元素とは?

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げん‐そ【元素】

万物の根源をなす、それ以上分できない要素ギリシャ哲学四元素地・水空気・火)、仏典四大地・水・火・風)など。

原子番号等し原子だけからなる物質。現在は水素をはじめ118種とされる。他分野用いる元素と区別して、化学元素ともいう。

[補説] 2で、自然界存在するのは原子番号92ウランまで。93番以上の元素は超ウラン元素104番上の元素は超アクチノイド元素とよばれ、加速器を使って人工的合成される。→周期表[補説]


げん‐そ【元素・原素】

〔名〕

化学で、成りたちや構造の最も簡単な成分同一原子だけから成る物質。現在、原子番号一番の水素から九二番ウランまでの自然に存在する元素(四三番のテクネチウムを除く)と、四三番および九三番ネプツニウムから一一〇番ダームスタチウムまでの人工的つくりだした元素が確認されている。一一一番以降にも原子番号呼ばれる未確定元素がある。化学元素

遠西医方名物考(1822)一「硫黄性質単一無雑にして一個の元素なり」

万物の根源となる、それ以上に分解できないもの。たとえば、ギリシア哲学四元素(地、空気、火)、仏典四大(地、、火、風)。

西洋哲学史要(1901)〈波多野精一古代哲学史「エムペドクレース〈略〉さて彼は元素の数を四と定めたり。地、、風、火即是なり

③ ものを構成するもとになっているもの。構成要素

百学連環(1870‐71頃)〈西周〉二「右各弊害ある三種政治を以て elemental forms 即ち政体の元素となすなり」

小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下「人の性質の原素(ゲンソ)となるべき種々の性情

数学で、集合を作っている個々のもの。元。要素

[語誌](1)「元素」は、蘭学での翻訳の必要からオランダ語の「Grondstof」を、「Grond」(元または原)+「stof」(素)のように直訳して作られたものであろう
(2)幕末の「英和対訳袖珍辞書」(一八六二)では「Element」の訳語には見られないが、「Stamina」には「元素、分ケ難キ微細分子」とあり、また明治初期の「附音挿図英和字彙」(一八七三)では「Element」の訳語に「元素」が登場する。


元素

英訳・(英)同義/類義語:element, Elements (chemical)

同じ原子番号を持つ原子集合

元素

作者山谷一也

収載図書八月のつっけんどん
出版社文芸社
刊行年月2001.2


元素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/22 14:05 UTC 版)

元素(げんそ、: elementum: element)は、古代から中世においては、万物(物質)の根源をなす不可欠な究極的要素[1][2]を指しており、現代では、「原子」が《物質を構成する具体的要素》を指すのに対し「元素」は《性質を包括する抽象的概念》を示す用語となった[2][3]化学の分野では、化学物質を構成する基礎的な成分(要素)を指す概念を指し、これは特に「化学元素」と呼ばれる[1][4]


注釈

  1. ^ 例えば、「図解入門 よくわかる最新元素の基本と仕組み」。「四元素論」をアリストテレスに帰着させ、アリストテレスを批判している。
  2. ^ 科学者」という用語が造語され、概念が用いられるようになったのはあくまで1833年のことである。
  3. ^ ただしボイルの定義は、元素と単体の区分が不明瞭であった[28]
  4. ^ 酸化物しか作らない元素のこと[30]

