状態方程式とは? わかりやすく解説

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じょうたい‐ほうていしき〔ジヤウタイハウテイシキ〕【状態方程式】

読み方:じょうたいほうていしき

物質の状態温度圧力体積などの変数として表す式。理想気体ではボイルシャルルの法則代表例実在気体ではファン=デル=ワールスの式などがある。状態式


状態方程式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/10 01:12 UTC 版)

状態方程式(じょうたいほうていしき)


状態方程式(バッグ模型)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/27 05:39 UTC 版)

クォークグルーオンプラズマ」の記事における「状態方程式(バッグ模型)」の解説

有限温度のハドロンガスやQGPの状態方程式(熱力学量温度関係式)を理論的に予言することは、その熱力学的な性質を知るために重要である。これらの関係式は、十分に低温高温状態に限っては、統計力学用いてシュテファン=ボルツマンの法則光子気体の状態方程式)を導いたのと同様の方法導出できる。 以下の議論では、単純化するために質量ゼロクォークのみを考える。このとき、転移温度以下のハドロンにおいては質量ゼロパイ中間子真空から励起し、QGPにおいては質量ゼロクォークグルーオン励起する。十分低温においてはパイ中間子の間に働く相互作用が十分弱くなることがカイラル摂動論によって証明されている。一方、十分高においてはクォークグルーオン運動量が十分大きいので、漸近的自由性により結合定数小さくなる。従って、十分低温高温場合限っては、相互作用の無い自由なパイ中間子ガス自由なクォーク・グルーオンのガス見做す近似が可能となり、一般的な統計力学の手法が適用できるパイ中間子のみからなる有限温度のハドロンガスに対して圧力P、エネルギー密度ε、エントロピー密度sは以下のように表せる。 P H = d π π 2 90 T 4 {\displaystyle P_{\mathrm {H} }=d_{\mathrm {\pi } }{\frac {\pi ^{2}}{90}}T^{4}} ε H = 3 d π π 2 90 T 4 {\displaystyle \varepsilon _{\mathrm {H} }=3d_{\mathrm {\pi } }{\frac {\pi ^{2}}{90}}T^{4}} s H = 4 d π π 2 90 T 3 {\displaystyle s_{\mathrm {H} }=4d_{\mathrm {\pi } }{\frac {\pi ^{2}}{90}}T^{3}} ここで、dπは南部=ゴールドストンボソンの自由度縮退因子)の数で、クォークフレーバー数がNfのとき d π = N f 2 − 1 {\displaystyle d_{\mathrm {\pi } }=N_{f}^{2}-1} である。例えば、Nf=2の場合はπ0、π+、π-の3つである。 一方QGP対する、圧力エネルギー密度エントロピー密度は以下のように表せる。 P Q G P = d Q G P π 2 90 T 4 − B {\displaystyle P_{\mathrm {QGP} }=d_{\mathrm {QGP} }{\frac {\pi ^{2}}{90}}T^{4}-B} ε Q G P = 3 d Q G P π 2 90 T 4 + B {\displaystyle \varepsilon _{\mathrm {QGP} }=3d_{\mathrm {QGP} }{\frac {\pi ^{2}}{90}}T^{4}+B} s Q G P = 4 d Q G P π 2 90 T 3 {\displaystyle s_{\mathrm {QGP} }=4d_{\mathrm {QGP} }{\frac {\pi ^{2}}{90}}T^{3}} ここで、dQGPはグルーオンクォーク自由度の数で、 d Q G P = 2 s p i n × ( N c 2 − 1 ) + 7 8 × 2 s p i n × 2 q q ¯ × N c × N f {\displaystyle d_{\mathrm {QGP} }=2_{\mathrm {spin} }\times (N_{c}^{2}-1)+{\frac {7}{8}}\times 2_{\mathrm {spin} }\times 2_{\mathrm {q{\bar {q}}} }\times N_{c}\times N_{f}} である。グルーオンに対してスピンカラー自由度を、クォークに対してスピン粒子反粒子カラーフレーバー自由度足し上げている。クォーク自由度掛けられている因子7/8フェルミ分布関数から来る因子である。さらに、パラメータB>0はMITバッグ模型において導入されバッグ定数と同じものであり、2つ異な真空構造の差を決定する。すなわち、ゼロ温度ゼロ密度において、QGP存在する真空ハドロン存在する真空比べて圧力はBだけ低くエネルギー密度はBだけ高い。 例えば、Nc=3、Nf=2の場合、ハドロンガスの自由度は3、QGP自由度37となる。このようなハドロン相からQGP相への相転移に伴う自由度増大によって、圧力エネルギー密度エントロピー密度劇的に増大する。特に、エネルギー密度エントロピー密度の値は、転移温度において不連続跳びを持つ。これは、一次相転移特徴的な振る舞いである。 ハドロンガスとQGP圧力等しくなる温度転移温度とすると、 T c = ( 90 π 2 B d Q G P − d π ) 1 / 4 {\displaystyle T_{c}=\left({\frac {90}{\pi ^{2}}}{\frac {B}{d_{\mathrm {QGP} }-d_{\mathrm {\pi } }}}\right)^{1/4}} となる。Nc=3、Nf=2、B1/4~220MeVとすると、Tc~160MeVとなる。 上述議論においては粒子間に働く相互作用が完全に無視されているが、実在気体考える際には、当然、相互作用考慮すべきであるそのような相互作用は、十分低温においてはカイラル摂動論、十分高温では摂動論QCD用いて導入される。しかし、転移温度付近振る舞いは、その非摂動的な性質から解析的記述するのは難しく格子QCDによる数値計算のような摂動的なアプローチが必要である。

※この「状態方程式(バッグ模型)」の解説は、「クォークグルーオンプラズマ」の解説の一部です。
「状態方程式(バッグ模型)」を含む「クォークグルーオンプラズマ」の記事については、「クォークグルーオンプラズマ」の概要を参照ください。

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