問題点や対策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/04 05:55 UTC 版)
「Exchangeable image file format」の記事における「問題点や対策」の解説
撮影時のGPSによる位置情報(緯度・経度)や撮影日時など、個人情報を特定できるおそれがある情報が含まれている。例えば、撮影された写真が観光地や市街地などではなく、自宅で撮影した場合はGPSによる緯度・経度がそのまま自宅の位置となる。例えば、Twitterやブログなどで写真を公開した際、Exif情報が残ったままだと第三者がExif情報の位置情報から撮影時の緯度・経度で位置を特定され、事件の元になる危険性もある。iPhoneは、iPhoneからSNSへのアップロード時やメッセージへの添付の際に位置情報のみ削除される仕様になっている。一方条件やOSによって仕様は異なるため注意が必要である。 画像内に書かれている住所や名前など、「目に見える画像」にモザイク処理を入れても、「目に見えないExif情報」には位置データが残っていたり、Exif情報に含まれるサムネイル情報にはモザイクがかけられておらず、住所や名前が観覧できてしまう場合もある。 対策としては、各撮影機器でGPS情報を付加しないように設定したり、アプリケーションでExif情報を参照し削除したりする事などがあげられる。また、スマートフォンでExifをアプリケーションを使わず簡易的かつ確実に削除する方法として、画像をスクリーンショット(通常スクリーンショットにはExifが付かない)しそれをアップロードする手段がある。尚TwitterやInstagram等、一部のSNSやブログでは画像アップロード時に独自の変換を行うことでExif情報や、特に位置情報(ジオタグ)を消している所もある。また、Exif情報はソフトウェアなどで容易に変更可能なため、Exif情報として記録されているGPS情報を意図的に書き換えてあることもある。 撮影日時の情報は、UTCとタイムゾーンを組み合わせたものではなく、機種依存のローカルタイム(現地時刻)のみで記録され、タイムゾーン情報が記録されていないので、海外旅行や出張などタイムゾーンをまたいで移動、生活する際に問題となることもある。なお、タイムゾーン情報が記録できるカメラなどもあるが機種依存の機能である。Exif共通の仕様ではv2.31においてUTCからのオフセット値としてタイムゾーン情報が記録できるようになったが、対応しているカメラやソフトウェアは確認されていない。
※この「問題点や対策」の解説は、「Exchangeable image file format」の解説の一部です。
「問題点や対策」を含む「Exchangeable image file format」の記事については、「Exchangeable image file format」の概要を参照ください。
- 問題点や対策のページへのリンク