出典

  1. ^ a b c 広辞苑 第五版 岩波書店
  2. ^ a b c d e 斉藤 1982, pp. 22–24, 1.3原子と元素.
  3. ^ a b c ニュートン別 2010, pp. 12–13, 原子と元素はどうちがうのか?.
  4. ^ デジタル大辞泉. “【化学元素】” (日本語). goo辞書. 2011年10月1日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j 斉藤 1982, pp. 9–22, 1.2近代科学と元素.
  6. ^ ニュートン別 2010, pp. 14–15, 原子は電子を出入りさせイオンとなる.
  7. ^ a b c d e f g 斉藤 1982, pp. 2–9, 1.1昔の物質観.
  8. ^ ニュートン別 2010, pp. 34–35, メンデレーエフの正しさは、原子構造で証明された.
  9. ^ ニュートン別 2010, pp. 70-74loc=周期表の元素が112個にふえた.
  10. ^ a b c d e f g 山口 1996.
  11. ^ 野沢正信. “3.アジタ・ケーサカンバリンの唯物論” (日本語). 沼津高専教養科. 2011年1月8日閲覧。
  12. ^ A・スマナサーラ、編集:杜多千秋. “パーリ仏典を読む 沙門果経(6) 第二章 六師外道の話 (三)アジタ・ケーサカンバラの教え” (日本語). 日本テーラワーダ仏教協会. 2011年1月8日閲覧。
  13. ^ 野沢正信. “4.バクダ・カッチャーヤナの七要素説” (日本語). 沼津高専教養科. 2011年1月8日閲覧。
  14. ^ A・スマナサーラ、編集:杜多千秋. “パーリ仏典を読む 沙門果経(6) 第二章 六師外道の話 (四)パクダ・カッチャーヤナの教え” (日本語). 日本テーラワーダ仏教協会. 2011年1月8日閲覧。
  15. ^ 岩波仏教辞典, p. 361.
  16. ^ 櫻部 1981, p. 66.
  17. ^ 土橋茂樹. “西洋古代・中世哲学史(2004年度)” (日本語). 中央大学文学部哲学専攻. 2011年1月8日閲覧。
  18. ^ アリストテレス形而上学』第1巻第3章
  19. ^ 石村 1998, pp. 167–170, 第6項 本当に実在するものは、ものか、性質か 「もの」と「性質」の無限遡及.
  20. ^ a b 石村 1998, pp. 177–178, 第6項 本当に実在するものは、ものか、性質か 「気」の迷い-「万物は気である」(アナクシメネス).
  21. ^ 石村 1998, pp. 183–186, 第6項 本当に実在するものは、ものか、性質か 4人の偉大な「形而上学」者.
  22. ^ 高橋士郎. “八雲” (日本語). 多摩美術大学. 2011年1月8日閲覧。
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  24. ^ a b c d 千葉 2001.
  25. ^ 『世界大百科事典』、CD-ROM版、平凡社
  26. ^ a b c 樫田豪利. “Chapter1 物質の構造 (PDF)” (日本語). 金沢大学教育学部附属高等学校. 2011年3月11日閲覧。
  27. ^ 斉藤 1982, p. 10, 錬金術の3元素.
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  30. ^ 斉藤 1982, p. 34.
  31. ^ a b 斉藤 1982, pp. 53–62, 2.3. つくられた元素.
  32. ^ 原子力の歴史 黎明期1895年-1952年” (日本語). 長野工業高等専門学校. 2011年3月11日閲覧。
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  35. ^ Willem H. Koppenol, John Corish, Javier García-Martínez, Juris Meija and Jan Reedijk (2016). “How to name new chemical elements (IUPAC Recommendations 2016)”. Pure Appl. Chem. 88(4): 401–405. 
  36. ^ J. Chatt, 1979, Recommendations for the Naming of Elements of Atomic Numbers Greater than 100, Pure & Appl. Chem., Vol. 51, pp.381-384.
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  39. ^ a b c d e f g h Dennis Overbye, Lonely Hearts of the Cosmos:The Story of the Scientific Quest for the Secret of the Universe翻訳:デニス・オーヴァバイ 『宇宙はこうしてはじまりこう終わりを告げる』 白揚社、2000年、ISBN 4826900961
  40. ^ KRL Home Page
  41. ^ a b c d 青木 2004, pp. 35–47, 第2章 ビッグバンと元素合成.
  42. ^ 立教大学/原子核・放射線物理学研究室 2011年4月15日閲覧
  43. ^ a b c d 青木 2004, pp. 53–79, 第3章 星の中での元素合成.
  44. ^ a b c d e f 齋藤和男 (2009年). “星の一生と元素合成” (日本語). 山形大学理学部地球環境学科. 2011年3月12日閲覧。
  45. ^ a b c d e f 青木 2004, pp. 82–105, 第4章 鉄より重い元素の合成.
  46. ^ 茂山俊和. “錬金に必要な重力 恒星の成長過程で作られる重い元素” (日本語). 東京大学大学院理学系研究科・理学部. 2011年3月14日閲覧。
  47. ^ 星の錬金術 金などの重元素の生成に関する新説” (日本語). AstroArts (2001年). 2011年3月14日閲覧。
  48. ^ 斉藤 1982, pp. 92–97, 4.1. 宇宙にある元素.
  49. ^ a b c 斉藤 1982, pp. 101–116, 4.3. 地球にある元素.
  50. ^ a b 斉藤 1982, pp. 116–123, 4.4. 生命と元素.
  51. ^ 収蔵資料の紹介” (日本語). 東北大学総合学術博物館. 2011年3月11日閲覧。
  52. ^ 元素鉱” (日本語). 東北大学総合学術博物館. 2011年3月11日閲覧。



元素

出典:『Wiktionary』 (2021/07/14 12:40 UTC 版)

名詞

げんそ

  1. 物を構成する元になるもの。
  2. 化学化学手段によっては、それ以上分けることのできない要素種。特定の数の陽子をもつ粒子種。化学元素

発音(?)

げ↘んそ(genso)
IPA: /genso/

語源

初出1822 年[1]オランダ語 hoofdstofhoofd(頭)+ stof物質[2]

翻訳

類義語

語義2

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