エネルギー密度
発生エネルギー当たりの燃料容積または重量を数値化したもの。代替エネルギーの可能性をはかる尺度として使われ、L/kWhまたはkg/kWhで表される。自動車の場合のエネルギー密度は、クルマの総重量と航続距離に直接影響する。現在エネルギー密度がもっとも高いのはディーゼルエンジンで、60L(約50kg)の燃料で、約500kWhのエネルギーを発生する。これは1.2t程度の小型車ならハイウェイを1500km以上ノンストップで走れるエネルギー量。このエネルギー密度でみると、従来型の内燃機関は優秀で、それが代替エネルギーへの転換を難しいものにしているともいえる。
エネルギー密度(電池)
電池の単位質量、または単位容積当たりに取り出せるエネルギー。Wh/kg、Wh/Lなどの単位で示され、電池のエネルギー容量を示す重要な指標である。日本の大型プロジェクト制度による電気自動車の開発プロジェクトでは、当時の鉛電池の30~35kWh/kgに対し50Wh/kgが開発目標とされた。また1990年に制定されたカリフォルニア州のZEV規制に対して、96年に同州と対象7社間で締結された合意では、98~2000年に、7社合計3750台の先進電池車を市場導入して共同研究(デモンストレーション)することが約束された。この際、50Wh/kg以上が先進電池とされ、それぞれ50、60、90Wh/kgに対して1、2、3クレジット数が適用された。つまり60では2台分、90では3台分にカウントされ、より先進的な電池の開発に対してインセンティブが付与されている。このため前者ではニッケル、水素電池、後者ではリチウムイオン電池が実用化されて市場に導入されている。
参照 ゼロエミッション車規制エネルギー密度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/26 07:37 UTC 版)
エネルギー密度 energy density |
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量記号 | u |
次元 | M⋅L−1⋅T−2 |
SI単位 | J⁄m3 |
エネルギー密度(エネルギーみつど、英: energy density)は、系や空間に保存された単位体積あたりのエネルギーの量で、主に u を使って表される[注 1]。静止質量による静止エネルギーのような利用できないエネルギーを除いた有用な或いは抽出可能なエネルギーで測定される[2]。宇宙論や一般相対論などでは、エネルギー密度はエネルギー・運動量テンソルに対応すると考えられている。エネルギー密度は圧力と同じ次元を持っており、圧力は系における単位体積あたりのエンタルピーを測定したものであるとも言える。
電磁場のエネルギー密度
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エネルギー密度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 14:00 UTC 版)
「パナソニック充電式ニッケル水素電池」の記事における「エネルギー密度」の解説
商品化当初の1990年(平成2年)、パナソニック充電式ニッケル水素電池の体積エネルギー密度は190 W・h/Lであり、当時の同社ニッケル・カドミウム電池に比べて約119 %のエネルギー効率であったが、1997年(平成9年)現在、高容量化に向けた開発努力の結果、現在の同社ニッケル・カドミウム電池に対して175 %の350 W・h/Lとなっている。
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