色温度とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 自然科学 > 計測 > 温度 > 色温度の意味・解説 

いろ‐おんど〔‐ヲンド〕【色温度】

読み方:いろおんど

color temperature高温物体放射する、光の色から求め温度黒体がそれと等しい色を出すときの絶対温度で表す。色温度が高いほど短波長の成分を含むために青味を帯び逆に低いほど長波長の成分含み赤味帯びる。単位ケルビン。→相関色温度


色温度

光源色味を表す単位。必ずしも色味一致しないが、一つ目安になる。

色温度 【color temperature】

物体理想的な黒体)を加熱すると、その温度により固有の光を発する。この光の色をそのとき温度(ケルビン:K)で表したものをいう

赤みがかった光ほど色温度の数値低く青みがかった光ほど高い数値表される

例えば、タングステン電球白熱灯)は3200K、蛍光灯は4200K前後太陽平均直射光は5400K前後となっている。

また、NTSCでは、色の基準となる白色は6774K(CIE標準光源C)と定めているが、欧米においてはモニター基準白色を6500K、日本では9300Kにしている。HDTV国際的に6500Kである。

【参】付図11

色温度

昼光あるいは蛍光灯、白熱灯など、光源の違いによって物の色味は変化するが、このような光源の色質を温度に例えて示すのが色温度だ。スタジオの標準色温度はNTSCが9300K (ケルビン)、HDが6500K 。

(執筆:オーディオビジュアル評論家 藤原陽祐)
※この情報は「1999~2002年」に執筆されたものです。


色温度

読み方いろおんど
【英】color temperature

色温度とは、物体温度色の変化絶対温度表したのである

色温度では、熱力学定められ温度目盛りで、人間感覚近くなるような数値で表すことができる。単位はK(ケルビン)で表され、色温度が低いほど赤味帯びた色になり、高くなるにつれ、青白くなる

一般的なディスプレイ初期出荷時の色温度は9300Kであるが、部屋照明環境によって、設定変更することができる。また、印刷物発色比較する場合設定変更する場合もある。写真デジタルデータを見る場合は、デジタルスチルカメラ画像採用されている色温度が6500Kである場合が多いため、ディスプレイも6500Kに設定するのがよいとされている。


色温度

光は固有の色を持っており、この光色を表すのが色温度:k(ケルビンと言います赤みは色温度が低く、青味は色温度が高い。

色温度

読み方いろおんど

むずかしく言うと、光の色組成絶対温度表示したもの。つまり、光の色(波長違いによる色とは違う)を温度表示したもので、単位はK(ケルビン)。色温度が高くなる青っぽく写り、色温度が低くなると赤っぽく写る。日中午前10時午後2時ごろ)の色温度は5,400〜5,500Kで、ふつうのカラーフィルムはこれを基準にした デーライトタイプフィルム である。一方写真電球の色温度は3,200Kで、これを基準にしたカラーフィルムタングステンタイプフィルム だ。また、日の出日没直前の色温度は2,000K前後ローソクの光は1,800K前後低くこのため赤く写る。色温度が高かったり、低い場合にそれをデーライト近づけるために使うフィルター色温度変換フィルター で、LBLight Balancing)フィルターとも言う。また、色温度を測定できるのが カラーメーター で、K値のほか、フィルター補正値なども表示できる

色温度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/16 06:04 UTC 版)

色温度
color temperature
量記号 Tc
次元 Θ
SI単位 ケルビン (K)
テンプレートを表示

色温度(いろおんど、しきおんど、英語:color temperature)とは、ある光源が発している定量的な数値で表現する尺度(単位)である。単位には熱力学的温度K(ケルビン) を用いる。

概要

色温度は、表現しようとする光の色をある温度(高熱)の黒体から放射される光の色と対応させ、その時の黒体の温度をもって色温度とするものである。

全ての物質は、その温度によってさまざまな波長放射している。これを熱放射という。その色合いは、物質ごと、温度ごとに異なる。熱放射は、常温では弱いが、たとえば、などの金属を加熱すると、目視できる程の光を発するようになる。最初はオレンジ色であり、温度が上がるにつれて、だんだんく、より明るく輝くように見える。

色温度の単位

理想的な黒体を想定すると、ある温度において黒体が放射する光の波長分布を導き出すことができる。温度が低い時は暗いオレンジ色であり、温度が高くなるにつれて黄色みを帯びた白になり、さらに高くなるとみがかった白に近くなる。このように、白という色を黒体の温度で表現することができ、この温度を色温度と呼ぶ。

Increasing hues of the Planckian locus

(このカラーチャートは概略図であり、特に物体を特定して色温度を計算したものではない。理論式については プランクの法則 を参照のこと。)

