色温度の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 03:56 UTC 版)
蛍光灯の色が、暖色系(低色温度)か寒色系(高色温度)かの数値であり、以下の5種類のいずれかに分類されることが多い(以下の温度は色温度)。 昼光色 D JISでは5700–7100 K、通常は6500 K晴天の正午の日光の色。青味が強い。 昼白色 N JISでは4600–5400 K、通常は5000 K晴天の正午をはさんだ時間帯の日光の色 白色 W JISでは3900–4500 K、通常は4200 K日の出2時間後の日光の色。実際には蛍光物質の特性により、薄い黄緑色に感じられる。 温白色 WW JISでは3200–3700 K、通常は3500 K夕方の日光の色 電球色 L JISでは2600–3150 K、通常は2800 K・3000 K白熱電球の色である。とはいえ白熱灯にも色温度の幅があり、ワット数が低いものほど赤く(色温度が低く)、高い物ほど白い光(色温度が高い)を放つ。同じ白熱電球でも調光すると、明るい時ほど色温度が高い。これはフィラメントの温度により色温度が決まるためである。 これらの呼び名はあくまで基本的なものであり、各メーカーが独自に名前をつける場合もある。2500 K・5700 K・8000 Kなど、上記5色の通常値以外の色温度の製品が増加しつつあり、それらは「ウォーム色」「クール色」「フレッシュ色」など、基本色とは異なる名称をつけて販売されているため、消費者は色温度を確認してから買うことが求められる。白色の近辺にはあまり製品のバリエーションが存在しない。色温度は低い領域ほど少ない温度差で色味の変化が激しく、電球色と温白色の差(500–700 K)は単独の光源を別な機会に目視しても判別がつくが、昼光色と昼白色の差(1500 K)はそれほどではない(色温度#色温度と視覚を参照)。 上記は一般照明用のものであるが、これ以外にも栽培などの特殊用途向けの「海の色(17000 K)」という物も存在する。カメラのホワイトバランス設定などで「冷白色蛍光灯(4150 K)」というものがあるが、この名称を冠した蛍光灯はまず見かけない。おそらく海外のcool - whiteを直訳したものと思われるが、これは日本で言う白色(3900–4500 K)のことである。 太陽光については、太陽そのものの発する光線(直射日光)のみならず、青空などの太陽以外の部分からの放射(天空光)も地表に到達するため、青白い光であっても不思議ではない。このため、天空光のみとなる日陰や、曇天・雨天時の色温度は高くなる(もちろん、宇宙空間から見た太陽光線の色は一定である)。
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