出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 07:15 UTC 版)
詳細は「行列微分方程式(英語版)」を参照 行列の指数函数が重要であることの一つの理由として、常微分方程式系の解を求める際に使うことができることが挙げられる。以下の方程式 d d t y ( t ) = A y ( t ) , y ( 0 ) = y 0 {\displaystyle {\frac {d}{dt}}y(t)=Ay(t),\quad y(0)=y_{0}} の解は、A を定行列として、次のように与えられる。 y ( t ) = e A t y 0 {\displaystyle y(t)=e^{At}y_{0}} 行列の指数関数はまた以下の様な非等質微分方程式に対しても有効である。 d d t y ( t ) = A y ( t ) + z ( t ) , y ( 0 ) = y 0 {\displaystyle {\frac {d}{dt}}y(t)=Ay(t)+z(t),\quad y(0)=y_{0}} A が定行列でないとき、 d d t y ( t ) = A ( t ) y ( t ) , y ( 0 ) = y 0 {\displaystyle {\frac {d}{dt}}y(t)=A(t)\,y(t),\quad y(0)=y_{0}} の形の微分方程式は解を閉じた形の式として陽に表すことはできないが、マグヌス級数(英語版)が無限和の形で解を与える。
※この「線型微分方程式」の解説は、「行列指数関数」の解説の一部です。
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