集合論とは? わかりやすく解説

しゅうごう‐ろん〔シフガフ‐〕【集合論】

読み方:しゅうごうろん

数学一部門で、集合性質研究する学問19世紀末ドイツゲオルク=カントル創始


集合論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/24 14:03 UTC 版)

集合論(しゅうごうろん、英語: set theory)は、集合とよばれる数学的対象をあつかう数学理論である。





集合論(意味論的特徴づけ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/28 14:28 UTC 版)

共有知識」の記事における「集合論(意味論的特徴づけ)」の解説

等価な)代替案として、共有知識は集合論を用いて定式化することもできる(これはノーベル賞受賞者ロバート・オーマンがその独創的な 1976 年論文においてとった方法である)。 まず状態の集合 S から始める。状態の集合 S の部分集合として事象 E を定義できるそれぞれのエージェント i について,S 上の分割 Pi定義するこの分割が、ある状態におけるエージェント知識の状態を表現している。状態 s において、エージェント i は、Pi (s) のうちのどれかの状態が起きていることを知るのだが、それがどれなのかは知らない(ここで Pi (s) は、s を含む分割 Pi一意要素を表す。このモデルではエージェント真でないことを知ってしまうというケース排除されていることに注意せよ)。 ここで知識関数 K を次のようにして定められるK i ( e ) = { s ∈ S | P i ( s ) ⊂ e } {\displaystyle K_{i}(e)=\{s\in S|P_{i}(s)\subset e\}} すなわち、Ki (e) は、事象 e が起こっていることをエージェント知っているような状態の集合である。これは e の部分集合になる。 上の様相論理による定式化同じようにして、「全員が e を知っているということを表す演算子定義できる: E ( e ) = ⋂ i K i ( e ) {\displaystyle E(e)=\bigcap _{i}K_{i}(e)} 様相演算子場合同じく関数 E は再帰的用いることができ、 E 1 ( e ) = E ( e ) , E n + 1 ( e ) = E ( E n ( e ) ) {\displaystyle E^{1}(e)=E(e),E^{n+1}(e)=E(E^{n}(e))} とする。これを使うと共有知識関数を、 C ( e ) = ⋂ n = 1E n ( e ) {\displaystyle C(e)=\bigcap _{n=1}^{\infty }E^{n}(e)} と定義できる上で素描した構文論的なアプローチとの等価性簡単に確認できる:いま定義したオーマン構造考えよ.これと対応するクリプキ構造を、 同じ集合 S, 分割 Pi一致する同値類定めアクセス可能関係 Ri, 原子命題 p に対応するオーマン構造における事象Ep とする。これに属する状態 s ∈ E p {\displaystyle s\in E^{p}} のすべてにおいてだけ、原子命題 p に「真」という値を与えるような付値関数、 として定められる前節定義した共有知識アクセス可能性関数 RG が、すべての i ∈ G {\displaystyle i\in G} の分割 Pifinest common coarsening に一致することを確認するのは難しくなく、これはオーマン1976 年論文与えられ共有知識有限的な特徴づけになっている

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集合論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 14:51 UTC 版)

ウィラード・ヴァン・オーマン・クワイン」の記事における「集合論」の解説

クワイン論理学古典的な2結合価一階述語論理、つまり任意の(空でない)議論領域含まれている真偽限定したまた、以前述語不特定の議論領域しか要求していなかったとして、一階述語論理と集合論とを注意深く分別した。これにより『プリンキピア・マテマティカ』が論理学含めていた多くのものを、クワイン論理学としなかった。 While his contributions to logic include elegant expositions and a number of technical results, it is in set theory that Quine was most innovative. His set theory, (New Foundations) (NF) and that of Set Theory and Its Logic, admit a universal class, but since they are free of any hierarchy of types, they have no need for a distinct universal class at each type level. Without going into technical detail, these theories are driven by a desire to minimize posits; each innovation is pushed as far as it can be pushed before further innovations are introduced. Quine always maintained that mathematics required set theory and that set theory was quite distinct from logic. He flirted with Nelson Goodman's nominalism for a while, but backed away when he failed to find a nominalist grounding of mathematics. New Foundations features a simple and economical criterion for set admissibility, which allows many "large" sets not allowed in the standard ZFC set theory. The (relative) consistency of New Foundations is an open question. A modification of NF, NFU, due to R. B. Jensen and admitting urelements (entities that can be members of sets but that lack elements), turns out to be consistent relative to Peano arithmetic, thus vindicating Quine's intuition.

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集合論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/01 20:51 UTC 版)

宇宙 (数学)」の記事における「集合論」の解説

SN通常の数学宇宙であるという主張正確な意味を与えることは可能である。すなわち、それはツェルメロ集合論モデルである。公理的集合論元来1908年エルンスト・ツェルメロによって開発された。ツェルメロ集合論は"通常の"数学公理化することができるため、カントールによって三十早く始められプログラム達成して確実に成功した。しかし、ツェルメロ集合論公理的集合論および数学基礎論、特にモデル理論における他の研究さらなる発展にとって不十分であった劇的な例として、上述の上構造プロセス記述ツェルメロ集合論においてそれ自身実行できないこと挙げられる最終ステップとして、無限和 (infinitary union) としてのSを形成するための置換公理が必要である。置換公理は、ツェルメロ=フレンケル集合論形成するように1922年ツェルメロ集合論付加された。この公理集合今日最も広く受け入れられている。そのため、通常の数学SNにおいてなされるのに対しSN議論は"通常の"数学越えてメタ数学領域となる。 しかし、もし超冪集合論が持ち込まれ場合上記の上構造プロセスそれ自体明らかに超限帰納法はじまりに過ぎない空集合 X = {} に戻ってSi{} に対すVi 、V0 = {} 、V1 = P{} などの (標準的な) 記法を導入する。しかし、"上部構造" と呼ばれるものは、ω が1つ目の有限順序数とすればリスト Vω の次の項目となる。これは次のような任意の順序数拡張される。 V i := ⋃ j < i P V j {\displaystyle V_{i}:=\bigcup _{j<i}\mathbf {P} V_{j}\!} 任意の 順序数 i に対して Vi定義するViすべての和集合次のようにフォン・ノイマン宇宙 V となる。 V := ⋃ i V i {\displaystyle V:=\bigcup _{i}V_{i}\!} . Vi各々すべてが集合であることに注意すること。しかしこれらの和集合 V は固有類である。置換公理同時期にZFにを加られた正則性公理は、すべての 集合が V に属することを主張している。 クルト・ゲーデル構成可能集合 L と構成可能公理 到達不能基数ZFモデル加法性公理生じ、さらにグロタンディーク宇宙集合存在等価である。

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