Exchangeable_image_file_formatとは? わかりやすく解説

エグジフ【Exif】


Exif

フルスペル:Exchangeable image file format
読み方エグジフ

Exifとは、デジタルカメラ撮影した画像データに、撮影条件に関する情報メタデータ)を追加して保存できる画像ファイル形式規格のことである。

Exifでは、撮影した画像データ併せて撮影した日時デジタルカメラ機種絞り値画素数ISO感度色空間、といった情報まとめて記録することができる。本体画像データの他に、サムネイル画像データ記録しておくことができる。これらの付加情報によって、データ管理や、機器同士正しデータ交換最適な設定での出力などが実現されている。

Exifでは、画像データそのものは主にJPEG形式扱われる。Exifに対応していないアプリケーションでは、メタデータを扱うことはできないが、単なるJPEG形式画像として読み込むことができる。なお、圧縮形式用いない場合TIFF形式として扱われることもある。色空間には、バージョンアップ後はRGBの他にsRGBAdobeRGBなどの規格にも対応している

Exifは1995年に、今の電子情報技術産業協会JEITA)の前身ある日電子工業振興協会JEIDA)によって規格化された。デジタルカメラ周辺機器メーカー各社がExifを共通規格として採用したことにより、一連のシステム間で高い互換性を得ることが可能となった今日では、世界中多くメーカーが、デジタルカメラ画像形式としてExifを採用している。

Exifに関連する規格として、デジタルカメラにおけるファイルシステムDCFDesign rule for Camera File system)がある。ExifとDCF併用することで、互換性さらなる向上を図ることができる。


参照リンク
ディジタルスチルカメラ用画像ファイル フォーマット規格(Exif) Version 2.1 - (PDF形式
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撮影技術:  DPE  DCF  DPOF  Exif  EVF  EOS M  FlashPix

Exchangeable image file format

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/10 04:21 UTC 版)

Exifの例

Exchangeable image file format(エクスチェンジャブル・イメージ・ファイル・フォーマット)は、富士フイルムが開発し、当時の日本電子工業振興協会 (JEIDA)で規格化された、写真用のメタデータを含む画像ファイルフォーマットデジタルカメラの画像の保存に使われる。略称はExifで「エグジフ」(もしくは「イグジフ」)。

カメラの機種や撮影時の条件情報を画像に埋め込んでいて、ビューワや写真編集ソフトなどで参照、応用することができる。Exif2.2ではExif Printという規格を組み込んでおり、撮影時の条件情報を元に自動的に最適化を行って、的確な状態でプリント出力を可能にしている。また撮影者や著作権情報、コメントなど付随することが出来る。

対応画像形式はJPEGTIFFJPEG XRHD Photo)、PNG

記録されるメタデータ

以下のようなデータが記録される。撮影日時や場所を後から参照したりそれらによって写真を整理したり、適切なサイズでのプリント、撮影時のカメラの設定情報の参照などユーザーが使う上での利便性がある。

  • 撮影日時 -日付と秒までの時刻が付加される。
  • 位置情報(ジオタグ) - GPS付きカメラや携帯電子機器の場合、GPSにより自動的に記録された緯度経度標高などが記録される。また、GPS受信装置の付いていないカメラでも、GPSロガーという機器やスマートフォンの同様のアプリケーションを利用しカメラと一緒に持ち歩くことにより、後で写真に位置情報を付加することも可能。携帯電話やスマートフォンのカメラにおいてGPS機能が普及した一方、2019年現在においてもカメラでは上位機種においてもGPSは普及していない。カメラの起動からGPS観測までの速度やバッテリーへの影響などの観点から実用性が十分でないことが理由とみられる。
  • 撮影方向 -電子コンパス付きのカメラやスマートフォンで撮影した場合に写真を撮影した際のカメラの方角の情報が付加される。
  • 撮影機器のメーカー名(製造・販売元)
  • 撮影機器のモデル名(カメラ付き携帯電話スマートフォンの機種名など)
  • 画像全体の解像度
  • 水平・垂直方向の単位あたり解像度
  • シャッター速度
  • 絞りF値
  • ISO感度
  • 測光モード
  • フラッシュ使用の有無
  • 露光補正ステップ値
  • 焦点距離
  • 色空間(カラースペース)
  • サムネイル(160×120画素)

問題点や対策

撮影時のGPSによる位置情報(緯度・経度)や撮影日時など、個人情報を特定できるおそれがある情報が含まれている。例えば、撮影された写真が観光地や市街地などではなく、自宅で撮影した場合はGPSによる緯度・経度がそのまま自宅の位置となる。例えば、ブログやファイルアップローダーなどで写真を公開した際、Exif情報が残ったままだと第三者がExif情報の位置情報から撮影時の緯度・経度で位置を特定され、事件の元になる危険性もある。iPhoneは、iPhoneからSNSへのアップロード時やメッセージへの添付の際に位置情報のみ削除される仕様になっている。一方条件やOSによって仕様は異なるため注意が必要である。

画像内に書かれている住所や名前など、「目に見える画像」にモザイク処理を入れても、「目に見えないExif情報」には位置データが残っており、Exif情報に含まれるサムネイル情報にはモザイクがかけられておらず、住所や名前が観覧できてしまう場合もある。

対策としては、各撮影機器でGPS情報を付加しないように設定したり、アプリケーションでExif情報を参照し削除したりする事などがあげられる。また、スマートフォンでExifをアプリケーションを使わず簡易的かつ確実に削除する方法として、画像をスクリーンショット(通常スクリーンショットにはExifが付かない)しそれをアップロードする手段がある。尚TwitterInstagram等、一部のSNSやブログでは画像アップロード時に独自の変換を行うことでExif情報や、特に位置情報(ジオタグ)を消している所もある。また、Exif情報はソフトウェアなどで容易に変更可能なため、Exif情報として記録されているGPS情報を意図的に書き換えてあることもある。

撮影日時の情報は、UTCとタイムゾーンを組み合わせたものではなく、機種依存のローカルタイム(現地時刻)のみで記録され、タイムゾーン情報が記録されていないので、海外旅行や出張などタイムゾーンをまたいで移動、生活する際に問題となることもある。なお、タイムゾーン情報が記録できるカメラなどもあるが機種依存の機能である。Exif共通の仕様ではv2.31においてUTCからのオフセット値としてタイムゾーン情報が記録できるようになったが、対応しているカメラやソフトウェアは確認されていない。

関連項目

外部リンク




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