金属結合とは? わかりやすく解説

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きんぞく‐けつごう〔‐ケツガフ〕【金属結合】

読み方:きんぞくけつごう

金属元素原子集まって金属結晶をつくるときの結合陽イオンその間運動する自由電子との静電気的相互作用による結合で、方向性もたないアルカリ金属などにみられる


金属結合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/24 02:33 UTC 版)

金属結合(きんぞくけつごう、: metallic bond)とは、金属で見られる化学結合である。金属原子はいくつかの電子を出して陽イオン(金属結晶の格子点に存在する電荷を持つ金属の原子核)と、自由電子結晶全体に広がる負電荷をもったもの)となる。規則正しく配列した陽イオンの間を自由電子が自由に動き回り、これらの間に働くクーロン力(静電気力、静電引力)で結び付けられている。一部では共有結合の一種とみなす主張があるが、原子集団である結晶場で結合電子を共有していて、典型的な共有結合は2原子間でしか共有されていないので、計算手法等が著しく異なり混乱を招くので主流ではない。π結合は分子、あるいはグラフェン内の多くの原子で結合軌道が形成されるので一種の金属結合的性質を持ち、それがグラファイト系物質の導電性の源泉となっている。




  1. ^ アルカリ金属はp軌道があるため水素との違いを示すため、誤解が生じているが、水素分子も高圧下では金属になり、p軌道が伝導帯s軌道を形成するに足るように核間距離を近づけているのである。典型金属を金属の典型的なモデルと考えるには例えば、結晶構造が体心立方のような密度の低い構造があるなどの難点がある。むしろ、d電子が充填され不活性でs電子の結合の割合が非常に高い、周期律表で遷移金属右端のCuAgAu白金族などが金属の本質を考える上で重要となる。


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