熱化学
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熱化学(ねつかがく、英語:thermochemistry)または化学熱力学(かがくねつりきがく)は、物理化学の一分野で、化学反応におけるエネルギー変化を主に熱の観点から追究する学問である[1]。化学反応はエネルギーの放出や吸収を伴い、融解や沸騰といった相転移も同様のことがおこる。熱化学はこれらのエネルギー変化、特に系と外界とのエネルギーのやり取りに焦点を当てる。熱化学は与えられた一連の反応を通した反応物と生成物の量を予測するのに有用である。エントロピー決定と組み合わせることで、反応が自発的であるか非自発的であるか、すなわち有利か不利かを予想することもできる。
- ^ a b Daveid W. Ball 著、田中一義、阿竹徹 他 訳『ボール物理化学(上)』化学同人、2004年、61頁。ISBN 4-7598-0977-5。
- ^ Perrot, Pierre (1998). A to Z of Thermodynamics. Oxford University Press. ISBN 0-19-856552-6
- ^ See page 290 of Outlines of Theoretical Chemistry by Frederick Hutton Getman (1918)
- ^ Laidler K.J. and Meiser J.H., "Physical Chemistry" (Benjamin/Cummings 1982), p.62
- ^ Atkins P. and de Paula J., "Atkins' Physical Chemistry" (8th edn, W.H. Freeman 2006), p.56
熱化学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 14:36 UTC 版)
アルカンは構成元素がばらばらの状態であるよりも安定である。すなわち負の生成熱を持つ。直鎖状のものの場合、メチレン鎖1個につきおよそ−21 kJ/molの生成熱が得られる。枝分かれしたものは若干安定であり、例えばn-ペンタンと比べて2-メチルブタンは約7.5 kJ/mol、2,2-ジメチルプロパンは約21 kJ/mol生成熱が低い。 アルカン内での原子どうしの結合エネルギーは、C-C結合では355±20 kJ/mol、C-H結合では400±20 kJ/molとなっている。
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