくなるこの様強い力は強い張力と高い融点といった一般的性質現れている。 ポリマーの分子間力はモノマー単位分極決定されるアミド結合を持つポリマー隣接した鎖の間で水素結合形成する。鎖の N−H 基上の正電荷水素原子が、他の鎖の C=O 基の酸素原子強く吸引される。これらの強固な水素結合は、例えケブラーの高い張力と高融点現れている。 ポリエステルでは、C=O 基の酸素間や H–C 基の水素間に双極子結合英語版)が生じる。双極子結合水素結合ほどは強くなく、ポリエチレンテレフタラートPET)の融点強度ケブラーより低いが、ポリエステル柔軟性が高い。しかし、PET永久双極子持たないポリエチレン鎖の間の吸引力ファンデルワールス力起因する分子周囲負電荷電子雲まとっている。2つの鎖が近づくと、それぞれの電子雲反発する。このことはポリマー鎖の片側の電子密度低下させる効果があり、そちら側はわずかに正に分極する。この電荷次のポリマー鎖を実際に引き付けるのに十分である。ファンデルワールス力は非常に弱くそれゆえポリエチレンは低い温度融解する

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