七輪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/18 01:55 UTC 版)
七輪(しちりん、七厘)は炭火をおこしたり、煮炊きをしたりするための簡便な土製のこんろ[1]。土製の小型こんろで、ふつう木炭が燃料。江戸時代から一般的に用いられてきた[2]。軽量かつコンパクトで移動が容易。関西ではかんてきともいわれる。形状は円筒形、四角形、長方形が主で、大きさも様々で、用途に応じて多品種生産されている。原料は主に珪藻土で、微細な中空構造を持ち断熱性が高いため保温効果が極めて高く、本体は熱く焼けないため持ち運びに便利である。
- ^ 小学館デジタル大辞泉「七輪」[1]
- ^ 講談社食器・調理器具がわかる辞典「七輪」[2]
- ^ 第三章 平安京の置き炉(PDF-P.6) Archived 2013年10月29日, at the Wayback Machine.
- ^ 「大野城市歴史資料展示室解説シート民俗No.14 民具1(食生活にかかわる民具)」大野城市教育委員会[3] (PDF)
- ^ 木炭関係資料p2 1木炭の消費・生産等の推移 (1)戦後の消費量、生産量、輸入量の推移(林野庁ホームページ)2016年9月27日閲覧
- ^ 望月勝海「能登半島の珪藻土、石灰土、石膏の産地」『地質學雜誌』第37巻第444号、日本地質学会、1930年9月20日、NAID 110003015196。
- ^ 大野正巳、近藤清治「能登半島産珪藻土に就て (第1報) : 産状と其一般的品質」『大日本窯業協會雑誌』第47巻第553号、社団法人 日本セラミックス協会、1939年、3-7頁、doi:10.2109/jcersj1892.47.3、NAID 130000965251。
- ^ 「日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン」2004年度報告書[4] (PDF) P.66[5]
- ^ 渡辺信一郎 『大江戸庶民のあっと驚く生活考』青春出版社 2003年9月 ISBN 978-4413034289 p.76-77
- ^ 木炭や豆炭、石炭、コークスなど着火しにくい燃料を熾(おこ)すさいに七輪が良く使われた。
- ^ 守貞漫稿第五(6?)編「かんてきは、かんへきの訛か。此炉、忽ちに炭を火とす。故に、癇癪と云ふなり。江戸にては、七厘と言ふ」。大阪ことば事典(講談社学術文庫 牧村史陽)によれば、守貞漫稿以外の説として早川自照の説「間鉄器の転、また、燗適器、酒の燗に適するといふ説あり」、宇井無愁の説「燗的か、燗は冷熱中間を得る意で、火加減自在になる意味か」とある。早川は昭和初期の和歌研究家、宇井は昭和期の小説家。
- ^ 守貞漫稿巻6[6]P.18(国立国会図書館デジタル化史料)
- ^ Test Results of Cookstove Performance アプロヴェチョ、PCIA、Shell Foundation、USEPA 2011年 p.72
- ^ 「ケニアにおけるスーダン難民の状況、支援活動」[7] (PDF) p.20
- 1 七輪とは
- 2 七輪の概要
- 3 七輪にまつわる話題
- 4 関連項目
七輪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 17:49 UTC 版)
詳細は「七輪」を参照 木炭や豆炭を燃料に使用する、日本の伝統的な調理用の炉である。軽量かつコンパクトで移動が容易。形状は円筒形、四角形、長方形。大きさも様々で、用途に応じて多品種生産されている。材質は主に珪藻土で、微細な中空構造を持ち断熱性が高いため保温効果が極めて高く、本体は熱く焼けないため持ち運びに便利である。赤外線の発生量が多く熱効率が極めて高いため、燃料を節約できるという利点がある。かつては火鉢や炬燵などに使用する木炭や豆炭などに着火するための道具として、調理用の熱源である竈(かまど)がある家であっても七輪が利用された。
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「七輪」の例文・使い方・用例・文例
- 七輪という調理器具
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