公理系とは? わかりやすく解説

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こうり‐けい【公理系】

読み方:こうりけい

一つ理論体系出発点となっている公理集まりそれぞれの公理互いに独立し、かつ矛盾のないことが必要。公理群


公理

(公理系 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/30 02:17 UTC 版)

公理こうりは、その他の命題を導き出すための前提として導入される最も基本的な仮定のことである。一つの形式体系における議論の前提として置かれる一連の公理の集まりを公理系英語版 (axiomatic system) という[1] 。公理を前提として演繹手続きによって導きだされる命題は定理とよばれる。多くの文脈で「公理」と同じ概念をさすものとして仮定や前提という言葉も並列して用いられている。


  1. ^ 伏見康治「確率論及統計論」第II章 確率論 8節 公理系 p.61 ISBN 9784874720127 http://ebsa.ism.ac.jp/ebooks/ebook/204
  2. ^ 「しかし‘アキシオーマ’という言葉も‘ヒュポテシス’[→定義]や‘アイテーマ’[→公準]と同様,もとは弁証論(ディアレクティク)から出たものであり、これが後に数学の術語に受け入れられていったのであるから,数学的公理の自明性からこの言葉の意味を考えるのは本末顛倒である.」「最も普通の場合,そこ[=弁証論]におけるἀξιόωの意味は‘アイテーマ’の動詞と同様に‘請う,要請する,要求する’の意味に使われている」(伊東俊太郎「第I部 ギリシア数学」第3章「§3. ユークリッド原論の成立」、『数学講座 18 数学史』筑摩書房、1975年、p.106→伊東俊太郎『ギリシア人の数学』第3章、講談社学術文庫、1990年)。以上は、アルパッド・K・サボーらの文献学的なギリシア数学史研究に拠る説。「サボーの説には、今日の仮言法的公理論の原型がすでにギリシアの数学にあったという示唆がある」(村田全『ブルバキ 数学史』について」『数学史の世界』玉川大学出版部、1977年、pp.148-149.)。
  3. ^ ユークリッドはこれら5つに「公準」という言葉を用いており、他の命題を「公理」と記している。



公理系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/05 09:21 UTC 版)

認識論理」の記事における「公理系」の解説

これら公理のどの部分採用するかによって様々な様相論理導出され、採用した重要な公理を表す記号付与して呼ばれるのが一般的である。ただし、常にそう呼ばれるわけではない。KT45 は K, T, 4, 5 および知識一般化公理組み合わせた様相論理意味し、S5と呼ばれることが多い。このため上述たようにこれらの知識の属性をS5属性と呼ぶ。 認識論理知識だけでなく信念も扱う。この場合基本様相作用素は K ではなく B と記述される。ただし、信念では上述知識公理成り立たないエージェント信じることが真とは限らない)。そこで、これを以下の一貫性公理置換するのが一般的で、この公理を D と称する。 ¬ B i ⊥ {\displaystyle \neg B_{i}\bot } これはすなわち、エージェント矛盾することを信じない、または偽と判断されることを信じないということ意味する。S5 において T を D で置換した体系は KD45 となる。この場合K i {\displaystyle {\mathcal {K}}_{i}} も異な性質を持つ。例えば、あるエージェント実際に真でないことを真であると「信じ」ている体系では、アクセス可能性関係は反射的でない。信念を扱う論理信念論理(Doxastic logic)と呼ぶ。

※この「公理系」の解説は、「認識論理」の解説の一部です。
「公理系」を含む「認識論理」の記事については、「認識論理」の概要を参照ください。

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