線型媒質中とは? わかりやすく解説

線型媒質中

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 03:23 UTC 版)

マクスウェルの方程式」の記事における「線型媒質中」の解説

誘電体生じ分極媒質によって異なり結晶のような方向性がある場合では一般に P {\displaystyle {\boldsymbol {P}}} の向きと E {\displaystyle {\boldsymbol {E}}} の向き異なるが、等方性のある物質電場があまり強くない場合分極電場比例し、 P = χ e E {\displaystyle {\boldsymbol {P}}=\chi _{\mathrm {e} }{\boldsymbol {E}}} となる。 χ e {\displaystyle \chi _{\mathrm {e} }} は電気感受率である。 また、磁性体生じ磁化強磁性でない物質磁場があまり強くない場合分極磁場比例し、 M = χ m H {\displaystyle {\boldsymbol {M}}=\chi _{\mathrm {m} }{\boldsymbol {H}}} となる。 χ m {\displaystyle \chi _{\mathrm {m} }} は磁化率である。 このとき、構成方程式は D = ( ε 0 + χ e ) E μ 0 ( 1 + χ m ) H = B {\displaystyle {\begin{aligned}&{\boldsymbol {D}}=(\varepsilon _{0}+\chi _{\mathrm {e} }){\boldsymbol {E}}\\&\mu _{0}(1+\chi _{\mathrm {m} }){\boldsymbol {H}}={\boldsymbol {B}}\end{aligned}}} ここで ε = ε 0 + χ e , μ = μ 0 ( 1 + χ m ) {\displaystyle \varepsilon =\varepsilon _{0}+\chi _{\mathrm {e} },\quad \mu =\mu _{0}(1+\chi _{\mathrm {m} })} とすると D = ε E H = μ − 1 B {\displaystyle {\begin{aligned}{\boldsymbol {D}}&=\varepsilon {\boldsymbol {E}}\\{\boldsymbol {H}}&=\mu ^{-1}{\boldsymbol {B}}\end{aligned}}} と表せる。ここで ε ,   μ {\displaystyle \varepsilon ,~\mu } はそれぞれその媒質誘電率透磁率であり、媒質性質特徴付ける物性値である。これらは等方的媒質ではスカラーであるが、一般にテンソルとなる。

※この「線型媒質中」の解説は、「マクスウェルの方程式」の解説の一部です。
「線型媒質中」を含む「マクスウェルの方程式」の記事については、「マクスウェルの方程式」の概要を参照ください。

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