計算複雑性理論とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 方式・規則 > 主義・方式 > 学問 > 学問 > 計算複雑性理論の意味・解説 

計算複雑性理論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/28 16:32 UTC 版)

計算複雑性理論(けいさんふくざつせいりろん、: computational complexity theory)とは、計算機科学における計算理論の一分野であり、アルゴリズムスケーラビリティや、特定の計算問題の解法の複雑性(計算問題の困難さ)などを数学的に扱う。計算量理論計算の複雑さの理論計算複雑度の理論ともいう。


  1. ^ a b c d Sipser, Michael (2006年). “Time Complexity”. Introduction to the Theory of Computation (2nd edition ed.). USA: Thomson Course Technology. ISBN 0-534-95097-3 
  2. ^ Berger, Bonnie A.; Leighton, Terrance (1998年). “Protein folding in the hydrophobic-hydrophilic (HP) model is NP-complete.”. Journal of Computational Biology 5 (1): p27-40. PubMed
  3. ^ Cook, Stephen (2000年4月) (PDF). The P versus NP Problem. クレイ数学研究所. http://www.claymath.org/millennium/P_vs_NP/Official_Problem_Description.pdf 2006年10月18日閲覧。. 
  4. ^ Jaffe, Arthur M.. “The Millennium Grand Challenge in Mathematics” (PDF). Notices of the AMS 53 (6). http://www.ams.org/notices/200606/fea-jaffe.pdf 2006年10月18日閲覧。. 
  5. ^ a b Du, Ding-Zhu; Ko, Ker-I (2000年). Theory of Computational Complexity. John Wiley & Sons. ISBN 978-0-471-34506-0 


「計算複雑性理論」の続きの解説一覧

計算複雑性理論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/06 16:16 UTC 版)

In-placeアルゴリズム」の記事における「計算複雑性理論」の解説

計算複雑性理論では、in-place アルゴリズム空間複雑性が O(1) であるアルゴリズムDSPACE(1)クラス)を全て含む。このクラスは非常に限定されており、正規言語等価である。実際上述の例にあるアルゴリズムはいずれもこのクラスには含まれないこのため一般に in-placeアルゴリズムにはLクラスアルゴリズム(すなわち、O(log n)の追加領域を必要とする問題クラス)を含める。これは、定義と矛盾しているように見えるが、抽象世界では非常に巨大な入力考慮する実際コンピュータでは、物理メモリ量が限られているためポインタ要する領域極めて小さいが、サイズ n のリスト添字を表すには一般に O(log n)ビット領域を必要とする。 この定義によればヒープソートin-place であるがイントロソートは O((log n)2) の追加領域を必要とするため in-place ではないということになる。 Lクラスアルゴリズムin-placeアルゴリズムであると認めると、興味深い洞察得られる例えば、無向グラフでの2ノード間の経路存在するかどうか決定する in-placeアルゴリズム存在することになる。通常、この問題深さ優先探索などでは O(n)追加領域を必要とする。同様に2部グラフかどうか判定問題2つグラフ同数連結成分を持つかどうかという問題などに関してin-placeアルゴリズム存在することになる。

※この「計算複雑性理論」の解説は、「In-placeアルゴリズム」の解説の一部です。
「計算複雑性理論」を含む「In-placeアルゴリズム」の記事については、「In-placeアルゴリズム」の概要を参照ください。


計算複雑性理論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 06:43 UTC 版)

計算理論」の記事における「計算複雑性理論」の解説

詳細は「計算複雑性理論」を参照 計算複雑性理論は、問題コンピュータ解けるかどうかだけでなく、その問題困難さを扱う。時間計算量空間計算量という2つ観点がある。時間計算量とは計算にかかるステップ数空間計算量計算に必要とされるメモリ量に相当する。 あるアルゴリズムが必要とする時間空間分析するため、時間空間問題入力量の関数として表現する例えば、長い数列から特定の数を見つけ出すという問題は、数列長くなればなるほど難しくなる数列に n {\displaystyle n} 個の数があるとき、その数列ソートされていなければ一個一個の数を確認していくしかない。この場合、この問題解法時間計算量入力量に比例して増大するといえる。 これを単純化するため、O記法使われるこうすることで特定のマシン実装前提とすることなく問題の本質的な計算量を扱うことができる。従って、上の例の時間計算量は O ( n ) {\displaystyle O(n)} となる。 計算機科学中でも最も重要な未解決の問題は、NP呼ばれる計算複雑性クラス問題効率的に解けるかどうかである。詳しくは、P≠NP予想参照して欲しい。

※この「計算複雑性理論」の解説は、「計算理論」の解説の一部です。
「計算複雑性理論」を含む「計算理論」の記事については、「計算理論」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「計算複雑性理論」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「計算複雑性理論」の関連用語

計算複雑性理論のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



計算複雑性理論のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの計算複雑性理論 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのIn-placeアルゴリズム (改訂履歴)、計算理論 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS