配置間相互作用法とは? わかりやすく解説

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配置間相互作用法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/22 08:20 UTC 版)

配置間相互作用法(はいちかんそうごさようほう、: configuration interaction method、略称: CI 法)は、量子化学において、多電子系におけるボルン-オッペンハイマー近似のもとで非相対論的シュレーディンガー方程式を解くために用いられる線形変分的ポスト-ハートリー-フォック法である。

数学的に「配置」とは、波動関数として用いられるスレイター行列式の線形結合で記述される。軌道の占有数(たとえば(1s)2(2s)2(2p)1...)の観点では、「相互作用」は異なる電子配置(状態)の混ざり合い(相互作用)を意味する。CI計算には必要なCPU時間や巨大なハードウェアが必要なため、CI法の使用は相対的に小さい系に限られる。

ハートリーフォック法では波動関数を1つのスレイター行列式で表すが、CI法では電子相関を考慮するため、スピン軌道(上付きSOで記述される)で構成される配置状態関数(CSF)の線形結合を用いる。


配置間相互作用法(CI法)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 23:51 UTC 版)

非経験的分子軌道法」の記事における「配置間相互作用法(CI法)」の解説

電子波関数(全電子波関数)を単一スレーター行列式ではなく励起電子配置による複数スレーター行列式線形結合として近似する方法CISD1,2電子励起配置使用)、CISDT(CISD加え、3電子励起配置考慮)、CISDTQ(さらに4電子励起配置考慮)、full CI法加え参照電子配置複数以上考慮するMR-CI法も一般的になってきた。

※この「配置間相互作用法(CI法)」の解説は、「非経験的分子軌道法」の解説の一部です。
「配置間相互作用法(CI法)」を含む「非経験的分子軌道法」の記事については、「非経験的分子軌道法」の概要を参照ください。

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