昼間の太陽光線は 5000 - 6000 K であり、朝日夕日の色温度はおおむね 2000 K である。澄み切った高原正午太陽の光はおおよそ 6500 K といわれる。これらは、完全な白と比べればかなり黄色っぽい。実際に物体を照らす光には天空光(直射日光以外の光)の青色がかなり色みに影響しており、6500 K よりも高い色温度では「白」く感じられる。

色の再現性

写真テレビパソコンのモニタ(ディスプレイ)などでは、色温度は色の正確な再現のために重要である。

写真では、スタジオ撮影ライト(写真・映画タングステンランプ)が 3200 K、太陽光線が 5500 K と想定されており、フィルム(長露光用のタングステンタイプと短露光用のデイライトタイプ)はこの色温度の照明下で最適な色再現ができるよう作られている。

色彩工学ではCIE標準の光D65が現在の事実上の標準であり、これは色温度 6500 K である。アメリカのカラーテレビ(NTSC)では色温度基準は 6500 K で、日本のテレビ (NTSC-J) の色温度基準は 9300 K であり、かなり青みがかっている。

パソコンのモニタは 9300 K が主流だが、極端な廉価品を除き、6500 K(sRGBモード)と5000 K に変更できるため、グラフィックデザインや映像制作などの都合で適切な色温度を選べる。また、鋭く青白い 9300 K の設定から温和な 6500 K や 5000 K に変えることで作業者の疲労感(ストレス)が和らぎ、色彩についての正確さが厳しく要求されない場面でもこの機能は有用である。また、ソフトウェアでもパソコンの色温度が調整できる。

色温度と視覚

人間の視覚における色の認識と色温度とは比例関係にない。そのため、人の感じ方により近い表現として、色温度の逆数である逆色温度を使う方法がある。逆色温度はケルビンの逆数の K−1(毎ケルビン)ではなく、その値を100万倍したミレッド (M) または毎メガケルビン (MK−1) を使う(呼び名は違うが大きさは同じ単位である)。

屋内照明として広く利用されている蛍光灯は主に「電球色」「温白色」「白色」「昼白色」「昼光色」に分類されており、順に約3000 K、3500 K、4200 K、5000 K、6500 Kである。これらは、それぞれ 333 MK−1、286 MK−1、238 MK−1、200 MK−1、154 MK−1 となり、全て差が 40–50 MK−1 前後になり、色の変化が一定に感じられる。色温度が高い側の間隔が広く、その中間の色温度の蛍光灯があまりないのはこのためである。前記のうち、現在は「電球色」「昼白色」「昼光色」が一般に販売されており、LED照明もこれに準じている。

関連項目


色温度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 15:36 UTC 版)

ケルビン」の記事における「色温度」の解説

詳細は「色温度」を参照シュテファン=ボルツマンの法則」も参照 ケルビンは、光源色温度の単位としても用いられる。色温度は、黒体がその温度応じた色の光を放射するという原理に基づく。約4000 K以下の温度黒体赤みがかって見え、約7500 K以上の黒体青っぽく見える。画像投影写真撮影分野において、色温度は重要である。昼光用のフィルム感光乳剤は約5600 Kの色温度が要求される恒星のスペクトル分類ヘルツシュプルング・ラッセル図上の位置は、「有効温度英語版)」として知られる恒星表面温度基づいている。例えば、太陽の光球は、5778 Kの有効温度を持つ。 デジタルカメラ画像編集ソフトウェアでは、編集設定メニューで色温度(K)をよく使う。色温度が高くなると、画像は白または青っぽく見えるようになる。Kの値を小さくすると、画像は赤っぽく暖みのある色になる。

※この「色温度」の解説は、「ケルビン」の解説の一部です。
「色温度」を含む「ケルビン」の記事については、「ケルビン」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「色温度」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「色温度」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



色温度と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「色温度」の関連用語


2
100% |||||

3
colour meter デジタル大辞泉
100% |||||

4
シー‐シー‐ティー デジタル大辞泉
98% |||||

5
ミレッド デジタル大辞泉
98% |||||






色温度のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



色温度のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
広告転職.com広告転職.com
Copyright(C) 2025 Total Brain co., ltd. All Rights Reserved.
社団法人日本映像ソフト協会社団法人日本映像ソフト協会
Copyright © 2000-2025 Japan Video Software Association
HiVi WEBHiVi WEB
(C)2025 STEREO SOUND Publishing Inc.
AV製品に関する用語辞典
日本画像学会日本画像学会
Copyright (C) 2025 The Imaging Society of Japan All rights reserved.
IT用語辞典バイナリIT用語辞典バイナリ
Copyright © 2005-2025 Weblio 辞書 IT用語辞典バイナリさくいん。 この記事は、IT用語辞典バイナリの【色温度】の記事を利用しております。
大光電機大光電機
Copylight 2025.DAIKO ELECTRIC CO.,LTD.All rights reserved.
カメラマンWebカメラマンWeb
© 2005-2025 モーターマガジン社 All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの色温度 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのケルビン (改訂履歴)、無影灯 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS