電磁波とは? わかりやすく解説

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でんじ‐は【電磁波】

読み方:でんじは

電界磁界との変化波動として空間伝わっていくもの。波長長いほうから、電波赤外線可視光線紫外線X線・γ(ガンマ)線がある。

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「電磁波」に似た言葉

電磁波

読み方でんじは
【英】electromagnetic wave, radio wave

電磁波とは、電場と磁場相互に組み合わさりながら空間伝達するエネルギーの波のことである。

電場とは、電気エネルギーが及ぶ範囲のことであり、磁場とは磁気エネルギーの及ぶ範囲のことである。その両者互いに絡み合って電磁波が形成される電気流れたり電波通っている空間では必ず電磁波が発生している。電磁波が真空中伝達する速度光速と同じ、約30キロメートル毎秒である。

電磁波は、1秒間生じる電磁波の波の数である「周波数」で表され周波数が高いほどエネルギーが高いとされている。周波数の高い順に、放射線X線、ガンマ線)、紫外線可視光線赤外線電波などの種類がある。

電磁波には、X線ガンマ線などの一般に放射線呼ばれる電離放射線」と、可視光それより周波数の低い「非電離放射線」の2種類大別できる。電離放射線は、細胞などに直接的な影響与えるため、国際的な安全基準設けられている。非電離放射線細胞などに直接的影響与えないものの、人体への影響懸念されており、電磁波による影響抑えるための研究が行われている。


【電磁波】(でんじは)

電気と磁気両方特徴持った空間を伝わる波のエネルギーの事。
周波数により速度は変わるが、基本的に光の速さ(約30km/s)で空間を伝わる。

周波数の高いものから
γ線 > X線 > 紫外線 > 可視光線 > 赤外線 > 電波
となる。
また電波の中では、波長の短い順に
EHF(ミリメートル波) < SHF(センチメートル波) < UHF(極超短波) < VHF(メートル波/超短波) < HF(短波) < MF(中波) < LF(長波/キロメートル波) < VLF(超長波) < ELF(極超長波)
となる。EHFUHFは「マイクロ波」と呼ばれることもある。

略語は(E:Extra S:Super U:Ultra V:Very H:High M:Middle L:Low F:Frequency)

一般に電磁波は周波数が高い(波長が短い)ほど直進性強く解像度が高い(=情報伝送量が大きい)。
また、周波数が低い(波長長い)ほど回折しやすく、空気中の水分吸収されにくくなる。そのため長距離届き悪天候でも山向こうまで届かせることが出来る。

そのため、以下のように用途合わせて電波種類決定される

関連:レーダー レーザー


電磁波

【英】:electromagnetic wave

互いに垂直の方向向いた電場と磁場が一体となった「場」である電磁場が、相関保って周期的に変化しながら、空中空間)を光の速度秒速30km)で伝わっていく波のこと。の中でいちばん波長長いのが電波であり、以下波長の短くなっていく順に、赤外線可視光線紫外線X線、ガンマ線宇宙線と続く。

説明「電磁波」含まれている用語


電磁波(Electromagnetic wave)

電荷振動により作り出され電界磁界を伴う放射エネルギーをいう。


電磁波

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/02 10:23 UTC 版)

電磁波(でんじは、: electromagnetic wave)は、電場磁場の変化を伝搬する波動である。電磁波は波と粒子の性質を併せ持ち、散乱屈折反射、また回折干渉など、波長によって様々な波としての性質を示す一方で、微視的には粒子として個数を数えることができる。電磁波の量子光子である。電磁放射: electromagnetic radiation)とも呼ばれる。




「電磁波」の続きの解説一覧

電磁波

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 08:28 UTC 版)

