電磁誘導
【英】Electromagnetic induction
電磁誘導とは、電流、磁界、力が互いに影響し合ってコイルの中の磁界を変化させ、コイルに電流を流す現象のことである。1820年にエルステッドによって電流による磁力の発生が発見され、1831年には、ファラデーによって磁石とコイルの相対運動から電流が流れることが実証された。
ファラデーの発見した現象は、コイルに磁石を出し入れするとコイルに電流が流れ、逆にコイルに電流を流すと磁石に力が生じるというものであった。つまり、磁束を変化させると電流を流すことができて、電流を流すと磁界が発生して磁石に力を及ぼすというものだった。この原理は、発電機やモーターの動力原理として応用され、現在でも用いられている。
電磁誘導
ファラデーの電磁誘導の法則と呼ばれる現象。磁場の変化により、電気(電流や電圧)が発生する。発電所では、水力や火力でタービンを回して、発電する時に使われる現象。電気回路部品のトランスでは、電圧を変えるのに用いられる。トカマクでは、中心ソレノイドコイルでプラズマ電流を発生させる時に用いられる原理。
電磁誘導では、変化する磁場(磁束)が電場を作る。プラズマ電流を流し続けるためには、(トロイダル)電場をかけ続けなければならない(図参照)。そのためには、磁場を作る中心ソレノイドコイル(図中ではオーミックコイル)の電流を増加させ続けなければならない。このため、この方法では無限に長い時間、プラズマ電流およびプラズマを維持することができない。そのため、電磁誘導とは別の方法(電流駆動)によるプラズマ電流の維持が研究されている。
電磁誘導
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/30 01:45 UTC 版)
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電磁誘導(でんじゆうどう、英語: electromagnetic induction[1])とは、磁束が変動する環境下に存在する導体に電位差が生じる現象である。また、このとき発生した電流を誘導電流という。
一般には、マイケル・ファラデーによって1831年に誘導現象が発見されたとされるが、先にジョセフ・ヘンリーに発見されている。また、フランセスコ・ツァンテデシが1829年に行った研究によって、既に予想されていたとも言われる。
ファラデーは、閉じた経路に発生する起電力が、その経路によって囲われた任意の面を通過する磁束の変化率に比例することを発見した。すなわち、これは導体によって囲われた面を通過する磁束が変化した時、すべての閉回路には電流が流れることを意味する。これは、磁束の強さが変化した場合や、導体が移動した場合でも同じである。
電磁誘導は、発電機、誘導電動機、変圧器など多くの電気機器の動作原理となっている。
電磁誘導における起電力
ファラデーの電磁誘導の法則は、次のように示される。
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