分子間力制御装置(Intermolecular Force Control)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/21 22:48 UTC 版)
「9S」の記事における「分子間力制御装置(Intermolecular Force Control)」の解説
通称IFC。分子間力を制御することにより無機物の形を自在に操ることができる。峰島勇次郎の案をもとにセルゲイ・イヴァノフが開発したもののひとつ。二十年前、ソ連の科学者だったイヴァノフは偶然勇次郎が世界に流した技術の情報を手にいれたことでそれに魅せられ、日本に亡命し死亡した。そしてソ連に残されたイヴァノフの研究所は閉鎖され残されていた技術も没収された。だが当時勇次郎の技術は高度すぎたため理解できる者がおらず、そのまま放置されてしまった。その中にIFCも存在し、自己の複製という行動を設定されていた。周辺の無機物を取り込み自己を複製していくが、IFCには複製回数と寿命が設定されており一つのIFCの寿命は平均十七秒程度しかなかった。しかしその過程で不完全なものが現れ始め、複製回数制限が壊れてしまう。さらに多様性が発生したIFCは自らの姿も変えていき、その中の一つがCPUと同じ機能を獲得し「記憶」を可能にしたことで無機物生命体へと進化を遂げる。やがて研究所から外へと出た無機物生命体だったが、彼らにとって炭素は猛毒であったためそのまま絶滅するかと思われた。しかし冬が訪れたことで地面は凍りつき、有機物が氷の下に隠れてしまったことで無機物生命体は新たな進化を開始する。その中に液体窒素を体とする者たちがいた。彼らは断熱素材を体とする者たちと共棲することで己の体を保ち、液体窒素によって有機物を凍りつかせ死滅させることで生存を可能にした。そして無機物生命体が勢力を広げるために活動を活性化させたことでシベリアに未曽有の災厄が発生する。
※この「分子間力制御装置(Intermolecular Force Control)」の解説は、「9S」の解説の一部です。
「分子間力制御装置(Intermolecular Force Control)」を含む「9S」の記事については、「9S」の概要を参照ください。
- 分子間力制御装置のページへのリンク