原子核とは? わかりやすく解説

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げんし‐かく【原子核】

読み方:げんしかく

原子中心をなすもの。陽子中性子からなり原子番号と同じ数の正電荷をもっている。原子質量大部分占める。

「原子核」に似た言葉

原子核

読み方げんしかく
英語表記nucleus

原子(atom)の中心にあり、陽子水素の原子核、質量数1の素粒子)と中性子からなる陽子の数だけプラス電荷持ち原子質量大部分占める。
大きさは、約1014m~1015程度
陽子数Zは原子番号等しい。陽子数Zと中性子数Nとの和が質量数である。このZとNから原子核の種類決り、これを核種と呼ぶ。
原子核

原子核

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/29 09:14 UTC 版)

原子核
ヘリウム原子の模式図。中心部の4つの球体からなる塊が原子核。周りを回っているのは電子である。大きさは正しくなく、実際の原子核はずっと小さい。
組成 陽子中性子
相互作用 弱い相互作用
強い相互作用
電磁相互作用
重力相互作用
反粒子 反原子核
理論化 ジャン・ペラン(1901年)
発見 アーネスト・ラザフォード(1911年)
電荷 +e × 陽子の個数
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原子核げんしかく: atomic nucleus)は、単にかく: nucleus)ともいい、電子と共に原子を構成している。原子の中心に位置する核子の塊であり、正の電荷を帯びている。核子は、基本的には陽子中性子から成っているが、通常の水素原子(軽水素)のみ、陽子1個だけである。陽子と中性子の個数、すなわち質量数によって原子核の種類(核種)が決まる。

原子核の質量を半経験的に説明する、ヴァイツゼッカー=ベーテの質量公式(原子核質量公式、他により改良された公式が存在する)がある。

大きさ

原子核は原子と比べて非常に小さく、例えば最も小さい水素の原子核(陽子)の大きさはおよそ半径 0.8751(61)×10−15 m(直径にして約 1.75×10−15 m = 1.75 fm)である[1]。水素原子核以外では、その狭い空間に正電荷を持った陽子が複数存在するため、互いに大きな斥力電磁気力)を受ける。この斥力に打ち勝って原子核を安定に存在させているのは、中性子の作用である。陽子、中性子の核子間には中間子を媒介した核力が引力として働き、これが電磁気的反発力に打ち勝って原子核を安定化させている。

その他の原子では、原子核の半径 r はその質量数 A のほぼ 1/3 乗、すなわち3乗根に比例することが知られており、定式化すると

「陽子の構造を視覚化した動画」 - MIT(マサチューセッツ工科大学))

原子核の存在が理論的に提唱されたのは、1901年ジャン・ペラン[6]および1903年長岡半太郎[7]が最初である。これらの説はあまり注目されなかったが、アーネスト・ラザフォード1911年に実験的に原子核の存在を確認し[8]、注目を集めることとなった。

ラザフォードは1914年に、重い原子核ではα線を接近させてもクーロン力によって弾き返されてしまうが、軽い原子核では原子核かα粒子いずれかの破壊が起こるのではないかと考え、1917年から1919年にかけて、様々な条件下で空気に対してα線を当て、ZnSシンチレーションを利用して破壊の影響で生ずる可能性のある粒子を発見しようと試みた結果、水素の原子核、すなわち陽子を発見した[9]。この水素の原子核は、α線が空気中の窒素の原子核に当たった際に

外部リンク


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原子核

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 07:52 UTC 版)

複合粒子」の記事における「原子核」の解説

原子核は、バリオンである陽子および中性子から構成されている。陽子および中性子まとめて核子呼ばれる。原子核の各種類はそれぞれ特定数の陽子中性子含み核種または同位体呼ばれる核反応はある核種から別の核種変換する反応である。詳細核種の一覧参照のこと。

※この「原子核」の解説は、「複合粒子」の解説の一部です。
「原子核」を含む「複合粒子」の記事については、「複合粒子」の概要を参照ください。

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出典:Wiktionary

原子核

出典:『Wiktionary』 (2018/07/05 09:20 UTC 版)

名詞

原子 げんしかく

  1. 電子とともに原子構成する要素であり、正電荷帯びるもの。少なくとも1個の陽子中性子とにより構成されている。

翻訳


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