分子雲複合体とは? わかりやすく解説

分子雲複合体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/20 05:59 UTC 版)

へびつかい座ロー分子雲領域」の記事における「分子雲複合体」の解説

この分領域天球上の4.5度×6.5度の領域占めており、2つのガス・ダストが濃密な部分分けられる一つ星形成分子雲L1688と2つフィラメントL1709, L1755を含みもう一つ星形成領域L1689フィラメントL1712–1729含んでいる。これらのフィラメントは幅にして0.24パーセクあり、その長さ10–17.5パーセクにわたる。この分複合体構造には、隣接するSco OB2 アソシエーション方向から分子雲通過する衝撃波面によって生じているものもある。 領域内の分子雲温度13–22Kであり、太陽質量の3,000倍もの物質存在している。この質量半分以上はL1688分子雲周辺分布しており、この分複合体の中で最も活動的な星形成領域となっている。分子雲複合体は複数赤外線源を擁しており、たとえばL1688分子雲近傍には全部425赤外線源が認められている。これらは若い星状天体であると考えられており、そのうち16個は原始星123個は濃密な星周円盤を伴うTタウリ型星77個は希薄な円盤を伴う弱輝線Tタウリ型星分類されている。後者2つカテゴリ属す天体10万数百万年年代を示すと考えられている。 最初に星形成領域中に見出され褐色矮星Rho Oph J162349.8-242601であり、これはへびつかい座ρ分子雲領域見つかったのであるまた、星形成領域主部の端にある、より古い星の2MASS J16281370-2431391からは、エッジオン方向から見た星周円盤が見いだされている。この星周円盤直径は300auであり、少なくとも木星質量の2倍もの物質含んでいる。円盤中心星数百万年年代示し表面温度は3,000K、光度太陽のそれの0.4倍である。

※この「分子雲複合体」の解説は、「へびつかい座ロー分子雲領域」の解説の一部です。
「分子雲複合体」を含む「へびつかい座ロー分子雲領域」の記事については、「へびつかい座ロー分子雲領域」の概要を参照ください。

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