へい‐りょく【兵力】
兵
(兵力 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/15 04:34 UTC 版)
軍隊用語としての兵(へい)は、軍隊の階級区分の一。字義については語源を参照。
解説
士官、下士官、兵のうちの最下級であり、下士官の下に位置する。
旧軍などのように徴兵制を採っている場合、兵は徴集または召集された者であるため武官ではない。英語では下士官兵を総称して Enlisted man と呼称し、その和訳として一般兵士と呼称する場合がある。
一般的な認識の旧陸軍では、部下を持たず、末端の職務に就く。例えば、歩兵の場合、分隊長や班長の指揮下で、小銃等の個人兵器を携行し戦闘を行う。
陸海空の各自衛隊では、士に相当し、陸・海・空の士長、陸・海・空の1士、陸・海・空の2士に分かれる。
語源
元々“兵”という漢字は、権力者により課せられる役務(主に戦争など)に斧を振りかざして従事する様を表し、古代中国では“戦争”そのものを指す字としても用いられた。そこから、
などの言葉が生まれた。その後、“兵”だけで“兵士”を意味する語として使われるようになり、現代に至っている。
例えば、孫子の言葉として有名な“兵は詭道なり”などは、“兵”を狭義において“戦争・戦い”の意味で使用している例と言える。他にも“兵”は問題解決のための力として用いられており、広義では政治や駆け引きの意味も含まれていた。
関連項目
兵力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 06:29 UTC 版)
「ヒメラの戦い (第二次シケリア戦争)」の記事における「兵力」の解説
古代の資料では、紀元前409年の遠征軍は、騎兵4,000を含み総兵力120,000と言われる。兵士は北アフリカ、サルディニア、イベリア半島、さらにシケリアのギリシア人からも募集され、またカルタゴ人の志願兵も加わっていた。最近の研究では実際の兵力は40,000前後と推定されている。セリヌス包囲戦の後、カルタゴ軍には20,000のシケル人、エリミ人兵士が加わっており、総兵力は50,000以上に達した。
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兵力
「兵力」の例文・使い方・用例・文例
- 軍隊の実兵力
- 敵は新兵力を投入した。
- 戦闘兵力.
- 我々の兵力はどれほどか.
- 兵力 20 万の軍隊.
- 兵力を以て(国を)治める
- 兵力を養う
- 兵力に訴える
- よくよくのことでなければ兵力に訴えるものでない
- 兵力を以て問題を解決する
- 兵力を用いずに問題を解決する
- 敵は兵力優勢
- 干戈に訴える、兵力に訴える
- 兵力を持った兵のグループ
- 交戦国の兵力が敵対行為をすることのできる地域
- 大兵力を有する軍隊
- 国連兵力分離監視軍という,平和維持のため紛争地域に派遣される,国連加盟国の軍隊
- 対兵力戦略という,相手の軍事力に対する攻撃戦略
- 中部欧州兵力削減交渉という国際軍縮交渉
- 中部欧州相互兵力軍備削減交渉という軍縮交渉
兵力と同じ種類の言葉
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