伝熱とは? わかりやすく解説

でん‐ねつ【伝熱】

読み方:でんねつ

物体中または空間内における熱の移動現象総称温度差温度勾配がある場合生じ熱伝導対流放射により熱が移動する熱移動熱伝達


でんねつ 伝熱 heat transfer

熱が伝導対流放射またはこれらの組合せによって、 高温部分から低温部分移動する現象総称

伝熱

熱伝達熱伝導熱貫流あるいは熱輻射放射)などによって熱が伝わること。
空気流体)から壁面固体)、逆に壁面固体)から空気流体)への伝熱は、対流熱伝達空気真空中にある、高温物体から低温物体放射される輻射エネルギーによる熱の移動を、輻射熱伝達といい、2つ合わせて熱伝達という。                                     ・壁(材料)内(固体内)の伝熱は、熱伝導
・熱が壁(材料)を通り抜ける過程(熱伝達熱伝導熱伝達)を、熱貫流という。

伝熱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/24 12:26 UTC 版)

伝熱(でんねつ、: heat transfer[1])とは、エネルギーが空間のある場所から別の場所に移動する現象。熱移動(ねついどう)ともいう。「熱」は本来、高温物体から低温物体へと移動するエネルギーを指すが、その移動現象に特に着目した時にこれを伝熱という[2]

本項目では物理現象としての伝熱について説明する。工学的応用については伝熱工学を参照。

伝熱の形態

伝熱には熱伝導熱放射の2つの基本形態がある[3]。他方、固体壁と流れている流体と間の熱移動は、流体内での混合とそれに伴う熱拡散といった特有の物理現象を伴うため、伝熱現象の観点からも特徴的な現象である。また、自然界や日常生活,さらに身の回りの機器においても頻繁に遭遇する現象であるため、これを「対流熱伝達」と呼び、伝熱形態として熱伝導・対流熱伝達・熱放射の3形態を併記したり、伝熱の3形態とする場合もある[4],[5]

熱伝導

物体内に非均一な温度分布が存在するとき、物体の中の温度の高いところから低いところへと熱エネルギーがひとりでに移動する現象である[2]。ミクロには物体を構成する分子、原子、電子などの運動がエネルギーをやりとりすることで生じると考えられている。フーリエの法則として下記の式で表される。

  1. ^ https://solid-mater.com/entry/mce
  2. ^ https://news.mynavi.jp/techplus/article/20170929-a103/
  3. ^ https://www.chem.sci.osaka-u.ac.jp/lab/micro/report/rcst/2013/2013res04.html
  4. ^ https://www.mapion.co.jp/news/column/cobs2548384-1-all/
  5. ^ https://www.kuicr.kyoto-u.ac.jp/sites/topics/20210324/
  6. ^ https://texal.jp/2023/01/09/a-new-method-completely-different-from-conventional-cooling-systems-was-devised/
  7. ^ https://www.jaea.go.jp/02/press2021/p21062101/

伝熱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/10/14 03:57 UTC 版)

非定常状態」の記事における「伝熱」の解説

伝熱を例にとると、右図のように初期温度θ0(K)に保たれ厚さL(m)、断面積A(m2)の平行平面の左表面温度θ1(K)に曝されたとすると、左表面温度時間t(h)の経過と共に上昇し、熱は平板内に流れ込むことによって平板内の温度は図のような温度分布形成しながら徐々に上昇する最初の内(時間0~t3)は入熱Qin全て平板内に蓄積され、右表面温度はθ0 のままで変化しないが、経過時間がt3 以上になると平板通過した熱は右表面達し、この表面温度上昇し始めるが、なお平面内に熱の蓄積が進む。このような過度的な状態が非定常状態である。 十分な時間(図ではtn 以降)が経過すると左表面温度高温側の温度θ1(K)と等しくなり、均質な平板であればその中のどの場所における温度勾配等しく表面温度も度θ2(K)で一定となる。このような状態が定常状態であり、このとき入熱Qin と出熱Qout は等しくなる

※この「伝熱」の解説は、「非定常状態」の解説の一部です。
「伝熱」を含む「非定常状態」の記事については、「非定常状態」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「伝熱」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

カテゴリ一覧

すべての辞書の索引



Weblioのサービス

「伝熱」の関連用語

1
熱伝達 デジタル大辞泉
100% |||||

2
熱移動 デジタル大辞泉
100% |||||








10
74% |||||

伝熱のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



伝熱のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ダイキン工業ダイキン工業
Copyright (C) 2025 DAIKIN INDUSTRIES, ltd. All Rights Reserved.
発泡スチロール協会発泡スチロール協会
Copyright (c) 2025 Japan Expanded Polystyrene Association All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの伝熱 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの非定常状態 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS