熱伝導率
【英】Thermal conductivity
熱伝導率とは、ある物質について、熱の伝わりやすさが示された値のことである。一個の物質において温度差がある場合、温度の高い部分から低い部分へと熱の移動現象が生じる。この熱移動のおこりやすさが熱伝導率として表される。
単位長(厚み)当たり 1度の温度差がある場合に、単位時間で単位面積を移動する熱量が係数となる。具体的には、物質の両面に1度の温度差があるとき、1平米当たり1時間に伝わる熱量が熱伝導率として表現される。この熱伝導率の値が大きければ大きいほど、移動する熱量は大きく、熱が伝わりやすいことになる。熱伝導率は金属、ガラス、プラスチック、セメント、木質材など、材料の種類と密度によって異なる。ちなみに、熱伝導率を物質の厚さで割った数値を「熱伝導係数」というが、この熱伝導係数の逆数が「熱抵抗値」となる。
ねつでんどうりつ 熱伝導率 heat conductivity、thermal conductivity
熱伝導率
熱伝導率(λ)
熱伝導率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/19 03:18 UTC 版)
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熱伝導率 thermal conductivity |
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量記号 | λ, κ, k |
次元 | L M T−3 Θ−1 |
SI単位 | ワット毎メートル毎ケルビン(W/m·K) |
熱伝導率(ねつでんどうりつ、英語: thermal conductivity)とは、温度勾配により生じる伝熱のうち、熱伝導による熱の移動のしやすさを規定する物理量である。熱伝導度や熱伝導係数とも呼ばれる。記号は λ, κ, k などで表される。 国際単位系(SI)における単位はワット毎メートル毎ケルビン(W/m K)であり、SI接頭語を用いたワット毎センチメートル毎ケルビン(W/cm K)も使われる。
定義
熱伝導率は温度勾配に対する熱流密度の比として定義される[1]。 すなわち、熱流密度を j、熱力学温度を T として、勾配 grad により
外部リンク
熱伝導率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/18 16:15 UTC 版)
詳細は「熱伝導率」を参照 一般に、金属の熱伝導は主に伝導電子が担うので、熱伝導率 λ は極低温を除いた温度域では温度 T に比例して大きくなる。一方、絶縁体の熱伝導は主にフォノンが担い、熱伝導率は極低温において温度 T の3乗に比例して大きくなる。ガラス(非晶質)などの熱伝導率は、極低温では温度 T の2乗に比例する。 気体での熱伝導率は温度の上昇により大きくなるが、液体では逆に温度の上昇により熱伝導率は減少する。 ヘリウムが超流動状態になると熱伝導性が非常に高くなる。
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「熱伝導率」の例文・使い方・用例・文例
- 熱伝導率を測定する
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