伝熱の影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/10 04:19 UTC 版)
管内を流れる流体に熱を加えると、亜音速の場合は流れは加速し、超音速流の場合は逆に減速する。上述した摩擦および面積変化の場合と同様に、マッハ数 1 に到達するよりも多くの熱を加えると、流れはチョークする。 面積が変化しない管内の理想気体については、加熱の効果はレイリー流れ(英語版)モデルを用いて計算することができる。それはよどみ点温度(英語版)の変化と共にマッハ数がどう変化するかを記述する。ある点のよどみ点温度とは、それが等エントロピー的に静止した場合に流体が到達する温度のことである。熱が系に加えられると、よどみ点温度は上昇する。レイリー流れは次式で与えられる。 T 0 T 0 ∗ = 2 ( γ + 1 ) M 2 ( 1 + γ M 2 ) 2 ( 1 + γ − 1 2 M 2 ) {\displaystyle {\frac {T_{0}}{T_{0}^{*}}}={\frac {2\left(\gamma +1\right)M^{2}}{\left(1+\gamma M^{2}\right)^{2}}}\left(1+{\frac {\gamma -1}{2}}M^{2}\right)} ただし、T0 とT0* はそれぞれ、考えている点と、マッハ数 1 である点でのよどみ点温度である。
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