共役とは? わかりやすく解説

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きょう‐やく【共役/共×軛】

読み方:きょうやく

数学で、二つの角・線・点・図形・数など互いに対称的あるいは相補的関係にあり、入れ換えてもその関係に変化のないこと。

環状構造をもつ不飽和化合物において二重結合交互に存在すること。


共役

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/05 09:04 UTC 版)

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「軛」(くびき)は、人力車や馬車において2本の梶棒を結びつけて同時に動かすようにするための棒のことである。

共軛共役(きょうやく)は2つのものがセットになって結びついていること、同様の働きをすること。共軛の「軛」(くびき)は、人力車や馬車において2本の梶棒を結びつけて同時に動かすようにするための棒のことである。「軛」が常用漢字表外であったため、音読みの同じ「役」の字で代用され、現在では共役と書かれることが多い。いくつかの分野で用法がある。

数学における「共軛/共役」

以下は主な例であるが、数学において、この語は様々な文脈で用いられるため、以下では全てを網羅してはいない。

化学における「共役」

地球科学における「共役」

物理学における「共役」

  • 応力ひずみなど、積がエネルギー(または仕事)の次元になるような物理量は互いに仕事に関して共役と呼ばれる[1]。同様にして、仕事率に関して共役な関係も定義される(原動機のトルク・回転数や流体機械の流量・圧力など)。

脚注

  1. ^ 京谷孝史、非線形CAE協会編 『よくわかる連続体力学ノート』 森北出版、2008年、188頁。ISBN 978-4-627-94811-2 

関連項目

外部リンク


共役

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 05:19 UTC 版)

群 (数学)」の記事における「共役」の解説

群 G の二つの元 x, y に対しy = Ag(x) = gxg−1 となる g ∈ G が存在するとき、x と y は互いに共役(共軛ともかく)であるという。同様に部分群 H, K に対し、H = gKg−1 となる g ∈ G が存在するなら、二つ部分群 H, K は互いに共役であるという。共役であるという関係は群 G の同値関係である。群 G を共役という同値関係類別したときの同値類共役類という。有限群 G をその共役類 Cl1, ..., Cln類別すれば、位数に関して次の等式 | G | = ∑ k | C l k | {\displaystyle |G|=\sum _{k}|\mathrm {Cl} _{k}|} を考えることができる。これを類等式と呼ぶ。G の元 x がその中心 Z(G)属することと x の属す共役類が {x} なる一元集合であることとは(中心の定義から直ちにわかるように)同値であり、2 個以上のからなる共役類全体C1, C2, ..., Cr とすれば類等式は | G | = | Z ( G ) | + ∑ i = 1 r | C i | {\displaystyle |G|=|Z(G)|+\sum _{i=1}^{r}|C_{i}|} の形に書くことができる。有限群 G が p-群位数が p の冪であるような群)ならば、その中心自明群でないことは類等式から直ちにわかる。

※この「共役」の解説は、「群 (数学)」の解説の一部です。
「共役」を含む「群 (数学)」の記事については、「群 (数学)」の概要を参照ください。

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共役

出典:『Wiktionary』 (2021/11/29 15:15 UTC 版)

この単語漢字
きょう
第四学年
やく
第三学年
漢音 呉音

発音

名詞

(きょうやく)

  1. (数学) ある関係にある二つなどで、入れ替えてもその関係に変化起こらないこと。
  2. (化学) 不飽和結合単結合交互に存在すること。

関連語


「共役」の例文・使い方・用例・文例

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