微分作用素とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 微分作用素の意味・解説 

びぶん‐さようそ【微分作用素】

読み方:びぶんさようそ

微分演算関数として定義され作用素一階微分であればd/dxn微分であればdn/dxnなどと書かれる。


微分作用素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/16 13:52 UTC 版)

数学における微分作用素(びぶんさようそ、differential operator)は、微分演算 (D = ddx) の函数として定義された作用素である。ひとまずは表記法の問題として、微分演算を(計算機科学における高階函数と同じ仕方で)入力函数を別の函数を返す抽象的な演算と考えるのが有効である。


  1. ^ Weisstein, Eric W. "Theta Operator". mathworld.wolfram.com (英語).



微分作用素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 00:55 UTC 版)

量子力学の数学的定式化」の記事における「微分作用素」の解説

量子力学登場する代表的なオブザーバブルは、いずれも偏微分用いて表現できるので、まず本節では微分作用素の定義と性質述べる。 定義 (微分作用素) ― 非負整数α1、…、αd≧0からなるベクトル(α1、…、αd)に対し、 | α | := α 1 + ⋯ + α d {\displaystyle |\alpha |:=\alpha _{1}+\cdots +\alpha _{d}} ∂ α := ∂ | α | ∂ α 1 x 1 ⋯ ∂ α d x d {\displaystyle \partial ^{\alpha }:={\frac {\partial ^{|\alpha |}}{\partial ^{\alpha _{1}}x_{1}\cdots \partial ^{\alpha _{d}}x_{d}}}} とする(この記法を多重指数表記という)。 D = ∑ α   :   | α | ≤ m ψ α ( x ) ∂ α {\displaystyle D=\sum _{\alpha ~:~|\alpha |\leq m}\psi _{\alpha }(x)\partial ^{\alpha }} の形で書け作用素をm次の微分作用素という。ここで添え字αは非負整数の組で、和は有限和であり、ψα(x)Rd上の複素数値の局所自乗可積分関数である。なおDの定義において、α1=…=αd=0の項 ψ 0 ( x ) ∂ 0 {\displaystyle \psi _{0}(x)\partial ^{0}} はψ0(x)倍する演算子とみなす。 本節目標は、微分作用素Dのうち性質良いものを H = L 2 ( R d ) {\displaystyle {\mathcal {H}}=L^{2}(\mathbf {R} ^{d})} 上定義されオブザーバブルとみなす事である。しかしそもそも偏微分 ∂ ∂ x j ψ ( x ) {\displaystyle {\partial \over \partial x_{j}}\psi (x)} は ψ ( x )L 2 ( R d ) {\displaystyle \psi (x)\in L^{2}(\mathbf {R} ^{d})} が可微分なければそもそも定義できないので、単純にDを H = L 2 ( R d ) {\displaystyle {\mathcal {H}}=L^{2}(\mathbf {R} ^{d})} の元に作用させることはできない。そこで以下の事実用いる: 定義・定理 (C∞0(Rd)の L 2 ( R d ) {\displaystyle L^{2}(\mathbf {R} ^{d})} における稠密性) ― H = L 2 ( R d ) {\displaystyle {\mathcal {H}}=L^{2}(\mathbf {R} ^{d})} の部分集合C∞0(Rd)を C 0 ∞ ( R d ) = { ψ ( x ) : R d → C   , {\displaystyle C_{0}^{\infty }(\mathbf {R} ^{d})=\{\psi (x):\mathbf {R} ^{d}\to \mathbf {C} ~,} C∞級関数 s.t. ある有界閉集合Kが存在し、ψはRd\K上で恒等的に0である } {\displaystyle \}} と定義すると次が成立する: C∞0(Rd)は H = L 2 ( R d ) {\displaystyle {\mathcal {H}}=L^{2}(\mathbf {R} ^{d})} の稠密部分集合である新井(p43) 微分作用素DはC∞0(Rd)上で明らかに定義可能であり、しかもC∞0(Rd)の元をL2(Rd)に写すので、以下の系が従う: 系 ― 微分作用素Dを H = L 2 ( R d ) {\displaystyle {\mathcal {H}}=L^{2}(\mathbf {R} ^{d})} 上稠密に定義され線形作用素とみなす事ができる。

※この「微分作用素」の解説は、「量子力学の数学的定式化」の解説の一部です。
「微分作用素」を含む「量子力学の数学的定式化」の記事については、「量子力学の数学的定式化」の概要を参照ください。


微分作用素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 02:25 UTC 版)

擬微分作用素」の記事における「微分作用素」の解説

m {\displaystyle m} 次微分作用素 p ( x , D x ) = ∑ | α | ≤ m a α ( x ) D x α   ( a α ∈ B ( R n ) ) {\displaystyle p(x,D_{x})=\sum _{|\alpha |\leq m}a_{\alpha }(x)D_{x}^{\alpha }\ (a_{\alpha }\in {\mathcal {B}}(\mathbb {R} ^{n}))} に対し、 m {\displaystyle m} 次微分多項式 p ( x , ξ ) = ∑ | α | ≤ m a α ( x ) ξ α {\displaystyle p(x,\xi )=\sum _{|\alpha |\leq m}a_{\alpha }(x)\xi ^{\alpha }} は S 1 , 0 m {\displaystyle {\mathcal {S}}_{1,0}^{m}} に属する。即ち、 m {\displaystyle m} 次微分作用素は m {\displaystyle m} 次微分多項式表象に持つ擬微分作用素である。

※この「微分作用素」の解説は、「擬微分作用素」の解説の一部です。
「微分作用素」を含む「擬微分作用素」の記事については、「擬微分作用素」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「微分作用素」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「微分作用素」の関連用語

微分作用素のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



微分作用素のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの微分作用素 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの量子力学の数学的定式化 (改訂履歴)、擬微分作用素 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS