でん‐しょく【電食】
電食
本来の電気回路を流れないで、漏れて流れる電流によって起こる電気的な腐食のこと。2つの異なる金属が接触して、イオン化傾向の卑な金属のほうが腐食すること。鉄と亜鉛が接触すると亜鉛が腐食される。ボディシェル鋼板に亜鉛めっき処理がされているのは、亜鉛が腐食する間、鋼板が防錆されていることになりボディシェル本体が守られる。最近では軽量化を目的にボンネットフード、トランクリッド、サスペンションアームなどをアルミ化する。この場合、アルミと鉄では鉄が犠牲腐食を起こすのでボディシェル本体の鋼板部分との接触部に電気を通さないような絶縁処理が必要である。
電食
腐食
電食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 13:40 UTC 版)
電気回路から生じた迷走電流により生じる腐食。迷走電流腐食、干渉電流腐食ともいう。なお、コンクリート/土壌マクロセル腐食、異種金属接触腐食などの自然腐食を電食と呼称するのは誤用である。
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電食
出典:『Wiktionary』 (2021/09/17 15:32 UTC 版)
異表記・別形
名詞
- 本来の電気回路から電流が漏れて、意図していない箇所を電流が流れるとき、その箇所で電解によって腐食が起こる現象。迷走電流腐食に同じ。
- 2つの異なる種類の金属が直接接触するときに、片方の金属で腐食がいちじるしく進む現象。異種金属接触腐食に同じ。ただし、この語義での用法は専門的には間違いとされている(#用法参照)。
- 軸受の内輪と外輪の潤滑油膜で絶縁されていた電気が、油膜を破って通電するときに放電が起き、軸受の転動面が損傷する現象。
用法
専門的には、語義1(迷走電流腐食)の言い換えとして「電食」という語を使うことは認められているが[6]、語義2(異種金属接触腐食)の意味で「電食」を使うのは望ましくないとされている[7]。異種金属接触腐食は電食ではない、と明確に記述する専門書[8]や、異種金属接触腐食の意味で電食と呼ぶ分野があることを認めつつもこのような意味での用法は誤りと解説する入門書[9]もある。
また、電食という語がさまざまな意味で使われて腐食現象の誤解や混乱を招いていることから、電食という語自体の使用を推奨しない専門家もいる[10]。
動詞
活用
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