デュフール効果とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > デュフール効果の意味・解説 

デュフール効果

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/27 21:13 UTC 版)

デュフール効果(デュフールこうか)とは、原子熱拡散により温度勾配が発生する現象のことである。デフォー効果とも呼ばれる。

2種類の気体の混合気体に濃度勾配を与えた場合に生じる現象であり、ソレー効果の逆の現象である[1]。この効果は1873年にフランスのルイス・デュフールによって発見され、理論的に理解されたのは1940年代のことである。ソレー効果と比べて工学的に応用されることが少なかったが、その後の研究によりヒートポンプに活用可能であることが判明した。具体的には、2種類の気体を混合した気体の系に電場を加え、一方の境界に高温熱浴を接触させてから、電場を切り、系の両端にそれぞれ低温熱浴と高温熱浴を接触させることを繰り返す。こうすることによりデュフール効果が発生し、低温熱浴から高温熱浴に断続的に熱が汲み上げられる[2]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 法則の辞典. “デュフール効果”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2022年9月8日閲覧。
  2. ^ 星名実『デュフール効果を利用したヒートポンプモデル』(論文)、北海道大学〈博士(理学) 甲第11373号〉、2014年。doi:10.14943/doctoral.k11373hdl:2115/55559NDLJP:8949777



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  デュフール効果のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「デュフール効果」の関連用語

1
12% |||||

2
4% |||||

デュフール効果のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



デュフール効果のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのデュフール効果 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS