初等関数とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 初等関数の意味・解説 

しょとう‐かんすう〔‐クワンスウ〕【初等関数】

読み方:しょとうかんすう

微分積分学で、基本的であると考えられる関数代数関数三角関数指数関数対数関数など。


初等関数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/02 21:27 UTC 版)

初等関数(しょとうかんすう、: Elementary function)とは、以下の一変数関数、及びこれらの関数を有限回合成して得られる合成関数の総称である[1][2]

初等関数のうち、代数関数でないものを初等超越関数という[3][4]

指数関数によって定義される双曲線関数逆双曲線関数は初等関数である[3]

初等関数の微分導関数)は初等関数である。

初等関数ではない関数

ガンマ関数楕円関数ベッセル関数誤差関数などは初等関数でない[3][4]

初等関数になるとは限らない関数の例

初等関数の不定積分や初等関数を用いた微分方程式の解などは一般には初等関数にはならない[4]

初等関数の逆関数は必ずしも初等関数になるとは限らない(例えばランベルトのW関数)。

初等関数の例

脚注

参考文献

  • 加藤周一 ほか『世界大百科事典』(改訂新版)平凡社、2007年。ISBN 978-4-582-03400-4 
  • 竹之内脩 ほか『スーパーニッポニカ プロフェッショナル』(DVD-ROM版)小学館、2005年。ISBN 978-4-09-906745-8 
  • 一松信:「初等関数概説 いろいろな関数」、森北出版、 ISBN‎ 978-4627017511 (1998年10月).
  • 一松信:「初等関数の数値計算」、教育出版 、ISBN 978-4316375915 (1974年)。
  • Jean-Michel Muller:Elementary Functions: Algorithms and Implementation (3rd Ed.), Birkhäuser, ISBN 978-1-4899-7983-4 (2016).

関連項目

外部リンク


初等関数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/19 15:06 UTC 版)

行列値関数」の記事における「初等関数」の解説

∀ A ∈ C n × n , f : C → C {\displaystyle \forall A\in \mathbb {C} ^{n\times n},\quad f:\mathbb {C} \to \mathbb {C} } が与えられたとする。このとき f ( z ) {\displaystyle f(z)} がどのような関数であれば f ( A ) {\displaystyle f(A)} に行列としての意味持たせられるかを考える。自然に思いつくのは多項式の場合: f ( z ) = c 0 + c 1 z + ⋯ + c m z m {\displaystyle f(z)=c_{0}+c_{1}z+\cdots +c_{m}z^{m}} このときは当然ながら、 f ( A ) = c 0 I + c 1 A + ⋯ + c m A m {\displaystyle f(A)=c_{0}I+c_{1}A+\cdots +c_{m}A^{m}} と定義するのが合理的である。この考え発展させることで f ( z ) := ∑ k = 0c k z k {\displaystyle f(z):=\sum _{k=0}^{\infty }c_{k}z^{k}} と定義されているときには f ( A ) := ∑ k = 0c k A k {\displaystyle f(A):=\sum _{k=0}^{\infty }c_{k}A^{k}} と定義すればよいということ言える (もちろん行列からなる無限列収束適切に定義することも必要不可欠である)。例えば行指数関数などの初等関数は次のように定められる: exp ⁡ A := ∑ k = 01 k ! A k , {\displaystyle \exp A:=\sum _{k=0}^{\infty }{\frac {1}{k!}}A^{k},} sin ⁡ A := ∑ k = 0 ∞ ( − 1 ) k ( 2 k + 1 ) ! A 2 k + 1 , cos ⁡ A := ∑ k = 0 ∞ ( − 1 ) k ( 2 k ) ! A 2 k . {\displaystyle \sin A:=\sum _{k=0}^{\infty }{\frac {(-1)^{k}}{(2k+1)!}}A^{2k+1},\quad \cos A:=\sum _{k=0}^{\infty }{\frac {(-1)^{k}}{(2k)!}}A^{2k}.} もしも f ( z ) {\displaystyle f(z)} がベキ級数表示持たない場合はLagrange-Sylvester 多項式という道具使って f ( A ) {\displaystyle f(A)} を定めることができる。

※この「初等関数」の解説は、「行列値関数」の解説の一部です。
「初等関数」を含む「行列値関数」の記事については、「行列値関数」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「初等関数」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「初等関数」の関連用語

初等関数のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



初等関数のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの初等関数 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの行列値関数 (改訂履歴)、関数一覧 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS