配置集合とは? わかりやすく解説

配置集合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/13 07:07 UTC 版)

数学集合論における配置集合[1](はいちしゅうごう、: Belegungsmenge)あるいは集合の冪(べき、: exponentiation ensembliste[注釈 1]は、二つの集合 E, F に対する演算で、E から F への写像全体の集合[1]を割り当てるものである。この集合は ℱ(E, F)[1]FE などと書かれる[2]。これはまた、E で添字付けられた Fの全体

とも一致する[3]


注釈

  1. ^ ブルバキ (1968, p. 28, §4, 9 [訳注])「原文では,配置集合を作ることを «巾(=累乗,exponentiation)» とよんでいるが,わが国の慣行では,部分集合の全体 𝔓(E) のことを «巾集合(英 power-set,独 Potenzmenge)» とよび,Belegungsmenge というドイツ語からの訳語 «配置集合» を EI にあてる習慣があるので,ここでもそれにしたがった.」
  2. ^ 直訳すれば「割り当て」(assignment英語版)。
  3. ^ 直訳すれば「被覆」だが、集合の被覆と混同してはならない。

出典

  1. ^ a b c ブルバキ 1968, p. 10, §2, 2.
  2. ^ Halmos 1960.
  3. ^ ブルバキ 1968, p. 28, §4, 9.
  4. ^ Cantor 1895, §4.
  5. ^ a b c Dauben 1990, p. 174.
  6. ^ a b Cantor 1895, p. 487.


「配置集合」の続きの解説一覧

配置集合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 00:51 UTC 版)

冪乗」の記事における「配置集合」の解説

演算の底を集合とするとき、何も断りなければ演算デカルト積である。複数集合デカルト積は n-組を与え、n-組は適当な濃度を持つ集合上で定義され写像として表すことができるのだから、この場合SN は単に N から S への写像全体の成す集合 S N ≡ { f : N → S } {\displaystyle S^{N}\equiv \{f\colon N\to S\}} である。この定義は |SN| = |S||N| が満たされるという意味で基数の冪と整合する。ただし |X| は X の濃度を表す。"2" を集合 {0, 1} として定義すれば |2X| = 2|X| が得られる。ここに 2X は X の冪集合であり、普通は 𝒫(X) などで表される

※この「配置集合」の解説は、「冪乗」の解説の一部です。
「配置集合」を含む「冪乗」の記事については、「冪乗」の概要を参照ください。

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