微分積分学とは? わかりやすく解説

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微分積分学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 02:21 UTC 版)

微分積分学(びぶんせきぶんがく、: calculus)または微積分学(びせきぶんがく)とは、解析学の基本的な部分を形成する数学の分野の一つである。微分積分学は、局所的な変化を捉える微分と局所的な量の大域的な集積を扱う積分法の二本の柱からなり、分野としての範囲を確定するのは難しいが、大体多変数実数関数の微分と積分に関わる事柄(逆関数法ベクトル解析も)を含んでいる。


注釈

  1. ^ どのようにして正解を導いたのかは明らかでない。モリス・クライン (Mathematical thought from ancient to modern times Vol. I) は試行錯誤の結果ではないかと示唆している。
  2. ^ ニュートンの微分積分の最初の論文「De methodis serierum et fluxionum(級数と流率の方法について)英語版」は1666-1671年に記載され、没後10年後(1736年)に公刊された。次の論文「曲線の求積論」は1704年に『光学 (アイザック・ニュートン)』の初版の付録として公刊。ライプニッツの微分法の論文「Nova Methodus pro Maximis et Minimis英語版は1684年に専門雑誌「Acta Eruditorum英語版」に発表された。ライプニッツ‐ニュートン微分積分論争英語版も参照。

出典

  1. ^ a b Helmer Aslaksen. Why Calculus? National University of Singapore.
  2. ^ Archimedes, Method, in The Works of Archimedes ISBN 978-0-521-66160-7
  3. ^ Victor J. Katz (1995). "Ideas of Calculus in Islam and India", Mathematics Magazine 68 (3), pp. 163-174.
  4. ^ Ian G. Pearce. Bhaskaracharya II.
  5. ^ J. L. Berggren (1990). "Innovation and Tradition in Sharaf al-Din al-Tusi's Muadalat", Journal of the American Oriental Society 110 (2), pp. 304-309.
  6. ^ Madhava”. Biography of Madhava. School of Mathematics and Statistics University of St Andrews, Scotland. 2020年9月26日閲覧。
  7. ^ An overview of Indian mathematics”. Indian Maths. School of Mathematics and Statistics University of St Andrews, Scotland. 2006年7月7日閲覧。
  8. ^ Science and technology in free India” (PDF). Government of Kerala — Kerala Call, September 2004. Prof.C.G.Ramachandran Nair. 2006年8月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年7月9日閲覧。
  9. ^ Charles Whish (1835). Transactions of the Royal Asiatic Society of Great Britain and Ireland 
  10. ^ 『古典力学の形成―ニュートンからラグランジュへ』(山本義隆、1997年)
  11. ^ 矢沢サイエンスオフィス『大科学論争』学習研究社〈最新科学論シリーズ〉、1998年、119頁。ISBN 4-05-601993-2 
  12. ^ 矢沢サイエンスオフィス『大科学論争』学習研究社〈最新科学論シリーズ〉、1998年、123-125頁。ISBN 4-05-601993-2 
  13. ^ リヒャルト・デデキント 渕野昌訳 (2013). 数とは何かそして何であるべきか. 筑摩書房 
  14. ^ 足立恒雄 (2011). 数とは何か―そしてまた何であったか―. 共立出版 
  15. ^ UNESCO-World Data on Education [1]


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微分積分学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 20:34 UTC 版)

バースカラ2世」の記事における「微分積分学」の解説

『シッダーンタ・シローマニ』は天文学中心に扱っているが、それ以前著作にはない様々な理論含まれている。特に、いくつかの三角法成果沿った微分法解析学基本概念積分法考え方など見られる。 その著作から、バースカラ2世微分法いくつかの考え方知っていたと見られている。しかし、それら成果使い方理解していなかったと見られ、そのために数学史家からは一般に無視されている。バースカラ2世関数極値微分係数ゼロになることを示唆しており、無限小概念知っていたことを示している。 ロルの定理原型著作見られる。 f ( a ) = f ( b ) = 0 {\displaystyle f\left(a\right)=f\left(b\right)=0} であるとき、   a < x < b {\displaystyle \ a<x<b} という範囲のある   x {\displaystyle \ x} で f ′ ( x ) = 0 {\displaystyle f'\left(x\right)=0} となる。 x ≈ y {\displaystyle x\approx y} なら sin( y )sin( x ) ≈ ( y − x ) cos( y ) {\displaystyle \sin(y)-\sin(x)\approx (y-x)\cos(y)} となるという結果得ている。正弦関数導関数見つけたことになるが、それを微分として一般化しようとしていないバースカラ2世黄道上の位置角求めるのに使っている。これは、食が起き時刻正確に予測するのに必要だった惑星瞬間的な運行計算するにあたって惑星位置を.mw-parser-output .frac{white-space:nowrap}.mw-parser-output .frac .num,.mw-parser-output .frac .den{font-size:80%;line-height:0;vertical-align:super}.mw-parser-output .frac .den{vertical-align:sub}.mw-parser-output .sr-only{border:0;clip:rect(0,0,0,0);height:1px;margin:-1px;overflow:hidden;padding:0;position:absolute;width:1px}1⁄33750秒以下の間隔測定しており、このような無限小時間単位速度測定していた。 彼は、変数極大値となったとき微分係数消える(ゼロになる)ことに気づいていた。 また、惑星地球から最も遠い位置にあるとき、あるいは最も近い位置にあるとき、惑星見かけ一定速度運行する仮定して計算した位置実際位置の差がゼロになることを示した。そこで彼は、その差分を示す式と実際運行の差がゼロになる点が中間存在する結論付けた。これは解析学最重要定理である平均値の定理考え方と同じであり、今日ではロルの定理から導き出すのが一般的である。平均値の定理15世紀バースカラ2世の『リーラーヴァティ』の注釈本であるパラメーシュヴァラ (Parameshvara) の Lilavati Bhasya で発見されている。 マーダヴァ1340年 - 1425年)と14世紀から16世紀にかけてのケーララ学派数学者ら(パラメーシュヴァラを含む)は、バースカラ2世業績発展させ、インドにおける微分積分学を発展させていった

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