地震予知」の記事における「電磁波」解説

電磁波(電磁放射)を対象とするものは、震源域からの放出捉えるものと、伝播の異常を捉えるものに大別される極超長波(ULF)から短波(HF)まで広い帯域の電磁波が観測対象となっている。なお、報告多く地震との時間的な関係のみが明らかでメカニズム相関明示したものは少ないとされている。 1980年近畿地方深さ380kmで起きたM7.0の深発地震において、震央距離にして250km離れた長野県菅平で81kHzの空電による電磁波パルス)の雑音強度30分前から上昇し地震発生とともに元に戻ったことが報告されている(Gokhberg et al.,1982)。以降グループによる研究多く報告されている。電気通信大学グループ関東地方周辺観測網展開した茅野,1993)。防災科学技術研究所グループ関東地方設けた深さ300-800mのボアホール地中VLFアンテナ観測行い1994年北海道東方沖地震先行して2日前からパルス数が増加し20前にピーク迎えた後元に戻るという変化観測した防災科研,通信総合研究所,1995)。京都大学グループ京都府宇治設置したボールアンテナでLFVLFの異常パルス観測行い1993年北海道南西沖地震や、1995年兵庫県南部地震において1週間前から著し増加があったという記録と共に地震発生6時間半前に録画されテレビ番組色ずれ等のノイズ確認されるなど、前兆現象捉えていたという報告もある。1989年ロマ・プリータ地震1988年スピタク地震(M6.9)でも異常な電磁放射観測したという報告がある(Fraser-Smith et al.,1990; Molchanov et al.,1992)。力武(1997)は電磁波に関する60報告例から、以上から地震までの期間は平均0.26日間であり、この種の異常は本質的に短期的なのである報告している。 Gufeld et al.,(1994)は1988年スピタク地震における観測から、VLF帯の電波振幅と位相は、送信曲と受信局を結ぶ大円範囲電離層地震の影響受けていると変化する場合があると報告している。日本では早川ら(1996)、Molchanov et al.,(1998)が1995年兵庫県南部地震でこれに該当する観測例報告しているほか、他のM6以上の地震10個でも同じよう効果みられることを報告している(Molchanov,早川,1998)。この報告では、VLF電波強度日変化グラフ上に現れる日出没に伴う変化時刻(ターミネータ・タイム)が地震数日前から日の出早く日没遅くなる変化があり、その原因下部電離層VLF反射高度が数km下がることで説明されるとしているが、その変化根本原因分かっていない。このほか、串田(1996)はFM放送電波流星反射用いた観測法報告しているが、気象庁調べた2001年から2003年のM6以上の地震では、52件中3件の的中でしかなく防災情報としては役に立たないとしている。 Molchanov et al.(1993)は大地震震源付近上空人工衛星異常な信号捉える報告しているが、後にいくつかの衛星観測プロジェクトが行われている。地震前兆としての電磁気観測を主要ミッションとする初の衛星は、2001年12月ロシア打ち上げたCOMPASS-1である。COMPASS-1は打ち上げ後故障し失敗終わったが、2003年にはアメリカ民間企業QuakeSat打ち上げ、約11か月の間に数個地震先行する電磁放射観測した報告されている。2004年打ち上げられフランスDEMETER観測では、2年半の間に発生したM4.8以上の浅発地震9,000回において地震発生0 - 4時間前にVLF帯の電波明らかな減少見られたと報告されているほか、2009年サモア地震7日前と2010年ハイチ地震3日前にそれぞれ電離層擾乱観測したという。 考えられるメカニズムとしては、地殻内の応力変化石英などの帯電しやすい鉱物内での電気分極微小破壊による電荷形成起こし電磁波の発生に繋がるという説がある。この節破壊実験でも確かめられているが、実験室レベルでは試料小さいためか高周波主体になるという特徴がある。地殻導電性を持つため電磁波が地中から地上到達するまでに減衰するが、ULF(300-3kHz)より高い周波数では1km以深になると電磁波が地上到達しないくらい減衰してしまう。このことから、電磁波は地表に近い地殻の浅いところから放出されているとする説もある。また、大気中では電離層地表の間が導波管役割をするため長距離伝播可能だが、震源域上空何らかの要因により電離層密度や高度の乱れが起こることで伝播異常が起こるという説がある。

※この「電磁波」の解説は、「地震予知」の解説の一部です。
「電磁波」を含む「地震予知」の記事については、「地震予知」の概要を参照ください。

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電磁波

出典:『Wiktionary』 (2021/12/10 03:53 UTC 版)

この単語漢字
でん
第二学年

第六学年

第三学年
呉音 音読み

発音

名詞

電磁 (でんじは)

  1. (物理学) 電場変化磁場変化互い生み出しながら、空間を進む波。電磁波には、波長長い順に、電波赤外線可視光線紫外線X線ガンマ線がある。

関連語

翻訳


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