かし‐こう〔‐クワウ〕【可視光】
可視光
可視光線
(可視光 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/15 01:00 UTC 版)
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色 | 波長 | 周波数 | 光子1個のエネルギー |
紫 | 380-450 nm | 680-790 THz | 2.95-3.10 eV |
青 | 450-485 nm | 620-680 THz | 2.64-2.75 eV |
水色 | 485-500 nm | 600-620 THz | 2.48-2.52 eV |
緑 | 500-565 nm | 530-600 THz | 2.25-2.34 eV |
黄色 | 565-590 nm | 510-530 THz | 2.10-2.17 eV |
橙色 | 590-625 nm | 480-510 THz | 2.00-2.10 eV |
赤 | 625-780 nm | 405-480 THz | 1.65-2.00 eV |

可視光線(かしこうせん、英: visible light)とは、電磁波のうち、ヒトの目で見える波長のもの。いわゆる光のこと。JIS Z8120の定義によれば、可視光線に相当する電磁波の波長は下界はおおよそ360-400 nm、上界はおおよそ760-830 nmである。可視光線より波長が短くなっても長くなっても、ヒトの目には見ることができなくなる。可視光線より波長の短いものを紫外線、長いものを赤外線と呼ぶ。可視光線に対し、赤外線と紫外線を指して、不可視光線(ふかしこうせん)と呼ぶ場合もある。
可視光線は、太陽やそのほか様々な照明から発せられる。通常は、様々な波長の可視光線が混ざった状態であり、この場合、光は白に近い色に見える。プリズムなどを用いて、可視光線をその波長によって分離してみると、それぞれの波長の可視光線が、ヒトの目には異なった色を持った光として認識されることがわかる。各波長の可視光線の色は、日本語では波長の短い側から順に、 紫、 青、 水色、 緑、 黄、 橙、 赤で、俗に七色といわれるが、これは連続的な移り変わりであり、文化によって分類の仕方は異なる(虹の色数を参照のこと)。波長ごとに色が順に移り変わること、あるいはその色の並ぶ様を、スペクトルと呼ぶ。また、1つの波長のみを含む色はスペクトル色と呼ばれる。
もちろん、可視光線という区分は、あくまでヒトの視覚を主体とした分類である。紫外線領域の視覚を持つ動物は多数ある(一部の昆虫類や鳥類など)。太陽光をスペクトル分解するとその多くは可視光線である。
ただし、スペクトル分解では現在の技術において観測できない周波数域(γ線よりもさらに、また極めて短い波長であるプランク周波数1.8549×1043 Hzや、発見に至っていないそれ以遠の周波数の可能性)も否定できない。
また、進化とは一般的な進化論において、遺伝子の(突然)変異によってもたらされた個体の特性(とその他の特性の組み合わせ)が、その環境下において、結果として最も有利となり、生殖により子孫へと引き継がれ、種として変容・存続して行くことを指しており、太陽光の可視光線が進化を促しているとは言えない。
ただし興味深いのは、遺伝子の変異を促す要因として太陽からの放射線も一因として考えられており、遺伝子の変異の観点からは環境が進化を促しているとも言える。
可視光線は、通常はヒトの体に害はないが、例えば核爆発などの強い可視光線が目に入ると網膜の火傷の危険性がある。太陽の光を直接見ても同様である。
関連項目
外部リンク
- JIS Z 8120(日本産業標準調査会、経済産業省) 2011年3月23日閲覧。
- 『可視光線』 - コトバンク
可視光
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 18:42 UTC 版)
「w:Visible-light astronomy」を参照 いわゆる普通の望遠鏡である。波長400ナノメートルから700ナノメートルの光を観測できる。宇宙に可視光望遠鏡を置く理由は、大気による画像の揺らぎを防ぐためであり、シーイングを向上させることにある。宇宙望遠鏡を使えば画像が鮮明になる。恒星、銀河、惑星状星雲、原始惑星系円盤などさまざまな天体の観察に使われる。 ハッブル宇宙望遠鏡 ケプラーの構造 トランジット系外惑星探索衛星 巡天 名称管轄機関打上日停止日位置出典COROT CNES & ESA 2006年12月27日 2013年6月 eo00872地球軌道 (872–884 km) ガイア計画 ESA 2013年12月19日 — lagrangeLagrangian 2 point ヒッパルコス ESA 1989年8月8日 1993年3月 eo00223地球軌道 (223–35,632 km) ハッブル宇宙望遠鏡(HST) NASA 1990年4月24日 — eo00586.47地球軌道 (586.47–610.44 km) ケプラー NASA, LASP 2009年3月6日 2018年10月30日 太陽を中心として地球の後を追いかける軌道 MOST CSA 2003年6月30日 2014年9月9日(予定) eo00819地球軌道 (819–832 km) UniBRITE-1とTUGSAT-1(星の光度を観測する超小型衛星) オーストリア 2013年2月25日 — eo00819地球軌道 ニール・ゲーレルス・スウィフト観測衛星(注:ガンマ線バーストの発生源を特定するために可視光でも観測) NASA GFSC 2004年11月20日 — eo00585地球軌道 (585–604 km) トランジット系外惑星探索衛星 (TESS) NASA, MIT 2018年4月18日 地球長楕円軌道 (108,000km - 375,000 km) 巡天 CNSA 2024年(予定) — — LUVOIR (⼤型紫外可視近⾚外線宇宙望遠鏡) NASA GSFC 2039年(予定) — — 宇宙SIM光線観測機(SIM Lite Astrometric Observatory) NASA 計画中止 — — Terrestrial Planet Finder NASA 計画中止 — —
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「可視光」の例文・使い方・用例・文例
- 可視光線以外の放射を用いる写真撮影術
- 可視光に敏感な
- 不可視光線
- 可視光線(特にX線やガンマ線)ではなく別の放射線で放射線感受性の表面を作り出した写真の像
- 白色光から引き算の後、可視光に原色を与える3つの色の総称
- 可視光線より長く、電波より短い波長の電磁放射
- 可視光に関連するエネルギー
- 整色乾板という,可視光線を感じるようにした乾板
- 赤外線という,波長が赤色可視光線よりも長い光線
- 可視光線の分光
- 光学顕微鏡という可視光線を利用した顕微鏡
- フィルムは可視光を照らされたとき,また平らになる。
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