琺瑯とは? わかりやすく解説

ほう‐ろう〔ハフラウ〕【××瑯】


琺瑯

読み方:ホウロウ(hourou)

鉄器うわぐすりをぬり焼くことにより表面ガラス質したもの


琺瑯

作者川上弘美

収載図書ハヅキさんのこと
出版社講談社
刊行年月2006.9


琺瑯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/02 16:14 UTC 版)

琺瑯製の壺

琺瑯(ほうろう)は、アルミニウムなどの金属材料表面にシリカ(二酸化ケイ素)を主成分とするガラス質の釉薬を高温で焼き付けたもの。難解な漢字のため「ホーロー」と表記されることが多い。英語では Enamelエナメル)。「琺」は釉薬、「瑯」は金属や玉が触れ合う音、また美しい石の意。

(金属材料由来の)機械的耐久性と(ガラス質由来の)化学的耐久性をあわせ持ち、食器調理器具浴槽などの家庭用品や、屋外広告看板道路標識鉄道設備用品、ホワイトボード、化学反応容器、時計文字盤などに用いられる。工芸品の琺瑯は七宝と呼ばれ、素地には主になどが使われる。

その歴史は古く、紀元前1425年ごろに製作されたと推測される世界最古の琺瑯製品とおぼしき加工品がミコノス島で発見されている[注釈 1]。また、ツタンカーメンの黄金のマスクの表面には琺瑯加工が施されている。

特徴

琺瑯製のティーセット
琺瑯製の

利点

  • 表面に雑菌が繁殖しづらく、化学変化を起こさないので食材の味や風味を変化させにくい。
  • においの強い食材を入れても、においが移りにくい。
  • 酸や塩分の高い食材に強い。
  • 中身が金属のため熱伝導率が良く、放熱性に優れている。
  • 熱に強く、直火、オーブンでの使用が可能。
  • 耐久性に優れており、また、環境ホルモンなどをほとんど出さない。

欠点

  • 製造時に釉薬が掛かり切らなかった部分や、使い込んで釉薬が欠けた部分が、水分や塩分に長期間晒されると、さびが生じる場合が多い。
  • 中身が金属であるため、一般的な琺瑯製品は電子レンジで使用できない。
  • 陶磁器ほどではないが、耐衝撃など取り扱いに慎重さが要求される。
  • 熱に強いが、急な温度変化には陶磁器同様の扱いが要求される。

[2] [3] [4]

脚注

注釈

  1. ^ その後、この技術がヨーロッパ方面とアジア方面に伝播し、16世紀ごろに朝鮮半島に流れ、そして日本へと渡ってきたといわれている。[1]

出典

関連項目

外部リンク


琺瑯(ほうろう、ホーロー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 02:11 UTC 版)

「鍋」の記事における「琺瑯(ほうろうホーロー)」の解説

銅製の鍋の上に、ガラス質釉薬の層を焼き付けたもの。腐食に強いことからアルミステンレス普及以前多く使用されたが、加熱直後につけるなどの急激な温度変化や、土鍋ガラス鍋ほどではないが衝撃を受ける表層破損しやすい欠点がある。しかし現在でも、金属鍋にはない独特の美しさや、熱伝導率の高い金属使用しつつ耐食性強化できるなどのメリットから、比較高級な製品ニッチ確保している。

※この「琺瑯(ほうろう、ホーロー)」の解説は、「鍋」の解説の一部です。
「琺瑯(ほうろう、ホーロー)」を含む「鍋」の記事については、「鍋」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「琺瑯」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

琺瑯

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 07:14 UTC 版)

名詞

 ほうろう 漢字の使用制限のため「ホーロー」と記される場合もある)

  1. 金属焼き付けるガラス質の。およびそれを用いた製法

関連語

翻訳


「琺瑯」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「琺瑯」の関連用語

琺瑯のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



琺瑯のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの琺瑯 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの鍋 (改訂履歴)、釉薬 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの琺瑯 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS