カラーマネージメントシステムとは? わかりやすく解説

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カラーマネージメント‐システム【color management system】

読み方:からーまねーじめんとしすてむ

カラーマネージメント


カラーマネジメントシステム

読み方色管理システム
別名:カラーマネージメントシステム
【英】color management system

カラーマネジメントシステムとは、スキャナディスプレイプリンタなどの異なデバイス間で色の統一管理し、同じ色のデータにおける差異補正するための仕組みのことである。

カラーマネジメントシステムによる色の補正は、カラーマッチング呼ばれる。カラーマネジメントシステムがあることで、異なメーカー異な出力装置でも、同じ色を再現できる

カラーマネジメントシステムは、特殊なソフトウェアとして高価格かつ高性能グラフィックワークステーションのみに搭載されていた時期もあった。2011年1月現在ではOS標準組み込まれていることが多い。

OS備えるカラーマネジメントシステムとしては、Windows XPICMImage Color Management)、Windows VistaWCSWindows Color System)、Mac OSColorSyncなどがある。

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カラーマネージメントシステム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/04 15:05 UTC 版)

カラーマネージメントシステム(Color Management System、略称:CMS)は、デジタルカメラスキャナモニタプリンターなどの異なるデバイス間のを統一的に管理するシステムのことで、一般的にICC国際カラーコンソーシアム、International Color Consortium)の規定に準拠したプロファイルを使用したシステムをさす。

概要

色空間変換

ICCに準拠したカラーマネージメントシステムでは、装置やデータドキュメントで使用されるRGBやCMYKなどのデバイスディペンデントカラー(Device Dependent Color/装置依存色)を、ICCプロファイルを使用してCIE L*a*b*、CIE XYZなどのデバイスインディペンデントカラー(Device Independent Color/装置非依存色)で管理されるPCS(Profile Connection Space)に色空間の変換を行う。

ICCプロファイル

KDE Plasma 5のICCプロファイルの例

色空間変換では、ICCプロファイル(デバイスの色空間の特性を定義したファイル)を使用してデバイスごとに変換を行う。 ICCで規定されているプロファイルの種類は、スキャナやデジタルカメラなどの色空間からPCSに変換するための入力プロファイル、モニタ色空間とPCS間の変換に使用されるモニタプロファイル、プリンター、印刷機などの色空間とPCSとの間の変換を行う出力プロファイル、Adobe RGBやsRGBなどの画像の流通に使用されるカラースペースプロファイル、ユーザーが任意の補正情報を埋め込めるアブストラクト・プロファイル、複数のデバイスプロファイルとアブストラクト・プロファイルを組み合わせて一つのプロファイルにしたデバイスリンク・プロファイルがある。

ICCプロファイルは標準でデバイスに付属していたり、デバイスメーカーの公式サイトで入手できる。 また、計測器とアプリケーションによりカスタムプロファイルを作成することもできる。

CMM

色空間変換は、CMM(カラーマネージメントモジュール)を使用して行い、CMMは複数インストールして選択することができる。CMMでは、レンダリングインテント(色空間変換の方法)を選択することもできる。レンダリングインテントの種類は、Perceptual(知覚)、Saturation(彩度)、Relative Colormetric(相対的な色域を維持)、Absolute Colormetric(絶対的な色域を維持)の4種類がある。

主なシステム

OS標準
印刷向け
  • Kodak CMS
  • Adobe CMS
  • GMG
その他

主なキャリブレーションツール

i1Profiler/i1Studio/i1Publish
前身はEye-Oneソフトウェア (i1 ソフトウエア)であり、Eye-Oneソフトウェアはi1 Match又はProfileMaker (プロファイリング)、i1 Share (カラーパレット作成)、 i1 Diagnostics (機器診断)から構成されていた[4]
DisplayCAL

脚注

関連項目



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