誘電体とは? わかりやすく解説

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ゆうでん‐たい〔イウデン‐〕【誘電体】

読み方:ゆうでんたい

電界内に置くと誘電分極生じ、その両端表面正負電荷現れる物質電気的絶縁体電媒質

「誘電体」に似た言葉

誘電体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/28 19:27 UTC 版)

誘電体(ゆうでんたい、: dielectric)とは、導電性よりも誘電性が優位な物質である。広いバンドギャップを有し、直流電圧に対しては電気を通さない絶縁体としてふるまう。身近に見られる誘電体の例として、多くのプラスチックセラミックス雲母(マイカ)、などがある。


  1. ^ P. Debye (1913), Ver. Deut. Phys. Gesell. 15, 777; reprinted 1954 in collected papers of Peter J.W. Debye Interscience, New York
  2. ^ 物理測定技術4 電気的測定,朝倉


「誘電体」の続きの解説一覧

誘電体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/21 23:32 UTC 版)

状態方程式 (熱力学)」の記事における「誘電体」の解説

誘電体の状態を表す変数は、誘電分極 P と外部電場 E である。状態方程式P a = P a ( E , σ , T ) {\displaystyle P_{a}=P_{a}(E,\sigma ,T)} の形で書かれる電場による微分は ( ∂ P aE b ) σ , T = χ a b ( E , σ , T ) {\displaystyle \left({\frac {\partial P_{a}}{\partial E_{b}}}\right)_{\sigma ,T}=\chi _{ab}(E,\sigma ,T)} として、電気感受率表される応力による微分は ( ∂ P a ∂ σ i j ) E , T = d a i j ( E , σ , T ) {\displaystyle \left({\frac {\partial P_{a}}{\partial \sigma _{ij}}}\right)_{E,T}=d_{aij}(E,\sigma ,T)} として、圧電係数表される温度による微分は ( ∂ P a ∂ T ) E , σ = p a ( E , σ , T ) {\displaystyle \left({\frac {\partial P_{a}}{\partial T}}\right)_{E,\sigma }=p_{a}(E,\sigma ,T)} として、焦電係数表される誘電率全微分d P a = χ a b d E b + d a i j d σ i j + p a d T {\displaystyle dP_{a}=\chi _{ab}\,dE_{b}+d_{aij}\,d\sigma _{ij}+p_{a}\,dT} となる。

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誘電体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 17:39 UTC 版)

誘電率」の記事における「誘電体」の解説

誘電率電磁場の下での誘電体の応答を表す物性量一つである。誘電体が電磁場中に置かれたとき、その内部には誘電分極生じる。一般に誘電分極電磁場履歴にも依存する複雑な関数であるが、誘電率考えるときは局所的に依存するものと考える。外部電場中に誘電体を置くと、外部電場からの静電気力受けて誘電体を構成する原子核電子平均的な位置が元の位置からわずかに移動する。これが誘電分極である。 外部電場E0 とし、誘電体を構成する全ての原子核電子作る電場強度EP とすると、全体電場強度重ね合わせにより E = E 0 + E P {\displaystyle {\boldsymbol {E}}={\boldsymbol {E}}_{0}+{\boldsymbol {E}}_{P}} となる。分極による電場 EP外部電場 E0弱める方向生じるため、誘電体の内部電場強度は、誘電体がなかった場合比べる小さくなる一方、誘電体が帯電してなければ電束密度は誘電体の存在によって変化しないので D = ε 0 E 0 = ε 0 ( E − E P ) {\displaystyle {\boldsymbol {D}}=\varepsilon _{0}{\boldsymbol {E}}_{0}=\varepsilon _{0}({\boldsymbol {E}}-{\boldsymbol {E}}_{P})} となる。誘電体内部電場強度小さくなる電束密度変わらないので、比誘電率は1より大きくなる誘電分極程度を表す物理量 P = D − ε 0 E {\displaystyle {\boldsymbol {P}}={\boldsymbol {D}}-\varepsilon _{0}{\boldsymbol {E}}} を導入したとき、誘電分極 P の電場強度 E による微分によって定められる電気感受率は χ = 1 ε 0 ∂ P ∂ E = ε − ε 0 ε 0 {\displaystyle \chi ={\frac {1}{\varepsilon _{0}}}{\frac {\partial {\boldsymbol {P}}}{\partial {\boldsymbol {E}}}}={\frac {\varepsilon -\varepsilon _{0}}{\varepsilon _{0}}}} となり、誘電率によって表される

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誘電体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/23 08:19 UTC 版)

電束密度」の記事における「誘電体」の解説

微分によって表したガウスの法則真空における電束密度電場強度の関係を代入すれば ∇ ⋅ D = ρ 0 {\displaystyle \nabla \cdot {\boldsymbol {D}}=\rho _{0}} となる。電荷密度添え字 0 は真空分布する電荷密度であることを意味している。 一方、誘電体が存在する場合誘電分極定義式代入すれば ∇ ⋅ D = ∇ ⋅ ( ε 0 E + P ) = α ρ {\displaystyle \nabla \cdot {\boldsymbol {D}}=\nabla \cdot (\varepsilon _{0}{\boldsymbol {E}}+{\boldsymbol {P}})=\alpha \rho } ∇ ⋅ D = ρ − ∇ ⋅ P {\displaystyle \nabla \cdot {\boldsymbol {D}}=\rho -\nabla \cdot {\boldsymbol {P}}} となり、真空における関係式比較すれば ρ 0 = ρ + ρ P {\displaystyle \rho _{0}=\rho +\rho _{P}} である。ここで導入した誘電分極 P による電荷密度 ρ P = − ∇ ⋅ P {\displaystyle \rho _{P}=-\nabla \cdot {\boldsymbol {P}}} は分極電荷密度呼ばれる分極電荷密度対比して ρ は真電荷密度呼ばれる。 誘電体も原子核電子などの荷電粒子から構成されており、ρ0 を用いることは誘電体を真空分布する荷電粒子集まりであると考えていることに相当する現実には全ての原子核電子運動の様子を知ることは不可能である。仮に全ての運動分かったとしても、そこから誘電体としての性質を知ることはやはり困難である。 真電荷密度 ρ は誘電体を誘電体として扱える程度スケールでの平均値、すなわち ρ = Q Δ V Δ V = 1 Δ V ∫ Δ V ρ 0 d V {\displaystyle \rho ={\frac {Q_{\Delta V}}{\Delta V}}={\frac {1}{\Delta V}}\int _{\Delta V}\rho _{0}\mathrm {d} V} である。体積 ΔV は十分小さいが、誘電体が誘電体として振る舞う程度原子核電子を含む。導電を担う自由電子がなく、電子原子核束縛されている誘電体の内部においては通常正負電荷相殺され真電荷密度存在しない分極電荷密度は ΔV より小さなスケールでの電荷密度であり、誘電分極により生じわずかな電荷分布偏りを表す。 この項目は、自然科学関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者求めています(Portal:自然科学)。

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