全単射とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 人文 > 高等数学 > 数学用語 > 全単射の意味・解説 

ぜん‐たんしゃ【全単射】

読み方:ぜんたんしゃ

全射であり、単射でもある写像集合Mから集合Nへの写像で、値域集合Nと一致し、かつ、集合Mの異な二つ要素集合Nの異な要素対応するもの。


全単射

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/12 04:17 UTC 版)

数学において、全単射 (ぜんたんしゃ) あるいは双射 (そうしゃ) (bijective function, bijection) とは、写像であって、その写像の終域となる集合の任意のに対し、その元を写像の像とする元が、写像の定義域となる集合に常にただ一つだけ存在するようなもの、すなわち単射かつ全射であるような写像のことを言う。例としては、群論で扱われる置換が挙げられる。

全単射であることを1対1上への写像[上への1対1写像] (one-to-one onto mapping) あるいは1対1対応 (one-to-one correspondence) ともいうが、紛らわしいのでここでは使用しない。

写像 f が全単射のとき、f可逆であるともいう。

定義

写像 f: AB に対し、2つの条件

  1. 全射性: f(A) = B
  2. 単射性: 任意の A の元 a1, a2 について、f(a1) = f(a2) ならば a1 = a2

がともに成り立つとき、写像 f全単射 (bijective) であるという。この用語はブルバキによる。

f: AB が全単射であることは、


全射でも単射でもない
単射であり全射でない
全射であり単射でない
全単射

  • f: R → (0, ∞); f(x) := ex は全単射である。
  • f: (0, ∞) → R; f(x) := log x は全単射である。
  • f: (−π/2, π/2) → R; f(x) := tan x は全単射である。

存在の例

  • 冪集合 カテゴリ

全単射 (bijection)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 03:31 UTC 版)

二項関係」の記事における「全単射 (bijection)」の解説

一対一かつ対応となるような関係は、写像であり、全単射または双射呼ばれる

※この「全単射 (bijection)」の解説は、「二項関係」の解説の一部です。
「全単射 (bijection)」を含む「二項関係」の記事については、「二項関係」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「全単射」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

全単射

出典:『Wiktionary』 (2019/03/16 02:58 UTC 版)

名詞

ぜんたんしゃ

  1. 数学全射かつ単射である写像双射一対一対応ともいう。始域全ての要素終域要素重複することなく対応付けされており、終域全ての要素始域要素から対応付けされている写像写像 f: AB が全単射であればB任意の要素 bB に対して f(a) = b満たす aA唯一存在する

関連語

翻訳




全単射と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「全単射」の関連用語

全単射のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



全単射のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの全単射 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの二項関係 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの全単射 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS