エネルギー変換効率の一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 02:28 UTC 版)
「エネルギー効率」の記事における「エネルギー変換効率の一覧」の解説
下記の表はエネルギー変換効率(独版)他より。 効率は前工程・機器等での消費や損失は考慮していない。エネルギー変換工程・機器への直近に投入されるエネルギーと出力との比較である。 エネルギー変換効率変換形態 入力エネルギー 有効出力 効率 % 備考 火力発電 (石炭) 化学 電力 40–43 コンバインドサイクル発電 化学 電力 50–60 燃料が天然ガスの場合 CHPコージェネ 化学 電力、熱 65-75, <98 発電効率15~33パーセント、総合効率で65~75パーセントが可能である。 原子力発電 原子力 電力 33 独版には「効率は10%」の注意書きがある。 水力発電 力学 電力 80–90 水を高所に上昇させる過程を含む揚水発電の効率は70%程度。 風力発電 力学 電力 <59 太陽光発電 電磁波(太陽光) 電力 5–40 普及品12%~21%、理論限界85-90% MHD発電 (電磁流体発電) 熱源 電力 <30 全世界の発電効率 すべて 電力 39 総合効率は33%、電力の内部消費、送電ロスなどで減少。2008年度の実績 水の電気分解 電力 化学 70 エネルギー変換機械・装置 燃料電池 化学 電力 30–70 熱電対 熱 電力 3–8 蒸気機関 熱 動力 3–44 スターリングエンジン 熱 動力 10–66 オットーサイクル 化学 動力 10-37 ガソリンエンジン (自動車) 化学 動力 20-51 ディーゼルエンジン 化学 動力 < 50 2ストローク低速ディーゼル 化学 動力 55 大型船舶用 パルスジェット 化学 動力 ? タービンエンジン (航空機) 化学 動力 40 電気モーター 電力 動力 20–99.5 出力200W以上のモーターでは70%以上 自転車用ダイナモ 力学 電力 20–65 高効率のハブダイナモもあるが、一般のタイヤ・リム式の効率は20%前後。 発電機 力学 電力 95–99.5 白熱電球 電力 電磁波(可視光) 3–5 ハロゲンランプを除く 蛍光灯 電力 電磁波(可視光) 28 英版より LED 電力 電磁波(可視光) 5–25 送信機 電力 電磁波(電波) 30–80 高電圧送電 電力 電力 95 高圧送電網における電線路の距離(長さ)に依存しない(送電ロスを含まない)多段階の変電所および柱上変圧器における変換効率である。 スイッチング電源 電力 電力 50–95 変圧器 電力 電力 50–99.8 インバータ 電力 電力 93–98 スピーカー 電力 音波 0.1–40 一般にハイファイスピーカーでは 0.3 歯車ポンプ 力学 動力 < 90 熱源 キャンプファイヤー/囲炉裏/火鉢 化学 熱 < 15 裸火であり調理の為の熱源とだけみれば効率は良くないが、同時に照明、暖房効果もある。 かまど/七輪 化学 熱 ? ガスコンロ 化学 熱 60–70 電気コンロ 電力 熱 50–60 電磁調理器 電力 熱 83 暖炉 化学 熱 10–30 ガスヒーター 化学 熱 80–90 石炭ストーブ (家庭用) 化学 熱 30–50 石炭ストーブ (工業用) 化学 熱 80–90 冷蔵庫 電力 熱(冷却) 20–50 太陽熱パネル 電磁波(太陽光) 熱 < 85 投げ込みヒーター 電力 熱 < 98 自然界 光合成 電磁波(太陽光) 化学 35 蛍 化学 電磁波(可視光) < 95 デンキウナギ 化学 電力 ? 人間の骨格筋 化学 動力 20–30 その他 採炭から燃焼まで 化学 熱 30–60 光合成によるバイオマスの生産からその燃焼まで 電磁波(太陽光) 化学 0.1–2.5
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